【映像】ガッティ&フィレンツェ五月音楽祭/ストラヴィンスキー:『エディプス王』、他
2023年06月12日 (月) 18:00 - HMV&BOOKS online - クラシック
ピツェッティとストラヴィンスキーによる2つの『エディプス王』
ガッティ&フィレンツェ五月音楽祭のユニークなコンサート、ライヴ
古代ギリシャ悲劇の最高傑作のひとつに挙げられる「オイディプス王(エディプス王)」を素材にして、イルデブランド・ピツェッティ[1880-1968]とイーゴリ・ストラヴィンスキー[1882-1972]という同時代を生きた2人の作曲家が書いた対照的な作品を並べた意欲的なコンサートのライヴ映像。
ソフォクレスの『オイディプス王』への3つの交響的前奏曲はピツェッティ24歳の作品。ミラノの劇場でのソフォクレスの「オイディプス王」上演のために書かれました。バロック音楽やルネサンス音楽に対して強い関心を持っていたピツェッティが古代ギリシャに思いを馳せて書いた清澄な響きが興味を惹きます。
一方、オペラ=オラトリオ『エディプス王』は、ジャン・コクトーがソフォクレスの「オイディプス王」に依って書いた台本のラテン語訳詞にストラヴィンスキーが作曲し、 1927年、バレエ・リュスのパリ公演の一環として作曲家自身の指揮で初演。翌1928年、ベルリンでこの作品を上演したクレンペラーは「『エディプス王』は (…中略)クロール・オーパーで採り上げた現代作品の中で、私に最も大きな喜びを与えた作品でした」(白水社刊「クレンペラーとの対話」)と語っています。
この演奏会では同じギリシャ悲劇をテーマとしながらも、かたや清澄な抒情とドラマを併せ持つ管弦楽曲、こなた叙事性に重きを置いたナレーション付きの声楽による音楽劇、という対照的な性格の2つの作品をカップリング。近・現代作品の解釈に定評のあるダニエーレ・ガッティのタクトのもと、フィレンツェ五月祭管弦楽団&合唱団、独唱陣による端正なたたずまいと高い緊張感に貫かれた演奏が聴きものです。(輸入元情報)
【収録情報】
1. ピツェッティ:ソフォクレスの『オイディプス王』への3つの交響的前奏曲
2. ストラヴィンスキー:オペラ=オラトリオ『エディプス王』
エディプス王/AJ・グリュッカート(テノール:2)
ヨカスタ/エカテリーナ・セメンチュク(メゾ・ソプラノ:2)
クレオン/アレックス・エスポジト(バリトン:2)
ティレシアス/アドルフォ・コッラード(バス:2)
羊飼い/ルカ・ベルナール(テノール:2)
使者/セバスティアン・ガイヤー(バス・バリトン:2)
ナレーター(イタリア語)/マッシモ・ポポリツィオ(2)
フィレンツェ五月祭合唱団、合唱指揮:ロレンツォ・フラティーニ(2)
フィレンツェ五月祭管弦楽団
ダニエーレ・ガッティ(指揮)
収録時期:2022年6月30日
収録場所:サーラ・ズービン・メータ(フィレンツェ五月音楽祭歌劇場/ライヴ)
映像監督:ティツィアーノ・マンチーニ
収録時間:79分
画面:カラー、16:9
字幕:日本語、ラテン語(歌唱言語)、イタリア語、英語、フランス語、ドイツ語、韓国語
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