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2007年9月15日 (土)
CD Pet Sounds Beach Boys
ロック/ポップス史上、偽りなく”美しい”という形容が似合う数少ない作品の一つ。全てはブライアン・ウィルソンという無垢な才能の為せる業である――でホントお終いにしたいくらい。1966年発表説明不要の名盤です。ビートルズ『ラバーソウル』を聴いて刺激を受けたブライアン・ウィルソンがアレを越えるものを…という想いを抱えながらスタジオに篭り作り上げたポケット・シンフォニー。サウンド的にはスペクター・サウンドを援用し、さらにブライアンの頭の中で鳴る音を直感・ドラッグの助けを借りて具現化。評論家・ミュージシャン筋には高い評価を得たが、セールスはさっぱり。ブライアンは大きな挫折を味わう。音はご自分の耳でご確認を(初めは取っ付き難いかもしれませんが、ハマるとドツボ)。音響ポップ、モンドといったキーワードが’90年代に出てきて解り易くなった部分すらある本作のサウンドは、進み過ぎていたとも永遠に向かって作られていたとも言える。本作や未完成作『スマイル』にインスパイアされるミュージシャンは後を絶たないが、最近の代表選手として英インディ・ポップのハイ・ラマズと永遠の名曲「神のみぞ知る」をサンプリングした日本代表フリッパーズ・ギター(元メンバー小山田氏は螺旋を描いて近作でもアプローチ)を若いリスナーにご紹介したい。
CD Highway 61 Revisited Bob Dylan
ディランの名作といったこと以上に、時代を動かしたロック史に残る作品として語り継がれる本作は1965年発表。今聴いても、そのテンションは全然色褪せない傑作だ。素人同然だったアル・クーパーのオルガンのリフがロック史上に残る名フレーズとなったM1「ライク・ア・ローリング・ストーン」をはじめ、同年発表されていた前作『ブリンギング〜』と比較して、ロック・アンサンブルとディランの歌声のマッチングは数段良い。
CD Music From Big Pink The Band
68年発表のデビュー作であり、ロック史上に燦然と輝く名作!サイケ、ヒッピー・ムーヴメントの嵐吹き荒れる中、いきなりジジむさく現れたザ・バンドの衝撃は今も語り継がれる。反体制の反としてのルーツ・ミュージック。それがある種のリスナー、ミュージシャンにとって、いかに刺激的に映ったことか!但しただ古臭くやればいい、というものではなく、そうした米国の深いところにあるルーツ音楽を意識的に表現してみせたモダンさがやはり、ザ・バンドの凄いところ。
4位:King Crimson / In The Court Of The Crimson King 1969年にリリースされたキング・クリムゾンのデビュー作にしてプログレッシヴ・ロックの金字塔的作品!
5位: Beatles / Revolver 熱心なファンから最高傑作と呼び声の高い作品。スタジオでの実験が始まったと同時に、メンバーがこの頃常用していたというドラッグの影響を色濃く反映した、複雑な曲が目立つ。
6位: Sex Pistols / Never Mind the Bollocks 全英にパンク・ムーヴメントの嵐を捲き起こした衝撃の一枚。性急なリズムとリフ、それまでのロックののリズムを解体してしまったといっても過言ではない!
7位:Velvet Underground & Nico / st アンディ・ウォーホールによるバナナのジャケがあまりにも有名なヴェルヘヴェッツの名作1st。パンク以降の多くのインディ・ギター・バンドに与えてきた影響は計り知れない。
8位:Beatles / Rubber Soul 陽気なファブ・フォー"といったそれまでのビートルズのイメージを打ち破り、アーティスティックな地平を目指した彼らの意欲を感じる作品。
9位:Beatles / The Beatles (White Album) 通称『ホワイト・アルバム』。彼らの音楽的野心を2枚組というヴォリュームで展開した作品。後期ビートルズを代表する作品。
10位:Neil Young / After The Gold Rush ヴェトナム戦争が泥沼化、アメリカ各地で反戦運動が盛んだった1970年に発表された名作。絶望を抱えながらも前向きに生きていくという強い意志を感じる。
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