オピッツ／ベートーヴェン：ソナタ全集

2007年11月15日 (木)

日本特別仕様
ゲルハルト・オピッツによる練熟の境地！
ベートーヴェン：ピアノ・ソナタ全集
～日本先行発売！～
オピッツ氏によるコメント付き

ベートーヴェンといえばオピッツ、オピッツといえばベートーヴェン。1994年ＮＨＫの『ピアノ・レッスン』、2005年から日本で進められている全32曲連続演奏会、そしてHänsslerの録音など、ベートーヴェン演奏の確固たる地位を確立しているオピッツ。順調にリリースされているオピッツのベートーヴェン・シリーズですが、遂に全集となって日本先行発売を致します。ベートーヴェン：ピアノ・ソナタ全集の名盤とされている師ケンプとバックハウスをまさに引き継ぐ、近年のスタンダード的アルバムです。
　完璧なタッチ、確かな表現力、穏やかで真摯な演奏は、ストレートにベートーヴェンの音楽が聴き手に浸透します。このあとはシューベルトの録音が予定されており、ますます円熟の極みにあるピアニズムを聴かせてくれることでしょう。（キングインターナショナル）

ベートーヴェン:・ピアノ・ソナタ全集(9CD)

CD1(98201)
・ピアノ・ソナタ第5番ハ短調 Op.10-1
・ピアノ・ソナタ第6番ヘ長調 Op.10-2
・ピアノ・ソナタ第7番ニ長調 Op.10-3
・ピアノ・ソナタ第8番ハ短調『悲愴』Op.13
CD2 (98202)
・ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.2-1
・ピアノ・ソナタ第2番イ長調 Op.2-2
・ピアノ・ソナタ第3番ハ長調 Op.2-3
CD3 (98203)
・ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調 Op.7
・ピアノ・ソナタ第9番ホ長調 Op.14-1
・ピアノ・ソナタ第10番ト長調 Op.14-2
・ピアノ・ソナタ第19番ト短調 Op.49-1
・ピアノ・ソナタ第20番ト長調 Op49-2
CD4 (98204)
・ピアノ・ソナタ第12番変イ長調 Op.26
・ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調 Op.27-1
・ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調『月光』 Op.27-2
・ピアノ・ソナタ第15番ニ長調『田園』Op.28
CD5 (98205)
・ピアノ・ソナタ第16番ト長調 Op.31-1
・ピアノ・ソナタ第17番ニ短調『テンペスト』Op.31-2
・ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調『狩』Op31-3
CD6 (98206)
・ピアノ・ソナタ第11番変ロ長調 Op.22
・ピアノ・ソナタ第21番ハ長調『ワルトシュタイン』Op.53
・ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調『熱情』Op.57
CD7 (98207)
・ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調 Op.54
・ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調 Op.78
・ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調『ハンマークラヴィーア』 Op.106
CD8 (98208)
・ピアノ・ソナタ第25番ト長調 Op.79
・ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調『告別』Op.81a
・ピアノ・ソナタ第27番ホ短調 Op.90
・ピアノ・ソナタ第28番イ長調 Op.101
CD9 (98209)
・ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109
・ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 Op.110
・ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 Op.111

　ゲルハルト・オピッツ（ピアノ）
　録音：2004-2006年（デジタル）

ゲルハルト・オピッツ（ピアノ）来日！
ドイツ・ピアノ界最後の巨匠、満を持してのベートーヴェン・チクルス。中期を彩る名曲
「ワルトシュタイン」「熱情」「告別」がいよいよ登場！

オピッツのベートーヴェン連続演奏会に際してのメッセージ
ベートーヴェンが日本でいかに熱狂的に演奏され、聴かれているかということに思いを巡らすたびに、私は日本の音楽愛好家の芸術に理解のある受容力に対する喜ばしい気持ちと深い尊敬の念で一杯になります。彼の音楽は、日本文化のルーツとは遠く隔たったものではありますが、それでもヨーロッパと日本との間の地理的距離と約二百年という時間的距離を乗り越えることができました。
　私にとって、ベートーヴェンの音楽を繰り返し解釈し、彼の音楽の中でいかに深い人間的なセンシビリティが表現されているかということをその際に示すことは、最大のライフワークの一つです。ベートーヴェン自身、音楽のもつ魔術的な力、そして人間にとっての音楽の重要性を認識していました。1810年、彼はベッティーナ・フォン・ブレンターノに宛てて次のように述べています。「音楽は、すべての叡智や哲学よりも高い啓示です。私の音楽を理解してくれる人は、他の人々が味わっているような惨めさから解放されるべきです」と。年齢を重ねる度に、ベートーヴェンの芸術は、私にとって、音楽的宇宙の中心に近い存在となりつつあります。
　彼にとってピアノは主たる楽器で、自らの最も個人的で内的な思考と感情をまさにピアノに委ねたのです。32曲のピアノ・ソナタのチクルスに、私は彼の個人的な日記を見出しています。演奏者と聴衆の双方にとって、チクルスによる演奏は、人間、そして芸術家としてのベートーヴェンの発展を追跡する機会を与えてくれます。
　二十年来、私はソナタ全曲を通して弾く冒険旅行を何度もステージ上で行ってきました。そして、その度に気持ちが一新し、内的に豊かになっていくのを感じてきました。このチクルスを東京で披露し、それによって世界を包み込むようなベートーヴェンの芸術の偉大さを表現させていただくことを大変楽しみにしております。彼の音楽への私個人の姿勢は、彼自身が《荘厳ミサ曲》のスコアの冒頭にタイトルとして掲げた次の言葉によって最もよく表現されています。
　「心より出でて――再び、心に還らんことを」

公演名ゲルハルト・オピッツベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全32曲演奏会（全８回）
【第５回】
2007年12月４日（火）　開演19:00
東京オペラシティコンサートホール
曲目
ベートーヴェン：
・ピアノ・ソナタ第19番ト短調
・ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調
・ピアノ・ソナタ第20番ト長調
・ピアノ・ソナタ第21番ハ長調「ワルトシュタイン」

【第６回】
2007年12月27日（木）　開演19:00
東京オペラシティコンサートホール
曲目
ベートーヴェン：
・ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調
・ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調「熱情」
・ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調
・ピアノ・ソナタ第25番ト長調
・ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調「告別」

入場料（全席指定、税込み）
Ｓ6,500円　Ａ5,500円　Ｂ4,500円　Ｃ3,500円通し券（Ｓ席２回連続券）10,000円
（パシフィック・コンサート・マネジメントのみ扱い）

お問い合わせ：パシフィック・コンサート・マネジメント
TEL：03-3552-3831
http://www.pacific-concert.co.jp