インタビュー:二階堂和美1/2
2007年11月7日 (水)
ミニアルバム『ハミングスイッチ』リリース! |
二階堂和美インタビュー 1/2 |
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-さっそくですが最近の二階堂さんの近況はどんな感じですか? 近況ですか? ( 笑 ) |
- そんなに凄く田舎なんですか? いや ( 笑 ) 、そんなにすごーく田舎ではないんですけど、お年寄りばっかりいるような街なので。しかも私のいま住んでる実家がお寺なんですよ。だからお寺もやっぱり行事だったりなんだったりで、近所のかなり高年齢の方々が来られたりすることが多くて、その方たちとペースをあわせているとなんかこう ( 笑 ) 、訳のわからない時間が流れていって。しかも甥と姪がほぼ毎日、学校からうちに帰ってくるんですよ。うちはなんせ“おばあちゃんち”ですから。まあそんな生活も、パソコンを開きさえしなければ、非常にいい感じなんですけど、パソコンを開くとそこに仕事が詰まってて逃げたくなる ( 笑 ) 。そんな近況です。 - じゃあ音楽制作に向かうときと普段の生活はどんな感じで切り替えているんですか? うーん、移動中にリハビリしてくる感じで。でも田舎にもどって3年くらいたつんですけど、最初の方は切り替えが全然上手くいかなかったりしてて、ようやく最近どっちにも絵の具が滲んできたというか、そんなに意識して切り替える感じでは無くなってきてます。あっちにいるときは、合間あいまに暇をみつけてデモを録ってみたりするし。 - 結構自然に切り替えられてるんですね。 そんなつもりです ( 笑 ) 。 - では今回の作品のお話なんですが、タイトル曲「ハミング・スイッチ」は全国放映の CM に起用されてますよね。この一報を聞いた時に僕は正直「お!」と思って、実際の CM みても「あぁ、ニカさんの声がホントに流れてる!」という感じだったんですが、今回の起用に至る経緯は? はい。経緯は本当にタナボタなんですけど、その CM のディレクターさんが前作の『二階堂和美のアルバム』をすごい気に入ってくださっていたみたいで、お忍びで私のワンマンの弾き語りのライブに来てくださっていたらしいんですよ。で、とっても気に入ってくださって、突然「二階堂和美さんにお願いしたい」とお話を頂いて。 - じゃあそういう CM 曲依頼のお話とかは嬉しい? 嬉しいですね。これまでも CM のお仕事って何回か頂いた事はあるんですけど、大体凄くタイトなスケジュールでやられているので。「明日いけますか?」とか「明後日いけますか?」という感じなんですね。そういう状況であるのに、片田舎に住んでる私を呼んで ( 笑 ) 。 30 秒とか 15 秒のものを録るために、呼んでくださるというのは自分の曲が使われるっていうのとまた違って、ご所望下さったというかそういうのは嬉しいです。 -CM を作られた方は二階堂さんの歌声に惚れたんですね。 そう聞いてます ( 笑 ) 。恐縮です。 -( 笑 ) 実際に全国の TV とかで流れて、例えば全然自分の音楽を聴いた事がないひととか、親戚のおばちゃんとかからの反応もあったりしますか? あぁ ( 笑 ) もうそれはそれは効果絶大で!ほんとに田舎に住んでいるので、余計に説得力がありました ( 笑 ) 。今までは田舎に住んでて「音楽やってるらしいよ」って言われてても、近所の方には趣味でやってる程度だろうと思われてたんですけど、コマーシャルに起用されたというのは非常に、その … 助かりましたね ( 笑 ) 。生活しやすくなりました。 |
- あはは、なるほど。で、ちょっと話はかわるんですけど二階堂さん自身は CM ソングに対して子供の頃の思い出とか体験ってあります? ありますね!私はほんとに子供の頃、小学生中学生くらいまでは特にテレビからの影響というのがほとんどだったので、 CM とかは必ず真似してたりもう凄い影響受けていました。特にまだビデオとか無かった頃だったりすると、凄い集中力でテレビの歌番組とか CM を観るのでね。凄い効果とかも感じるし、刷り込まれてる感覚とかあるじゃないですか?ナツメロ番組とか、そういうので CM ソングのワンフレーズだけ聴いても「うわー、なつかしい」ってなったり。 |
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「ハミング・スイッチ」は日産マーチのCM曲 | |
- じゃあ音楽の原体験としてそういう影響はあるんですね。 うん、そうですね。 |
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「バンドには、もうめちゃくちゃ憧れますね!」 |
あのー、ほんとにベストテンとかトップテンとかのところで、ずっと真似してきたんですよね中学校くらいまで。もうほとんどがそこから来ていて、カセットとかレコードとか CD っていうのは松田聖子さんくらいしか家にはないような感じで、あんまり自分では積極的にいかずに、姉がもってる松田聖子とか、父がもってるなんかとか、友達が持ってるブルーハーツとかそんな感じで。それ以外はもっぱら TV から聴いていたという感じですね。 - あぁ、原曲に近づけないといけないとかおもって … そうそう、真似が下手に得意なもんですから ( 笑 ) 。 - うーん、確かに昔「関白宣言」とか聴いてもそんなにのめりこめなかったけど、今聴くと凄く良い曲に聴こえたりします。 うん ( 笑 ) そうですよね。私は友達の結婚式とかで色々歌わされることが多くて、それは実はゆっくり楽しめなくなるからあんまり嬉しくないんですけど( 笑 )、そこで何を歌うかっていうときに、とある友達に『「関白宣言」歌えばいいじゃん』って言われて『いや一番しか知らんわ』って。それでそのときは流してたんですけど、その半年後くらいにたまたまフルバージョンのさだまさしさんのオリジナルを三番まで聴いて「なんて良い歌詞なんだ!これはちょっと歌いたい!」と。その後、弾き語りでやってたら予想以上に反応が良かったんですよね。 - なるほど。それで今 Your Song Is Good の話が出たんですけど、二階堂さんから見た彼らの魅力ってどんなところですか? 彼らは仲が良いバンドなんですよね。距離感が傍から見てて丁度いいというか。 - 楽しそう? そうですね。リーダーのジェイジェイさん( サイトウ"JxJx"ジュン ) にみんなが絶対的な信頼を置いてる感じも居心地がいいし、特にこの「関白宣言」をやるっていう事になったときに、メンバーの半分くらいが既婚者でいらっしゃって。その感じもなんかマッチしてるなーと自分では思ったんですけど。 - あ、そういう裏テーマ的なとこもあったんですね。 そうそう ( 笑 ) 、でもほんとに良いバンドですね。もちろんサウンドの好みとか、彼らの方が詳しいですけど、世代も私と同じくらいだし。世代も私と同じくらいだし。とにかく人柄が好きなんです。 - 二階堂さん自身は、そういう「バンド!」っていう感じには憧れがあったりするんですか? あー、もうめちゃくちゃ憧れますね、うらやましいですよ。「なんで私はできないんだろう」ってちょっと卑屈になりますけど。あははは ( 笑 ) -( 笑 )… ではさらに収録曲についておうかがいしますね。「つるべおとし」という曲、これは渋谷 ( 毅 ) さんと外山 ( 明 ) さんと録音されている曲で、渋谷さんのブログに「これまでお蔵入りしていた曲が遂に陽の目をみる」というようなことが書いてあったんですけど、この曲との出会いというのは? これはもう何十年かまえに渋谷さんが作られた曲らしいんですけど、ライブで渋谷さんと共演させて頂いたときに、渋谷さんが渋谷さんが「これ二階堂さんが歌ってみたらいいんじゃないかな」と言って楽譜を貸してくださったんです。 - 「つるべおとし」って、タイトルからしてインパクトありますよねぇ。 ね? ( 笑 ) 。だからやっぱりアイドルの曲としては渋すぎた( 笑 )。 |