セルゲイ・ハチャトリャン/イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1〜6番
2024年03月06日 (水) 18:00 - HMV&BOOKS online - Classical
天才ハチャトリャン、イザイの無伴奏全曲を録音!
イザイが使用していたグァルネリ『イザイ』による演奏は世界初!
アルメニアの天才ヴァイオリニスト、セルゲイ・ハチャトリャンがイザイの無伴奏ソナタ全曲を録音しました。楽器はイザイ自身が所有・愛奏していたグァルネリ「イザイ」。限られた者だけが演奏することを許されるこの銘器を用いての録音は世界初。イザイの魂の声が感じられるような稀有の名演が誕生しました。
セルゲイ・ハチャトリャンは1985年生まれ。2000年のシベリウス国際コンクールで史上最年少の15歳で優勝、瞬く間に世界の注目を集め、さらに2005年のエリザベート王妃コンクールで優勝。まさに天才ヴァイオリニストとして世界から絶賛されています。来日もしており、その素晴らしい音楽は深い感動と共に人々の心に鮮明に記憶されています。
ハチャトリャンは、2010年10月から2022年5月まで日本音楽財団よりグァルネリ・デル・ジェス「イザイ」を貸与されておりました。この録音ではこの「イザイ」を使用しています。ウジェーヌ=オーギュスト・イザイが所有し、長年演奏活動に使用していたことからこの名前が付けられた銘器で、楽器の中に貼られた小さなラベルには赤いインクで「このデル・ジェスは私の生涯を通じて忠実なパートナーだった。イザイ1928」とフランス語で書かれています。この楽器はイザイの国葬の際にはクッションに載せられ、棺の前を行進したことでも知られています。ブックレットにはその葬儀の写真が掲載されております。
1923年、すでに演奏ステージから引退していたイザイは、34歳年下のヴァイオリニスト、ヨゼフ・シゲティ[1892-1973]がリサイタルで弾いたJ.S.バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータに深く感銘を受けて、バッハと同じ無伴奏の6曲からなるソナタ集の創作を思い立ちました。6曲はそれぞれ創作のきっかけとなった、シゲティを始めとする親交のあった6人の優れた若いヴァイオリニストたちに献呈されています。
ハチャトリャンの音楽は作曲者と対話しているような、ハチャトリャンはそこで演奏しているのにどこか別世界にいるような、不思議な独特の浮遊感があります。押しつけがましいテクニックや誇張は皆無。それでいて地に足のついた不思議な魅力があります。そうした魅力はここでも全開。この全集の根底にある、シゲティが弾くバッハや、名ヴァイオリニストたちといったインスピレーションを意図的に強調しており、イザイの魂の声が聴こえるような、これまで耳にしたことのないような陰影と華やかさに満ちています。(輸入元情報)
【収録情報】
● イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op.26(全6曲)
ソナタ第1番ト短調『ヨゼフ・シゲティに献呈』
ソナタ第2番イ短調『ジャック・ティボーに献呈』
ソナタ第3番ニ短調「バラード」『ジョルジュ・エネスコに献呈』
ソナタ第4番ホ短調『フリッツ・クライスラーに献呈』
ソナタ第5番ト長調『マティウ・クリックボームに献呈』
ソナタ第6番ホ長調『マヌエル・キロガに献呈』
セルゲイ・ハチャトリャン(ヴァイオリン)
使用楽器:グァルネリ・デル・ジェス、1740年製『イザイ』
録音時期:2022年7月6-8日、12月14-16日
録音場所:オーストリア、リンツ、ブルックナーハウス
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
第2番〜第2楽章
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