【映像】R・アバド&RAI国立響/ロッシーニ:『コリントの包囲』
2024年02月22日 (木) 17:30 - HMV&BOOKS online - クラシック
2017年ロッシーニ・フェスティヴァル
バルセロナのパフォーマンス集団ラ・フラ・デルス・バウス参加
ギリシャ独立戦争を題材としたロッシーニの『コリントの包囲』
ロッシーニ・オペラ・フェスティバルは、毎年8月にイタリア中部マルケ州のペーザロ市で開催されている音楽祭。本映像は、2017年に上演された新演出の歌劇『コリントの包囲』。
『コリントの包囲』(1826年10月9日パリ・オペラ座初演)は、イタリアで成功をおさめることができなかった『マオメット2世』(1920年)のフランス語改作として企画されました。制作途中であった1821年に勃発したギリシャ独立戦争に影響され、物語の舞台は1459年のギリシャの都市コリントに変更されています。初演当時は舞台映えのするドラマティックな作品として19世紀前半には各地で上演されるなど非常に人気がありました。
本上演には、『バレンシア・リング』として話題となったソフィア王妃芸術館での『ニーベルングの指環』上演と同じく、バルセロナのパフォーマンス集団ラ・フラ・デルス・バウスが参加しており、その中心メンバー、カルルス・パドリッサが演出を担当しています。バイロンの長編詩「コリントの包囲」(1816年)のテキストを映し出したり、大きなペットボトルを用いた壁など、カルルス・パドリッサらしい斬新な演出となっています。
充実の歌手陣にも注目。マオメット2世はベネズエラ出身のルカ・ピサローニの華やかな立ち姿と堂々とした歌声、パミーラ役のニーノ・マチャイゼは劇的な歌唱で圧倒的な印象を残します。そして脇を固める歌手陣の実力も特筆すべきものがあります。特にロシアのテノール、セルゲイ・ロマノフスキー。『リッチャルドとゾライデ』のアゴランテ役が記憶に新しいですが、ここでもパミーラの恋人ネオクレスを好演しています。(輸入元情報)
【収録情報】
● ロッシーニ:歌劇『コリントの包囲』全曲
マオメット2世(トルコ皇帝)/ルカ・ピサローニ(バス)
クレオメネ(コリントの総督)/ジョン・アーヴィン(テノール)
パミーラ(クレオメネの娘)/ニーノ・マチャイゼ(ソプラノ)
ネオクレス(コリントの隊長、パミーラの恋人)/セルゲイ・ロマノフスキー(テノール)
イェーロ(守備隊長)/カルロ・チーニ(バス)
アドラステ(ギリシャの兵士)/シャビエル・アンドゥアガ(テノール)
オマール(マホメットの部下)/ユーリ・サモイロフ(バリトン)
イズメーネ(パミーラの親友)/セシリア・モリナーリ(メゾ・ソプラノ)
ヴェンティーディオ・バッソ劇場合唱団(合唱指揮:ジョヴァンニ・ファリーナ)
RAI国立交響楽団
ロベルト・アバド(指揮)
演出、舞台美術:カルルス・パドリッサ(ラ・フラ・デルス・バウス)
衣装、ビデオ・デザイナー:リタ・カベルート
照明:ファビオ・ロッシ
収録時期:2017年8月
収録場所:ぺーザロ、アドリアティック・アリーナ(ライヴ)
収録時間:173分
画面:カラー、16:9
歌唱言語:フランス語
字幕:英独仏韓日(日本語字幕:西 久美子)