HMVインタビュー:Chali 2na ダンス&ソウル・インタビューへ戻る

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2009年6月24日 (水)

interview

Chali 2na

「この声(=低音のモンドな魅力)、フロウ(=ファンキーそのもの)を待っていた!というJ5ファンもさぞ多いことだろう。で、予想通り”ソロ映え・コラボ栄え”するツナがグループ解散後、ソロで1番乗り。これが、文句ナシの黒さ!意味あるゲストの幅広さ(タリブ、アンソニー・ハミルトンからマーリィ兄弟まで)、あのドクトクのラップ向きの重心の低いビート(ジェイク・ワンもいい仕事してる)、そのすべてが有機的に作用している・・・これは、クセになる!”あの頃”を懐かしまないでも、最高のラップ・アルバムに違いない」二木崇(D-ST.ENT)

アルバムのコンセプトはラジオを通して自分の生活の中に入ってきた“きらめき”ということなんだ。それがより全体的なものとしてヒップホップに対して自分をさらけ出すことができるんだ。

--- J5(Jurassic 5)からの脱退を決意した理由を教えてください。   また、あなたの知る限りの解散の真相を。

オレがグループを去ったというわけではない。ちょっとした内部での問題、たとえば嫉妬とか、それが内部から外部(つまりレーベルや事務所)への問題へと発展してしまったんだよ。それが結局グループの消滅となってしまったんだ。

--- 本作をDECONから出すことになったのは?   J5の1stのデラックス盤についてもコメントして下さい。

正直、Interscopeのやり方というのにあまりハッピーではなかったんだ。それで彼らと戦って、そしてそれが落ち着いて、そしていろんなところと話をし始めたんだ。自由の身となって、「Home」を探していたんだ。それは自分の好きなところで、決して自分に対決するものでもなく、長いタームで仕事ができる・・・そんなときにDECONこそが「Home」だと判ったんだ。 J5のファーストアルバムのデラックスヴァージョンでの再発については、ハッピーだし、一度出たところへまた戻れたような気がしたんだよ。まさにゲームの始まりって感じさ。

--- あなたの声、ラップ・スタイルは、独特ですが、自分ではその強みをどう思いますか?   またそれに対する評価でもっとも心に残っているものは?

そのように言ってくれるというのは嬉しいね!ただ、自分としては何かを真似るとかではなく、とにかくアーティストとしてより良いものを手に入れよう、とそれだけに集中してきたのさ。「練習することが第二の才能」ということを必死で学ぼうとしてきたしとにかく挑戦しようとし続けてきた。でも最も大事なことというのは、楽しむということだけどさ。

--- これまでの客演仕事で最も印象に残ったものはなんですか?

George Clintonかな。一緒に仕事をしてきた中で本当に彼には最も感動した。

--- 今作のコンセプトについて語ってください。ラジオ・スキットのアイデアはどこから?。

アルバムのコンセプトはラジオを通して自分の生活の中に入ってきた“きらめき”ということなんだ。それがより全体的なものとしてヒップホップに対して自分をさらけ出すことができるんだ。 オリジナルのCharlie TunaというのはDJ Nu-Markと自分自身を対面させるのに十分丁寧な人物で、それがまさにパーフェクトにフィットするんだよ。

--- サウンド面でもあなたのラップが映えるような作りになっていましたが、  もっともこだわった部分とは?

常に自分はアルバム全体を通してどのように感じてもらえるかというのに細心の注意を払ったよ。仕事や人生においてのアップダウンすべてにおいて、オレはアルバムを通してみんなにそれらの状況を伝えることという方法を見つけなければならず、そのように出来たのであれば良いんだけど。

--- Scott StorchとはJ5でも組んでいましたが、どんな印象を持ってますか?   また、Jake Oneは?

Scottは素晴らしいミュージシャンなんで仕事をするのは最高だよ。Jake Oneも同じさ。彼等はともに みんながどういう曲に頭を揺らし始めるか、ということを判別する耳を持っているのさ。

--- リリック面でもっともクリエイティヴだと思う曲は?またお気に入りのパンチラインを   いくつか挙げてください。

自分としては「The Righteous Way」というのが最もクリエイティヴだと思う。というのも抽象的だけど「サークル」みたいなものを感じるのさ。自分の両親で始まり、そしてオレの息子の母親とオレで終わるのさ。好きなパンチラインは 「Dirt Hustle with a hurt muscle. I watched Hip Hop escape from New York like Kurt Russle」かな。

--- ゲスト・アーティストについてコメントして下さい。

Damian and Stephen Marley、Anthony Hamilton、Elzhi、Beenieman、Scott Storch、Choklate..という人たちはオレがコメントできるような人たちじゃないよ。ただ、自分は彼らのファンで、こういう並びで一緒に居られることは素晴らしいと思うよ。

--- レコーディング中の思い出深いエピソードを。

あるよ。 まずは自分のスタジオ“The Fish Tank”というのがあるのだけど、そこでほぼ全曲レコーディングできたことは感謝している。ただ、一度ジャマイカに行く機会があってそこでBob Marleyが使っていたスタジオ、しかも数々の名曲を生み出したところで、あのBunny Wailerに会えたんだよ!!!

--- 今後の予定を教えてください。

今、“Rock the Bells”というツアーの最中で素晴らしいアーティストたちと回っているんだけど、そのほかでも要望があれば行くさ!!

--- 日本のファンにメッセージを。

いつも変わらない素晴らしい応援をありがとう。そして、日本の文化にある 思いやりの文化というものにも感謝するよ。

新譜Fish Outta Water
Jurassic 5のメンバーの中でも低音の魅力で印象深いラッパーChali 2Naがグループ解散後に時間をかけて制作したというソロ・アルバム!実は、かなり前にメジャーからアルバムを出す・・・という話もありましたが、結局立ち消えしてしまったようです。しかし、その内容はJ5ファンも歓喜するようなナイスすぎる楽曲ばかり。あのヒットメイカーScott Storchから気鋭Jake One、そして盟友Cut Chemistが参加。さらにゲストにはTalib Kweli、Damian & Stephen Marley、Anthony Hamilton、Beenie Manら豪華アーティストをフィーチャー。