【全曲解説】AS I AM『AS YOU ARE』

2023年07月31日 (月) 20:00

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全曲解説テキスト by SHIRO(Vo) YUKI(Gt) KENTA(Ba)KO(Dr)

1. Intro

2トラック目の「FIRE」へと続くインストゥルメンタルナンバーとなっており、今回のアルバムの始まりを感じさせる曲となっている。
「FIRE」へと直接的に繋がっているため
プロローグとして捉えてもらえると分かりやすい。
この「Intro」を聴いた上で2曲目に続く「FIRE」そしてアルバム全体を聴いてほしい。
(KENTA)


2. FIRE

AS I AM - FIRE | Official Music Video

EDMを軸に展開された今作のリード曲。シンプルでありながらも
激しくそして繊細なブレイクパートは必聴必至です。
心拍数が上がっていく様な曲構成など、聴いた時の満足度がとても高い一曲。曲名の「FIRE」という単語にちなんだ力強い歌詞と曲調は、
様々な視点から捉えることができ、歌詞と曲調とのギャップを感じることができます。
新たにEDM要素を入れた今回の楽曲はリードに相応しい一曲となっており、メンバー全員で奏でるこの「FIRE」はこれから這い上がっていくAS I AMの強い意思表示ともなっている。
今後ライブでは欠かせない曲になること間違いないだろう。
(KENTA)


3. Re :

AS I AM - Re : | Official Music Video

冷たいピアノのサウンドが喪失感を漂わせる一曲で、アルバムの中で最も切ない雰囲気の楽曲。
細かいビートや秒針の音色などで世界観を形作り、サビで一気に壮大感を演出している点に是非注目して聴いて頂きたい。
クールなリードギターや大胆なノリを生み出すドラムのビートなど、ロックの要素が際立つ一曲で、エモーショナルな曲が好きな方は必聴の曲。
ボーカルSHIROの声色と特に相性の良い楽曲であり、歌詞と併せて聴いて頂ければ、切なさを存分に感じていただけると思う。
アルバムでは「FIRE」から一気に雰囲気が変わるため、曲調のギャップも楽しんで頂きたいポイントの一つ。
リリックビデオも公開しているため映像と併せて世界観を楽しんで頂きたい。
(KO)


4. 理想

AS I AM - 理想 Ft, Hazy Blue | Official Music Video

この楽曲は、シンガーソングライター兼ラッパーとして活動するHazy Blueをfeatに迎えた一曲。
エモーショナルさを感じるバックサウンドやビートを、シンプルかつ繊細なベースとドラムで支え、飾りつけるようにギターを乗せたアレンジがされていて、非常に優しいサウンドに仕上がっている。この楽曲はギターリフやメロディ、フレーズからグルーヴを感じられてすごくノりやすいのも特徴。
どことなく漂うCHILLなバイブスが感情を引き立てる。
また歌詞の至る所で韻を踏んでおり、HIPHOPエッセンスも取り入れ、聴き馴染みの良さを演出している。ボーカルSHIROのキャッチーなメロディとHazy Blueのフロウがバンドサウンドにマッチしていて新しいサウンドを生み出した。
ボーカル2人の掛け合いシーンは特に注目ポイントだ。
(SHIRO)


5. SAYONARA

AS I AM - SAYONARA | Official Music Video

今までの自分を変えたい、そう思う人は必ず聴いて頂きたい背中を押してくれる曲。
一曲聴き終わるころには、「くよくよしている時間はもったいない。」、「落ち込んでなんかいられない。」、そう思わせてくれるはず!
初めてKENTAがSHIROと共に作詞した歌詞にも注目。
自分のことが嫌になりそうな時、きっとあなたの力になる、そんな一曲。
曲のセクション構成にもこだわっており、疾走感のあるA、Bメロからブレイクでの大胆なビートダウンは体を揺らしたくなるポイント。
ギターのフレーズや存在感のあるシンセサイザーなどは前向きな雰囲気を演出している要素の1つで、聴く人に大きなエネルギーを与える。
ライブでの盛り上がりも期待できる曲であり、是非ライブでも楽しんで頂きたい。
(SHIRO)


6. Everywhere I go

アルバムリリース前にシングルでもリリースされ、海外的なサウンドと日本語を主体とする歌詞が、3rd EP「SENSE」から見せた進化の一つの伏線回収となった楽曲。
リリース後は、ライブでは欠かせない1曲として演奏されている。
AS I AMらしさを残したまま、ベースを中心に楽器隊によるリズムが一癖パンチのきいたラインになっている。
バンドのグルーヴを残しつつ、多くのポップス要素を組み込んだキャッチーなナンバーとなっていてAS I AMらしい爽やかなメロディとメッセージ性のある歌詞が聴きどころでもある。
(YUKI)


7. 明けるまで

HIPHOP色が強く、ビート重視の縦ノリナンバー。
本来アンダーグラウンドなドリルやUKのサウンドを意識しつつバンドに馴染ませポップでキャッチーに昇華させた。
ライブではコールアンドレスポンスにジャンプに盛り上がり必須の楽曲。
ベースのスラップ、複雑なドラミング、ギターのイントロリフから各パートで繰り返されるフレーズは特に印象に残りやすい。
シンプルなサウンドでありながらも言葉遊びの歌詞で飽きずに自然と身体がノれる曲で、韻の踏みどころやメロディの気持ち良いリズムにも注目して頂きたい。
(KO)


8. Come with me

「Come with me」は、バンド史上最も明るいポップな楽曲で、ロックファン以外も聴きやすい作品に仕上がっている。今までAS I AMとして培ってきたエッセンスやメロディは残しながらも現代J-POPや J-ROCKには類を見ない新しい挑戦をしており、シングルでのリリース時もシーンを越えた反響を呼んだ楽曲。
歌詞は、片思いの相手への感情を綴った切なくも力の籠った内容で、曲の全体的な明るさに対するギャップがプラスの化学反応を起こし、思わず聴き入ってしまう。
(YUKI)


9. 君と

爽やかなポップナンバー。
曲はJ-POP的な構成になっており、耳に残るフレーズが曲の随所に散りばめられている。
ボーカルシンセなど、各パートのサウンドアレンジも耳によく馴染む。
また、心地のよい楽器のグルーヴとそこに乗るボーカルのキャッチーなメロディ、SHIROが書き上げた仲間との出会いや手を取り合い前へ進む絆を歌った歌詞が楽曲を煌びやかに彩り、AS I AMを感じることができる。
2023年に入り提示し始めたAS I AMのポップを贅沢に堪能できる1曲に仕上がっている。
(YUKI)


10. Fight song

今作「AS YOU ARE」の最後を飾る1曲。
EDMの王道な楽曲展開をロックに落とし込んだキャッチーでオーディエンスを巻き込んだスケールの大きい楽曲となっている。
まず曲を通して聴いた後に印象に残るのは、リスナーの心に寄り添う、優しさと力強さが同居した歌詞が歌われたシンガロングパートだろう。
どっしりと構えたサウンドメイクを施されたこの楽曲だからこそ、より一層歌詞やその意味が際立っている。ライブではオーディエンスも歌いたくなることだろう。
気持ちを昂らせるようなフェードインや、起承転結が感じられる各セクションのアレンジが、この曲の繊細さを丁寧に表現している。
(SHIRO)


AS I AM『AS YOU ARE』

GENRE:POST HARDCORE, ELECTRO
ロックに海外ポップス、EDMも織り混ぜた
ハイブリッド・バンド AS I AMの1stフル・アルバム

2021年に現メンバーとなり、今年になってよりポップ寄りの楽曲を制作し始め、半年で3曲の配信楽曲をリリース。YouTubeやサブスク、SNSも積極的に利用し、その名を一気に広めたAS I AMの1stフル・アルバム。冒頭のEDMを基調としたリード曲「FIRE」を聴いたときの感想は“新しい!”のひと言。そして、「Fight song」でアルバムを聴き終えたときの感想は“熱い!”のひと言だった。海外のトレンドも意識して、ロックにヒップホップにEDMにと様々な音楽ジャンルを織り混ぜ、シンセやサンプラーやオートチューンを使用した様々なサウンドを取り入れながら、バンド・サウンドの熱量をしっかり軸に持ち、最新型のポップスに落とし込む、AS I AMの音楽世界。彼らのアルバムに、令和の音楽シーンの最先端を見た。
フジジュン【ライター推薦】


AS YOU ARE

CD

AS YOU ARE

As I Am

価格(税込) : ¥2,500

会員価格(税込) : ¥2,301

発売日: 2023年07月12日


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