メケッティ&ミナスジェライス・フィル/オスカル・ロレンゾ・フェルナンデス:交響曲第1、2番、他
2024年05月01日 (水) 15:15 - HMV&BOOKS online - Classical
フェルナンデス:交響曲第1番、第2番、田園風東方の三博士祭
「ヴィラ=ロボスより約10歳年下で、ヴィラ=ロボスが自身の右腕のように信頼した作曲家、オスカル・ロレンゾ・フェルナンデス。50歳という早すぎる死ゆえ、ブラジル音楽の研究者たちの間では、彼がもっと長く生きていたら…と惜しむ声も少なくない。彼はピアノ曲や歌曲に傑作を数多く残し、死の直前には二曲の交響曲を成したが、その名を世界に轟かせた管弦楽作品のひとつが、本アルバム収録のReisado do Pastoreio Suite(「田園風東方の三博士祭」組曲)最終楽章の「バトゥーキ」である。一聴して心奪われる、刺激的なリズムと色彩、エキサイティングなクレッシェンド!」
〜木許裕介(指揮者/日本ヴィラ=ロボス協会会長)〜
20世紀に活躍したブラジルの多くの作曲家と同様、フェルナンデスは民族主義的な作風から出発し、それらを国際的な技法や様式と統合することを試みました。『田園風東方の三博士祭』組曲は初期の民族主義的な路線による代表作。クリスマスをモチーフにした親しみ易い音楽で、特に覚えやすくノリ易い第3曲『バトゥーキ』はブラジル管弦楽名曲集の定番のひとつ。2022年に東京で行われたブラジル独立記念200周年コンサートでも演奏され喝采を博しました。
交響曲第1番はバルトークに影響されて書いた4楽章形式の力作。古典的な構成による純粋音楽を目指しつつもブラジルらしいリズムや旋律が随所に顔を出します。エメラルドを求めて密林に入り、先住民や大自然の脅威に直面した冒険家を描いた第2番は標題音楽の性格が強く、ドラマティックな作品。作曲者は初演を聴くことなく世を去りました。(輸入元情報)
【収録情報】
フェルナンデス:
1. 組曲『田園風東方の三博士祭』(1930)
I. Reisado
II. Toada
III. Batuque
2. 交響曲第1番(1945)
I. Lento (ad libitum) - Moderato
II. Allegro vivo e scherzoso
III. Lentamente
IV. Allegro energico
3. 交響曲第2番『エメラルド・ハンター』(1946-47)
I. Allegro moderato e pesante (Energico)
II. Molto allegro e misterioso
III. Lento e lamentoso
IV. Allegro mosso e agitato
ミナスジェライス・フィルハーモニー管弦楽団
ファビオ・メケッティ(指揮)
録音時期:2022年9月24,26-30日
録音場所:ブラジル、Sala Minas Gerais, Balo Horizonte
録音方式:ステレオ(デジタル)
世界初録音(2)
収録時間:82分