「7HEROES」
HAV
08年に心斎橋のアメリカ村に移転して現場として新たな転機を迎えたサウンド・チャンネルだが、
制作面でもTAIYOがプロデュースする新しいプロジェクトが始まっている。
それが関東のレゲエ・シンガー「Ailie」(アイリー)をフロントとして、TAIYOがベースを弾き、
dol-lopがドラムを叩くバンドスタイルのレゲエ・ユニット「7HEROES」だ。
DUB MIXにソウルファイアの
HAVが加わり、
GREEN GREENのベーシスト、bAttAがギターを担当するなど、
大阪DUB関連のアーティストとサウンドチャンネルのクルーが合体したAilieバンド。
7HEROESが僕らの前に初めて姿を現したのは、
08年8/8のアメ村サウンドチャンネルのオープニング・パーティーだった。
その主役、シンガーのAilieは、
これまで横浜の「EX BODEGA」での「レゲエ夜」や六本木のアジト「Roots N」などで
存在感を示しながら、ダブセンスマニアなど都内のコアな潮流とも交じりつつ、
そのコーネル・キャンベルを彷彿させる伸びやかな歌声によって聴衆を魅了してきた実力派シンガーだ。
強烈な個性がひしめく大阪の現場においては、
そのクセのなさ、アクのなさがややインパクトに欠ける気もしたが、
ルーツからDeeJayスタイルまで自在に繰り出す卓越したスキルの持ち主であるからこそ、
時おりステージで見せる「内なる声を響かす」ような存在感に、普遍的な一体感を呼び起こす凄みを感じた。
そんな「Ailie&7HEROES」のメジャー・デビュー作「Roots」が4/8にGENEONからリリースされる。
中にはBUN BUN the MCの名曲「100点満点」のカバーが収録されており、
ALTZがスライド・ギターで参加したり、
AFRO BABESなどで知られる女性打楽器奏者のRED-Bがキーボードを担当するなど、
大阪アンダーグラウンドの
ツワモノ達が何気に普段とは違うスキルを披露するニクい演出が施されている。
メンバーとして参加しながら作品の全レコーディングを担当したソウルファイアの
HAVにその辺りの話を少し聞いてみた。