M・ヴァルベルク&オルケステル・ノルド/ドゥーニ:『モデルに恋をした画家』『2人の猟師と農婦』(2CD)

2024年01月11日 (木) 17:45 - HMV&BOOKS online - Classical


18世紀イタリアに生まれ、
フランスのオペラ・コミックに旋風を巻き起こしたドゥーニ
世界初録音を含む2作品が登場!


作曲家ドゥーニはイタリアに生まれ、イタリア伝統のオペラ・セリアを作曲していました。1757年頃までにはパリに移り、以降亡くなるまでパリで活躍します。名前のスペルも最初は「Duni」でしたが、「Duny」とフランス風に変わりました。フランスではオペラ・コミック(もともとは喜劇的内容のものを指しましたが、むしろ歌と地の台詞を併用しているものを意味します)の新しいスタイル、あるいはアリエッタをもつコメディ(Comedie melee d'ariettes)の旗手として名を馳せました。ここではドゥーニの代表作にして初のオペラ・コミックである『モデルに恋をした画家』(1757)と、世界初録音の『2人の猟師と農婦』(1763)を収録しました。
 『モデルに恋をした画家(Le peintre amoureux de son modele)』(台本:アンスーム、1757年7月26日、サン=ロラン近郊の劇場にて初演)は、年老いた画家アルベルティのアトリエにモデルとしてやってきたロレットという女性にアルベルティが恋をするも、彼女はアルベルティの弟子であるゼルバンと結ばれるというもの。恋の話よりは古い芸術と新しい芸術との対比などに重きがおかれ、またフランス語の言語の美しさがきわだつ音楽作りがなされています。
 『2人の猟師と農婦(Les deux chasseurs et la laitiere)』〔台本:ルイ・アンスーム、1763年7月21日、パリ、イタリア劇場にて初演)は世界初録音。コラとグイヨという哀れな2人の猟師と、ペレットという農婦が一攫千金を夢見るも事態は変わらぬまま終わる、という教訓めいたお話です。イタリア風のシンフォニアで始まり、アリアの伴奏に弦楽器のピツィカートが効果的に用いられています。(輸入元情報)

【収録情報】
ドゥーニ:
1. オペラ・コミック『モデルに恋をした画家』


 ポーリーヌ・テシエ(ロレット)
 エリック・フシェ(アルベルティ)
 ダヴィド・トリコ(ゼルバン)

2. オペラ・コミック『2人の猟師と農婦』

 ポーリーヌ・テシエ(ペレット)
 ダヴィド・トリコ(コラ)
 ジャン=ガブリエル・サン=マルタン(グイヨ)

 オルケステル・ノルド
 マルティン・ヴァルベルク
(指揮)

 録音時期:2022年2月7-10日
 録音場所:ノルウェー
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
 世界初録音(2)