サミュエル・ハッセルホルン/シューベルト:『美しき水車小屋の娘』

2023年06月29日 (木) 18:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


若手バリトン屈指の存在ハッセルホルンが
2028年のシューベルト没後200年を見据えたプロジェクトを始動!
第1弾は『美しき水車小屋の娘』


2018年エリザベート・コンクールに優勝、またたく間に世界の注目を集め、名だたる歌劇場で活躍(バレンボイム指揮のベルリン国立歌劇場での『フィガロの結婚』の伯爵ほか)、歌曲でも高く評価されている注目のバリトン、ハッセルホルン。先日も日本で最終公演をむかえたヴァルトラウト・マイヤーのさよなら演奏会にも出演し、その歌声と舞台姿が話題となりました。そのハッセルホルンが、シューベルトのシリーズをスタートします。シューベルト最晩年の1823〜1828年に書かれた作品を中心に録音していくという注目のプロジェクトです。シリーズ第1弾は、今年2023年から200年前にあたる1823年に完成した『美しき水車小屋の娘』。ハッセルホルンの美しい発語と余裕あるフレーズ、そして作品に対する深い洞察は説得力十分。歌曲伴奏で活躍するピアニストと組んでの理想的な演奏が誕生しました。

『美しき水車小屋の娘』は1823年に完成しました。ハッセルホルンはブックレットに以下のようにコメントを寄せています。

「これらの曲が作られた時代と私たちを隔てる時間の隔たりに直面し、私たち演奏家は常に、これらの曲が、「今」の私たちに何を語りかけているのかを自問しなければならない。実は私は、『美しき水車小屋の娘』の物語(粉職人の男が水車小屋の娘に恋をするが、その恋は実らない云々)をそのまま素直に受け入れるのは難しいといつも思ってきた。あまりにも具体的な情報が少なすぎるのだ。たとえば、その若い女性については、金髪で青い目をしているということ以外には描写がない。彼女自身の発言も少ない。その若い女性がほかの男に恋をしたという三角関係、という解釈も難しい。ミュラー=シューベルトでは、ハイネ=シューマンがコンビを組んだ『詩人の恋』(1840年)と同様、男性主人公は孤独で、遠いところに身を置いている。失恋という単純な物語を超えて、詩と音楽は「よそ者」の拒絶を暗示しているのではないか。「彼」は世間一般の常識には当てはまらぬ人だったのかもしれず、その個性(ここでは「他とは違う」ということ)が理由で排斥される。そして社会的孤立によって絶望に追い込まてしまっているのだ。おそらくこれが、200年前に書かれたこの作品が、リートという枠を超えて、21世紀の男女に、今なお語りかけることができる理由なのだろう。」

ピアノのブシャケヴィチは、エルサレムに生まれ、南アフリカで育ちました。ライプツィヒの音楽院、そしてパリ国立高等音楽院を卒業。フィリップ・モルや、ブレンデルに師事しています。シューベルト作品の演奏に定評があり、2011年、国際シューベルト協会賞受賞。ソロでも活躍していますが、歌曲伴奏でも極めて高い評価を得ています。フィッシャー=ディースカウ晩年の生徒のひとりとして、フィッシャー=ディースカウのマスタークラスの伴奏者にも抜擢されました。(輸入元情報)

【収録情報】
● シューベルト:歌曲集『美しき水車小屋の娘』 Op.25, D.795 全曲

 サミュエル・ハッセルホルン
(バリトン)
 アミエル・ブシャケヴィチ(ピアノ)

 録音時期:2022年11月
 録音場所:ベルリン、スタジオ・bシャープ
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

『美しき水車小屋の娘』 サミュエル・ハッセルホルン、アミエル・ブシャケヴィチ

CD輸入盤

『美しき水車小屋の娘』 サミュエル・ハッセルホルン、アミエル・ブシャケヴィチ

シューベルト(1797-1828)

価格(税込) : ¥3,729

会員価格(税込) : ¥2,836

まとめ買い価格(税込) : ¥2,797

発売日: 2023年07月26日

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