【映像】チューリッヒ・バレエ/シュプック版『眠れる森の美女』
2023年04月14日 (金) 16:00 - HMV&BOOKS online - Classical
チューリッヒ・バレエ団による驚きの展開のシュプック版『眠れる森の美女』
キスで目覚めないオーロラ!? 邪悪な妖精カラボスの本当の姿!?
チューリッヒ・バレエの芸術監督を務めるクリスティアン・シュプック。ハインツ・シュペルリの後任として2012/13シーズンからチューリッヒ・バレエの芸術監督兼チーフ・コレオグラファーに就任。『ロメオとジュリエット』や『くるみ割り人形とねずみの王様』など多くの振付を行い、古典作品を新たな視点で提示し、独特の表現で聴衆を魅了して高い評価を得ています(2023/24シーズンからクリスティアン・シュプックはベルリン国立バレエの芸術監督に、チューリッヒはキャシー・マーストンが2023/24シーズンから就任予定)。
この度リリースされるのは、2022年6月に上演された『眠れる森の美女』の映像。チャイコフスキー三大バレエのひとつ『眠れる森の美女』は、100年の眠りについたオーロラ姫と、それを救うデジレ王子の物語。1890年の初演以来、古典バレエの最高傑作として上演され続けてきた名作です。プロローグ付き3幕で構成され、通常の版では、オーロラ姫の誕生により盛大な洗礼式が行われ、それに招待されなかった邪悪な妖精カラボスが怒り、オーロラに呪いをかけるという設定です。
しかしシュプック版では全く異なる見方でストーリが展開されます。子宝に恵まれなかった国王夫妻。そのことに悩んでいた王妃は妖精の世界に出向き、そこで人間界に生まれる前のオーロラ姫をさらってしまいます。何とそのさらったオーロラは、妖精の世界でカラボスが大切に育てていた女の子だった、という仰天の設定。シュプック版は、プティパ版をベースにしつつ、妖精カラボスの運命に焦点を当て、人間の成長、大人になることの難しさ、親としての葛藤、そして愛情など普遍的なテーマとともに、おとぎの物語をシニカルで繊細な視点で描いています。そしてジャケット写真にもあるように、オーロラはデジレ王子のキスで目覚めることになっていますが、シュプック版では3回キスをしてもオーロラは目覚めない! そこで現れるのは・・・。
ミシェル・ウィレムスの可憐でありながらも芯の強さを感じるオーロラ、運命に翻弄されながら光と闇の世界を生きるカラボスを見事に踊り切ったウィリアム・ムーアなどダンサーの質の高い踊りに加え、シュプック率いる豪華制作陣による衣装、舞台も見どころのひとつです。(輸入元情報)
【収録情報】
● バレエ『眠れる森の美女』(クリスティアン・シュプック版)
振付:クリスティアン・シュプック
音楽:チャイコフスキー
舞台美術:ルフス・ディドヴィツァス
照明:マルティン・ゲプハルト
衣装:ブキ・シフ
ドラマトゥルク:マルティン・キュスター、クリスティアン・シュプック
出演:
ミシェル・ウィレムス(オーロラ)
ウィリアム・ムーア(カラボス)
ヤン・カシェ(リラの精)
ルーカス・ヴァレンテ(国王)
インナ・ビラッシ(王妃)
エレナ・ヴォストロティナ(乳母)
マシュー・ナイト(司祭)
マシュー・ベイツ(銀の精)
コーエン・エイチサン・デュガス(金の精)
ドミニク・スラウコフスキー(青の精)
ウェイ・チェン(緑の精)
マルク・ゲーリングス(赤の精)
ルカ・アフリット、ウェイ・チェン、ケヴィン・ポウゾウ、ロイク・ポワロ(4 人の王子)
エステバン・ベルランガ(デジレ王子)
チューリッヒ・バレエ団
チューリッヒ・ジュニア・バレエ団
演奏:ロベルタス・シャーヴェニカス指揮、フィルハーモニア・チューリッヒ
収録時期:2022年6月
収録場所:チューリッヒ歌劇場(ライヴ)
収録時間:127分44秒
画面:カラー、16:9