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2009年6月10日 (水)
mito from clammbon クラムボンのベーシスト。いくつかのソロプロジェクトや多方面のアーティストのプロデュース活動も活発に行うオールラウンド・プレーヤー。 |
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MMMatsumoto from 「MARQUEE」 ポップカルチャーとマニアックな視点で独自な音楽を紹介する音楽雑誌「MARQUEE」の編集長。 |
どもです!ミトです!!お待たせいたしました『 MMM RadioPsychedelic 』vol.7、どーんとUPですっ!!!! 今回は収録時期がクラムボンのツアーということもあり、「ライヴ音源特集」でいってみますですっ! 僕らがツアーの移動中に観ていたDVD関連やら、MMMastumotoさん&僕的「これ聴かないでライヴ盤がどーとかいうなやっ!!」と 咆哮してお勧めする音源など、あいも変わらずエゴエゴな選出でお届けです。とりあえず言えるのは、 「ライヴ盤はアンビエンス(会場の音)が最重要!!!」。さあ、その真意は???
音楽雑誌「MARQUEE」とMMMRadio Psychedelicで紹介したPlay Listをご紹介
1st Set | |
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Klaus Schulze / Rheingold |
mito 「ツアー中にこれを聴きながらひとりでトんでます。(笑)」 MMMatsumoto「ひとりでトんでるところが微妙かも。(笑)でもクールな感じですよね。35年前から変わらず。万年シンセ、というか。(笑)」 mito 「ラックシンセ、というか背中にでっかい機械が並んでてキーボード何台も置いて、古いシンセを使いながらこういう演奏をやっているんですけど、こういうのって若い子はあんまり見たことないだろう、ていう。」 MMMatsumoto 「一瞬アナクロに見えるんだけど、逆に新鮮かもね。」 mito 「いや〜、なんていうのかな、こういうおじちゃんになりたいっす。(笑)」 MMMatsumoto 「学者チックなところ、ていうのは若いときのサイエンティストっぽい感じのそのままの延長かな、ていう。」 mito 「でも僕らの世代、もしくは僕らよりちょっと手前の世代で、こういう風な人に今後なりそうな気配の人、ていないですよね。」 MMMatsumoto 「いや、マッドサイエンティスト的なのはいるよね。(笑)」 |
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【解説 by mito】 ・ドイツで行われているプログレッシヴ・ロックの祭典として名高い『Night Of The Prog』。2008年にその目玉として 登場したクラウス・シュルツェが、Dead Can Danceのリサ・ ジェラルドと競演したライヴをそのままDVD、CD化したのが 本作。40年以上のキャリアを誇り、テクノ/トランスの基礎を造り上げたと過言ではない彼のそのオリジナリティは、まさ に孤高。現代ではほとんど観られない「ラック・シンセ」を高々と積み上げ、すべてをシンクさせて鍵盤を操る彼のプレイは必見でもあり、 改めて彼のマッドサイエンティストぶりを確認することができる。 |
2nd Set | |
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Dweezil Zappa / Zappa Plays Zappa |
mito「これも私ツアー中に大喜びしてた。」 MMMatsumoto「これは気持ちいいよね。」 mito「これは最高ですよ〜。ダイジェスト級の、メドレー級のものになってます。」 MMMatsumoto「もはやザッパって例えばブラームスとかドヴォルザークじゃないんだけど、作曲家でその曲を若い人達が自分の解釈を加えて演奏していく、ていう立場だよね。」 mito「息子がそれをやってる、ておもしろい発想だな、と。」 MMMatsumoto「ちなみに、このテリー・ボジオのタムの数っていくつあるの?」 mito「セッティングに何時間、て言ってた。(笑)」 |
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【解説 by mito】 「偉大なる父の演奏を、息子が引き継ぐ」という、ほほえましく 美しいコンセプト。奇才のアーティスト、フランク・ザッパの息子であるドゥイージル・ザッパが、往年のメンバーなどを集め行った2006年のツアー『ZAPPA PLAYS ZAPPA』の模様がDVD、CD におさめられている。複雑怪奇な楽曲、超絶技巧の演奏にもかかわらず、その混沌をエンターテイメントとして昇華するザッパの音楽の醍醐味が、新たなミュージシャンの手に渡り、現代に引き 継がれてゆく様は感動的だ。余談だが、ゲスト出演したテリー・ボジオのドラム・セット映像は、恐らく誰もが驚愕することだろうインパクト。 |
3rd Set | |
お取り扱いなし |
Gong / The Peel Sessions |
mito 「僕らあんだけ『Gong、Gong』て言いながらオリジナルを1回も流したことが無かったという。(笑)」 MMMatsumoto「(笑)流しにくいんだよね、曲が不定形だし。」 mito 「ていうのと、いいタイミングでかけたいよな、ていう。(笑)」 MMMatsumoto 「スペシャルな存在にはしたいよね。」 mito 「で、フジロックおめでとう企画みたいなもんで。いやぁ、フジロックで一緒にやるんですよね〜。」 MMMatsumoto 「初日だよね。クラムボンと同じ日。」 mito 「そうなんですよ〜。これもう、かぶってもらいたくないんですよね〜(苦笑)」 |
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【解説 by mito】 サイケデリック、カンタベリー・ミュージックの重鎮にして今なお 現役で活動し続ける鬼才デヴィッド・アレンが結成し、分裂を繰り返しながらも、40年以上の歴史を以て続いている孤高のバンド、それがこのゴングである。彼らの楽曲はすべてにグルーヴ があり、ユーモアがあり、限りなくキャッチーで、それでいて深い。まさに生涯聴き続けられる音楽というのがここにある。この音源は彼らが71〜74年に英BBCラジオで放送 された「ジョン・ピール・セッション」でのライヴ演奏集。GONG作品の傑作として名高い『ラジオ・ノーム・インヴィジブル』三部作の超名曲たちが程よく楽しめる作品。GONG入門としてもお勧めだ。 |
4th Set | |
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Area / Are(A)zione |
MMMatsumoto「ライヴっていうのは、演奏する人は演奏のことを重視してると思うの。それは当然なんだけれど、やっぱり見る人っていうのは再現性を求めているわけではないので暴走したほうがいいわけだよ。」 mito「うんうんうんうん。」 MMMatsumoto「電源切れて曲が途中で終わっちゃったとかね。(笑)そのことのほうがレアなわけ。演奏する人はがっかりすると思うんだけど。(笑)」 mito「はい、そういうことの繰り返しでライヴ盤とかドキュメンタリー映画とか作ってますけど、僕は。(苦笑)」 MMMatsumoto 「結局ね、ライヴ盤ってのは『楽しみ』なんだよ。それは何かっていうと過不足だったり、過剰だったりていうか、余計なことが楽しいわけ。」 mito「うん、それってすごいわかるかも。」 |
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【解説 by MMMatsumoto】 フランスのMAGMA、ドイツのCANと並ぶ、70年代イタリアの個性派・秘蔵アヴァンギャルド・ジャズロック・バンド、アレア。超インテリにして超肉体派の彼等が残した全盛期のプレイが、怒濤のインタープレイを交えて聴ける。 マジ、炸裂してます。楽器が上手いだけじゃない。熱量が違う。曲中でリンゴもかじる(笑)。曲も破綻気味(笑)。爽快なまでにキレてる1枚です。 |
5th Set | |
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SS / Ss Live! |
mito「ライヴ盤だから、ていうのもあるんでしょうけど本人たち残す気も無かったでしょうし。」 MMMatsumoto「それはたぶんそうだね。」 mito「テープとかで録ったやつだと思うんですけど、テープに勝てるものは無いよな、て思わせるぐらいのこの破壊力!いまだにこれ以上の衝撃、というか攻撃的なライヴ盤をあんまり聴いたことがない。」 MMMatsumoto「78年だっけ?78年でこの感じで全部突き通してるのは珍しいかもね。」 mito「勇気が要りますよね〜。すごいなぁ。」 | |
【解説 by mito】 1978〜79年に京都で活動した伝説のバンド、それがこのSSである。関西初のパンクバンドであることも重要だが、「ハードコア」というジャンルがまだこの世に存在していなかった頃に、この破 壊的で超高速な演奏をしていたという希有性は、聴くものを唖然とさせることだろう。フィードバックとテープコンプによって空間がねじ曲がったような轟音が、わずか一分にも満たないで矢継 ぎ早に演奏される、、、36曲収録(しかもタイトルはほとんどが判別不明)にして34分2秒というこの濃密な体験は、はたして貴方にどのような世界を見せてくれるのだろうか?日本が誇る恐るべき名盤。 |
6th Set | |
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Humble Pie / Rockin'The Filmore |
mito「ひどいですよね、ひどい才能のひとたちですよね。人間的に許しがたい才能しかないですからね。」 MMMatsumoto「でもこの二人がよくバンドやってたな、て思うけどね。絶対性格的に合わないんじゃないか、ていう。」 mito「スティーヴは相当人間としてダメだったらしいですよ。(苦笑)」 MMMatsumoto「やっぱりそうなんだ。(笑)」 mito「彼はもう、女のことしか興味が無い、みたいな。」 MMMatsumoto「ああ〜」 | |
【解説 by MMMatsumoto】 uk 70's の超ヘヴィ・ブルースロック・バンド、ハンブル・パイ。元スモール・フェイセズの故スティーヴ・マリオットが、かつての60's UKモッズの跡形もなくハードにヘヴィにパワー全開し、 とにかく熱い! 4〜5分の曲も、このとおりライヴでは20分越え。熱すぎー!! しかも臨場感が異様。こんなにもリアルなコール&レスポンスも珍しい。時代ごと熱いです。 |
今回はDOPING PANDAの特集。ですが、ドーパン・フルカワの話す内容は、全音楽ファン、ミュージシャンにとって切実です。「10年後、音楽はタダになってしまう、かも」という音楽の行方について。そして素直なメロディにして個性派のSSWたむらぱんが第二特集。その他、木村カエラやPOLYSICS、フジファブリック、期待の新人 S.R.Sや、個性派なところでASA-CHANG & 巡礼、先鋭的なところでPLASTICZOOMS等もフィーチャー。
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