3月9日。Biggie最初で最後のベスト

2007年3月7日 (水)

1997年3月9日。Notorious Bigの死からもう10年...。

2006年は2 Pacの没後10年となる節目だった。そうだ思えば、2 Pacが亡くなったのは9月13日。そしてBiggieはそのショッキングなニュースからわずか半年足らずで亡くなったのだった。

毎年、珠玉混合の関連作がリリースされる2 Pacとは対照的にBiggieの作品は比較的リリース量は少なかった（ミックステープ類は別として）。最新の作品でも昨年の「Ready To Die」のDVD付きリマスター盤のリイシュー、その前は2005年のデュエットアルバム「Duets: Final Chapter」だ。

しかし、今年はBiggieの死から10年。昨年の2 Pacの「Pac' s Life」のような「新作」はリリースではないが、Biggieファンにとって嬉しいベストアルバム、しかも“最初で最後”のベスト・アルバムがBad Boyからリリースされた。

「Greatest Hits」はBad Boyに残した数多くのヒット曲を完全網羅。さらに今まで正規盤ではリリースされていなかった2曲を収録（うち1曲は日本盤のみボーナス･トラックとして収録されたもの）。これまで彼の存在は知っていてもまだ作品を聴いたことのなかった若いヒップホップ・ファンにこそ聴いて欲しい。そして往年のファンも10年という月日を振り返るのにもってこいの作品となるだろう。

商品詳細
US盤・入荷日本盤・3月28日発売予定・ボーナス･トラック収録予定・応募特典実施予定

*トラックリスト
1. Juicy
2. Big Poppa
3. Hypnotize
4. One More Chance / Stay With Me (Remix)
5. Get Money [feat. Junior M.A.F.I.A.]
6. Warning
7. Dead Wrong [feat. Eminem]
8. Who Shot Ya
9. Ten Crack Commandments
10. Notorious Thugs
11. Notorious B.I.G. [feat. Lil' Kim and Puff Daddy]
12. Nasty Girl [feat. P.Diddy, Nelly, Jagged Edge and Avery Storm]
13. Unbelievable
14. Niggas Bleed
15. Runnin Your Mouth [feat.Snoop Dogg, Nate Dogg, Foxy Brown, Fabolous and Busta Rhymes]
16. Want That Old Thing Back [feat. Ja Rule and Ralph Tresvant]
17. #!*@ You Tonight [feat. R.Kelly]

客演作品などを集めた編集盤が2枚同時リリース

伝説のラッパーNotorious Bigの死から10年。彼が世に残した作品の中からセレクトした記念盤。Biggieのこれまでの音源の中からフィーチャリング・アーティストをメインにヴォーカル編、ラッパー編に分けて2枚同時リリース。

　「10 Memory Of The Notorious B.i.g. - Red (ヴォーカリスト・フィーチャー編)」

　「10 Memory Of The Notorious B.i.g. - Black (ラッパー・フィーチャー編)」

2 Pac、究極の3枚組ベスト！

死後、多くの新作・ベスト・関連作品がリリースされていることでも知られる2 Pacだが、2007年もこれまでにない強力アルバムが登場することなった。

デスロウ音源を集めた「Sex, The Soul & The Street: 10th Anniversary Collection」は3枚組の超ボリュームでリリース。しかも各々Sex、Soul、Streetとコンセプト別に分けられる。そして嬉しいことに日本盤は豪華仕様となっている。

・2大特典：プロモーションTシャツ応募券入り（初回生産分のみ）/ 2 Pac特製タトゥーシール入り
・スペシャル･パッケージ仕様
・日本盤のみ完全歌詞・対訳・ライナーノーツ付

Biggie Story～

Christopher WallaceことNotorious Big。1972年5月21日、NY、ブルックリンに生まれる。幼少期からストリートで育った彼は、17歳の時武器不法所有で、その後麻薬販売で逮捕されるなどまさに「ギャングスタ」の生活を地で行く人生を送る。二度目の逮捕拘留後に作ったデモデープがPuff Daddyの耳に止まり、93年にPuff Daddyが設立した＜Bad Boy Entertainment＞からシングル"Party and Bullshit"でデビュー。94年に1stアルバム『Ready To Die』を発表。粘っこいラッピンと多彩なフロウ、確かなスキルを持った彼のライミングと、Puff Daddyをはじめとしたプロデューサー陣が作り上げた、誰の耳にもわかりやすいソウル／ファンクのネタを前面に押し出した楽曲群により、"Juicy"、"Big Poppa"、"One More Chance"などのヒット曲を生み、爆発的なセールスを記録する。
そして97年3月。セカンドアルバム『Life After Death』発表直前、ロサンゼルスで銃撃され、凶弾に倒れてしまう。享年24歳。東西抗争の真っ只中に散ってしまったビギーは、同じく凶弾に倒れた2 Pacとともに語り継がれるラッパーとなる。
発表されたオリジナルアルバムはわずか2枚。しかし、112や彼がフック・アップしたJunior Mafia、R KellyからMichael Jackosnまでと残してきた客演は数え切れないほど。大柄な体格、ギョロっとした威嚇するような目という容姿、悲劇的な死というだけでなく、Notorious Bigが現在までも語り継がれているわけは、彼の圧倒的なスキルと、それが後に与えた影響力だろう。

映像として彼を確認できる作品は、 93年から95年頃までのライヴを収録した『Live』がある。迫力あるビギーの映像とともに、50 Cent、Mr.Cheeks、Ol' Dirty Bastardらがビギーの影響について語っている模様がある。そして、永遠の謎と思える銃撃までの道のりを、2 Pacのケースとあわせて追ったドキュメント映像『Legendz Of Rap Unauthorized』では、Notorious Big（あるいはChristopher Wallaceとして）の人となりが存分に窺え、東西抗争真っ只中にいた本人達のサグい生活の模様がありありと映し出されている。

近年は『Ready To Die』がリマスターされ再発されるも、サンプリングの著作権侵害の件で訴えられ敗訴。発売中止に追い込まれる。 2005年には、現在活躍中のアーティストたちとの擬似共演作品となるデュエットアルバム『Duets: Final Chapter』をリリースし話題を呼んだ。そして昨年、『Ready To Die』裁判で進展があったのか不明だが、改めて再度流通が開始となり多くのヒップホップ･ファンを喜ばせた。

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