ル・コンソート/「フィラルモニカ夫人」と17世紀末のロンドンの音楽愛好家たち

2023年09月26日 (火) 18:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


フランス最前線の俊才たちが奏でる、みずみずしいロンドンの南国趣味

これまで2度の来日公演を成功させ2020年代の古楽シーンを日本でも賑わせているフランスのチェンバロ奏者ジュスタン・テイラーが、ウィリアム・クリスティとの共演でも注目される気鋭バロック・ヴァイオリン奏者テオティム・ラングロワ・ド・スワルテをはじめ、新世代の名手たちと伸縮自在の編成で新鮮な演奏を聴かせる古楽器アンサンブル「ル・コンソート」。好評が続く「ALPHA」レーベルでのリリース最新作は、バロック後期の英国を舞台にしたアルバムです。
 18世紀初頭、声楽の本場イタリアで成功を重ねた若きヘンデルの渡英後すぐロンドンでオペラが流行しましたが、それはその頃までに同地でイタリア人音楽家たちの技量が定評を得ていたため。このアルバムでは17世紀後半にナポリからロンドンに渡ったヴァイオリンの名手ニコラ・マッテイス[c.1649-after 1699, 1713?]を筆頭に、イタリアのトリオ・ソナタに大きな影響を受けた世代であるヘンリー・パーセル[1659-1695]の小編成作品、そしてヘンデル渡英の時期に「フィラルモニカ(音楽愛好)夫人」(生歿年不詳、1715年前後に活躍)の筆名の下、イタリア語の表題を添えロンドンで刊行された2つの曲集から選曲し、起伏に満ちたプログラムで1700年前後の英国人たちのイタリア熱狂を活写します。いずれ劣らぬ気品に満ちた構成が美しい英国の音楽と、マッテイスが綴った情熱的な響きとのコントラストも絶妙。英国の大都市の気風と南国の音楽家とが互いに刺激を与えあった300年前の世界の躍動を、ル・コンソートならではの精緻とパッションの調和する演奏が遺憾なく甦らせてゆくさまが、古楽器の味わいをよく捉えた俊才技師ユーグ・デショーのエンジニアリングで克明に味わえます。(輸入元情報)

【収録情報】
1. マッテイス:憂鬱な足取り
(組曲ト短調より)
2. パーセル:ソナタ ト短調 Z.807(4声部のための10のソナタ(1697)より)
3. フィラルモニカ夫人:第3ソナタ ト短調(2挺のヴァイオリンとチェロ、およびヴィオローネまたはチェンバロのためのソナタ集 第1部より)
4. マッテイス:組曲ハ短調
5. パーセル:トランペット・チューン
6. フィラルモニカ夫人:第6ソナタ ト長調
(2挺のヴァイオリンとチェロまたはチェンバロのための室内ディヴェルティメント集より)
7. マッテイス:昔のサラバンダの調べに乗せた様々な異趣、またはチャコーナ
8. フィラルモニカ夫人:第5ソナタ ハ短調
(2挺のヴァイオリンとチェロまたはチェンバロのための室内ディヴェルティメント集より)
9. パーセル:女王の悲しみ Z.670〜2挺のヴァイオリンによる演奏
10. マッテイス:組曲 イ短調
11. フィラルモニカ夫人:第4ソナタ ロ短調
(2挺のヴァイオリンとチェロ、およびヴィオローネまたはチェンバロのためのソナタ集 第1部より)
12. マッテイス:組曲 ト短調
13. パーセル:同じ調べを2人で、低音上で(同度カノン)Z.627-16
(劇付随音楽『ダイオクリージャン』 Z.627より)
14. マッテイス:イタリア流儀の装飾技法

 ル・コンソート
(古楽器使用)
  テオティム・ラングロワ・ド・スワルテ(ヴァイオリン)
  ソフィ・ド・バルドネーシュ(ヴァイオリン)
  ハンナ・ザルツェンシュタイン(チェロ)
  ジュスタン・テイラー(チェンバロ)

 ルイーズ・エアトン(ヴァイオリン:1,7,10)

 録音時期:2023年2月
 録音場所:パリ、ドイツ新教教会
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
「フィラルモニカ夫人」と17世紀末のロンドンの音楽愛好家たち〜マッテイス、パーセル ル・コンソート、ルイーズ・エアトン

CD輸入盤

「フィラルモニカ夫人」と17世紀末のロンドンの音楽愛好家たち〜マッテイス、パーセル ル・コンソート、ルイーズ・エアトン

価格(税込) : ¥3,410

会員価格(税込) : ¥2,593

まとめ買い価格(税込) : ¥2,557

発売日: 2023年11月16日

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