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ジャパニーズ・シティ・ポップス講座

2009年10月28日 (水)

流線形 クニモンド瀧口 ジャパニーズ・シティ・ポップス講座

ジャパニーズ・シティ・ポップス講座

今回、HMV ONLINEでは、ジャパニーズ・シティー・ポップス講座を開講します。

講師にお招きしたのは流線形 クニモンド瀧口氏。

この人しかいないでしょう!

小難しいシティポップスファンすらもニヤリとさせてしまう、そのサウンドクリエイト。

そんなクニモンド瀧口氏にシティポップスの魅力を伝える10枚を選んでセレクト、そしてレビューをいただきました!

これもニヤリのセレクトです。

まずは、流線形の新譜のご紹介から!

今回ももちろんシティーポップスファン必聴!

流線形と比屋定篤子
『ナチュラル ウーマン』 / 流線形と比屋定篤子
シティポップスファンの間で超話題となった『TOKYO SNIPER』から3年。山下達郎、吉田美奈子、リオン・ウェア、スティーリー・ダン 他をルーツに持ち、AOR、シティポップスファンをニヤリとさせるクニモンド瀧口氏のソロプロジェクト流線形のニューアルバムが発売される。なんと今回は比屋定篤子をヴォーカルに迎えて!比屋定篤子といえば、90年代終盤に『のすたるじあ』『ささやかれた夢の話』『ルア ラランジャ』と3枚のブラジルテイストのシティーポップ隠れ名盤(残念ながら現在廃盤)をリリースしたあの人じゃないですか!比屋定篤子のセルフカヴァーと、大貫妙子や八神純子のカヴァー、そしてクニモンド瀧口氏の書き下ろしで構成される本作。クニモンド瀧口氏のサウンドクリエイトが冴え渡るFULL ALBUMが遂に完成!

流線形
『シティ ミュージック』 / 流線形
クニモンド瀧口、林有三、押塚岳大からなるユニット・流線形のデビュー・アルバムがリリース!楽曲、詞、アレンジ、演奏に至るまで徹底されたサウンド・メイキングは70年〜80年代初頭の山下達郎、ユーミンらのシティポップ〜ニューミュージックに代表されるハイファイサウンドを彷彿とさせます。

流線形
『Tokyo Sniper』 / 流線形
クニモンド瀧口の1人ユニットとなった流線形。元大手外資系レコードショップのバイヤーでもあるクニモンド滝口の確かな耳と深い音楽的センスが今作でより明確な像を結んでいます。サウンドにこだわった新作はローズピアノやクラビネットが全編で響き渡る、クリスタルでアーバンな仕上がり。

クニモンド瀧口氏の選ぶ10枚!



和製ボッサ、AORの決定版。フワフワ漂う加藤和彦のボーカルに、笠井紀美子の声が心地良い、何ともオシャレなアルバム。僕が10代後半の頃、ピチカート・ファイブのネタという所から聴いたんですが、演奏も素晴らしく今でもホント大好きなアルバムです。安井かずみの役割も大きいです。皮肉にも、このレビューを書いている矢先に、加藤和彦さんがお亡くなりになりました。


あまりにも完成度が高いので愕然とします。これを20代に作っていたかと思うと。。アレンジの教授のセンスも然ることながら、高橋幸宏のボーカルがアンニュイで素晴らしい。サディスティックスの頃から、凄いな〜と思っていたけど、このアルバムでも華麗なドラムが聴けます。というか、すべてが良いのでレビューにしにくい(苦笑)。


流線形の曲ネタでもある本作。この頃からセンスの良さを爆発させていた今井裕さんのソロアルバム。というか、このセンスに時代が追いついたという感じでしょうか。ティンパン、サディスティックス、ショーグン界隈の何とも豪華なメンバーで作られているアルバムですが、悲しい事にあまり知られていないアルバムでもあります。という事で、この傑作を是非聴いてみましょう。


『奇跡』としか言いようがないアルバム。宅録の金字塔というか、本作は80年代の音楽スタイルの基礎を作ったと言っても過言ではないでしょう。全編英語詞で漂う佐藤博のボーカルに、ウェンディー・マシューズのキュートなボーカルがマッチしています。とにかく『夏』にはこのアルバム!!わたせせいぞうや片岡義男を読みながら聴きたいアルバム。


ラジを初めて知ったのはマクセルのCM「ブラック・ムーン」でした。その後、本作を聴く訳だけど、もう洋楽としてしか聴けなかった思い出があります。南佳孝とのデュエットソング「The Tokyo Taste」のアーバンさにやられ、「Heat To Heart」で完全にノックアウトされてしまいました。またROWのメンバーだったと知ったのはわりと最近の事でした。とにかく大好きなアルバム。


90年代にCD化された頃、僕はCD屋に勤めていて、本作を展開してかなり売りました(笑)。このアルバムを知ってる人って、そんなにいなかったと思うんだけど、何故かCDはバカ売れでした。まぁ、それだけ内容が良かったって事だと。ちなみに数年後、奈々子さんと一緒に仕事をする機会があって、秘かに用意したこのアルバムにサインを頂きました。


流線形の新作のモチーフにしたのが、このアルバムでした。本作を初めて聴いたのは10代後半の頃で、「ブルー・ライト・ヨコハマ」のイメージしかなかった当時、衝撃的なアルバムでした。カセットテープで何故か持っていて、ウォークマンで良く聴いていた思い出があります。ティンパンが良い仕事をしています。

『ミリオン・スターズ』※現在廃盤
桑名晴子

知り合いが作ったマイカセットに入っていて、「何じゃこれ〜!」と聴いた瞬間に驚いてしまったのが、本作収録の「あこがれのSundown」でした。やっとの事でアルバムを入手、聴いてるとまたしても「何じゃこれ〜!」とそれが「You’re Young」でマッキー・フェアリーのカバーでした。桑名晴子の名前は知っていたけど、こんな凄いアルバムを作っていたとは。。


今でも精力的に活動を続けている小坂忠。中でも『ほうろう』が名盤と取り上げられるけど、僕はこの『モーニング』を良く聴く。メンバーが豪華なのは置いといて、何と言うか、ざらつき感がたまらない。ついついボ〜っと聴いていまうんだけど、アルバム通して良い感じ。特に「ボンボヤージ波止場」。こっちのバージョンが好きだな〜。

『ろっかばいまいべいびい』※現在廃盤
西岡恭蔵

1曲目「ジャマイカ・ラブ」で、このアルバムの良さが伝わると思います。ハックルバック、細野さんのサウンドに、西岡恭蔵の歌が乗る訳だから悪いはずがない。「ファンキー・ドール」は何度DJでかけたか事か。何故かこのアルバムはアーバンさを感じてしまいます。


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