2009年12月18日 (金)
完全限定! 遠賢大宇宙箱第二巻
”史上最長寿のロックンローラー” エンケンこと
遠藤賢司の還暦誕生日、2007年1月13日に発売された『遠藤賢司実況録音大全 第一巻 1968-1976』(完売済)から3年、遂に第二巻の登場! 名作
『東京ワッショイ』発表直前の1977年から、
『オムライス』(2010年1月
紙ジャケ+リマスタリングで再リイシュー決定!)制作以降テクノ〜アンビエント・ミュージックへの接近をうかがわせる1986年までの10年間を、貴重な自宅録音デモ/未発表テイクやライヴ音源(いずれもマスターは、エンケンさん宅の押入れから発掘されたカセットテープだそう!)で辿る、「遠賢大宇宙」の曼荼羅満漢全席玉手箱。です。
ロックンロール・サーカスのピート・タウンゼントもひれ伏すエンケンの勇姿
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ボックス収録内容
『東京ワッショイ』(1978)、
『宇宙防衛軍』(1980)、
『オムライス』(1983)はもちろん、
『Niyago』(1970)、
『満足できるかな』(1971)などなど初期名曲の数々、後に
『夢よ叫べ』(1996)に収録され、
福山雅治にカバーされることとなる「おでこにキッス」の超初期バージョンまで、どこまでもバラエティに富んだ内容でお贈りするCD9枚組。また、1984年、広島県の海上保安大学の学園祭に出演した時の模様を捉えたDVDもボーナスとして同梱。さらに、ブックレットは、
江口寿史先生、
根本敬先生の書き下ろしのマンガ&イラスト、激レア資料満載の28ページを予定。さらに、
佐野史郎(タイムスリップ)インタビュー、
佐久間正英による1979年渋谷ワルツに関しての文章も追加予定。また、各ディスクを封入したフロントカードのデザインは、右写真(→)のように仕上がるとのことです。
[第一章]
みなさんありがとう!〜四人囃子の仲間たち〜ウシャコダ〜平山みき〜美空どれみ〜怪奇大作戦!
このディスクは『東京ワッショイ』、『宇宙防衛軍』時代のバンド演奏によるライヴ音源を中心に編纂したもの。『東京ワッショイ』以降のライヴでは、アルバムの世界観に合わせてバンドが時折編成された。また、アルバムの曲を一人カラオケで歌う事も多かった。(解説:サミー前田)
1.東京ワッショイ
2.不滅の男
3.天国への音楽
4.続東京ワッショイ
5.ザ・ガードマン
6.通好みロック
7.哀愁の東京タワー
8.宇宙防衛軍
9.真夏の出来事〜シーサイド・バウンド〜東京ワッショイ
10.続東京ワッショイ
11.東京ワッショイ
12.続東京ワッショイ〜歓喜の歌
13.東京ワッショイ
1〜4=録音時期不明
5〜9=録音時期不明
10,11=82年4月12日渋谷LIVE INN「ワッショイ怪奇大作戦」
12=79年5月12日渋谷ワルツ
13=79年初頭ラジオ公開録音
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[第ニ章]
この時「東京ワッショイ」録音真最中〜元祖ハードフォーク独演会〜B・ディランに捧ぐメロディ〜
ここでは『東京ワッショイ』完成に向かうその過程を聴く事ができる。75年の『ハード・フォーク・ケンジ』以降のエンケンは、しばらくアルバムの発表がなかったが変わらぬライヴ活動を続けていた。世間を蔓延するようになったのはフォークやロックから軟弱なニューミュージック・ブームへ流れていく風潮だった。この頃音楽を辞めようと思った時もあったというが、本能的にブームに馴染めなかったエンケンの士気を再び鼓舞させたものは、セックス・ピストルズ、クラフトワーク、そして「旗本退屈男」や「プリズナー No.6」(英国のドラマ)を再放送していた東京12チャンネル(現テレビ東京)などであった。(解説:サミー前田)
1.東京退屈男
2.忘れえぬ女(ひと)
3.不滅の男
4.カレーライス
5.とどかぬ想い
6.ハード・フォーク・ブギウギ
7.満足できるかな
8.天国への音楽
9.不滅の夜〜満足できるかな
10.東京ワッショイ〜歓喜の歌
11.ボブ・ディランに捧ぐメロディ
1〜10=78年8月28日渋谷ワルツ
11=77年12月25日渋谷ワルツ
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[第三章]
「東京ワッショイ」発売記念ライブ!〜純音楽の友〜佐久間正英〜ごめんね!でも有難うPANTA!〜僕のお父さんだ!
79年1月の『東京ワッショイ』の発表を記念した、3月〜5月の都内ライヴハウスでの演奏をまとめたものである。日本のパンク/ニューウェイヴの先駆的存在になったこのアルバムは各メディアで絶賛され、その衝撃は多方面に波及し、糸井重里に「TOKIO」(沢田研二のヒット曲)を書かせたほどであった。アルバムを聴いたPANTAはその感動を伝えに、わざわざエンケン宅にバイクで駆けつけた。『東京ワッショイ』の勢いそのまま80年5月には『宇宙防衛軍』を発表し、ニューミュージックと呼ばれることのなかったエンケンは名実ともにロック・スターになったのである。(解説:サミー前田)
1.とどかぬ想い
2.ハード・フォーク・ブギウギ
3.満足できるかな〜空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ
4.宇宙防衛軍
5.アバンギャルド東京
6.ほんとだよ
7.哀愁の東京タワー
8.東京ワッショイ
9.歓喜の歌
10.続東京ワッショイ
11.踊ろよベイビー
1=79年4月1日渋谷ワルツ
2,3,6,7,8,9,10,11=79年3月31日渋谷ワルツ
4=79年5月12日渋谷ワルツ
5=79年4月12日新宿ロフト
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[第四章]
ずうっと仲良し晴晴コンビ〜細野晴臣&越美晴〜ずうっと仲良し飲み友達〜タイムスリップ
84年のライヴを中心に、82年、83年のライヴを1曲ずつ加えたものである。82年には『東京ワッショイ』、『宇宙防衛軍』をモチーフにした映画『ヘリウッド』(長嶺高文監督)で、当然のように主演を務めたエンケンは、83年、細野晴臣を編曲に迎え、ミニ・アルバム『オムライス』を制作する。LPサイズ12インチの45回転レコード専門のShan-Shanレーベル(コロムビア)からの発表だった。「エンケン」と呼ばれるようになったのはこの作品からである。(解説:サミー前田)
1.ミルクティー
2.カレーライス
3.口笛吹いて
4.おやすみ
5.待ちすぎた僕はとても疲れてしまった
6.今日はとってもいい日みたい
7.雪見酒
8.早く帰ろう
9.外は暑いのに
10.君はまだ帰ってこない
11.カレーライス
12.オムライス
1〜10=84年11月22日渋谷TAKEOFF7
11=82年
12=83年9月渋谷Egg-man「エンケン・オムライス・ナイト」
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[第五章]
佐野史郎、嶋田久作、石川真希、夢野ワンダによる怪綺音楽団タイムスリップ+飴屋法水と踊ろよベイビー
85年のライヴをまとめたもの。この年は渋谷エッグマンを中心に活動していた。毎回ゲストを迎え、ガロ(マーク&トミー)、かまやつひろし、加橋かつみとのセッションも行っている。(解説:サミー前田)
1.踊ろよベイビー
2.満足できるかな
3.寒い朝
4.ロミオとジュリエット
5.ポドケインの白い花
6.ラブレター
7.おでこにキッス
8.どうしてそんなにかわいいの
9.不滅の男
10.踊ろよベイビー
11.星空のワルツ
1〜8=85年3月4日渋谷Egg-man
9=85年1月29日渋谷Egg-man
10,11=85年8月30日吉祥寺シルバーエレファント
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[第六章]
ひとりぼっちの熱狂ライヴ!史上最長寿のロックンローラー
86年のライヴをまとめたもの。この頃からテンションの高いライヴが続き、それは遠賢バンド結成に繋がる礎となっている。(解説:サミー前田)
1.史上最長寿のロックンローラー
2.Hello Goodby
3.不滅の男
4.夜汽車のブルース
5.ロミオとジュリエット
6.ポドケインの白い花
7.白銀の翼
8.梟の夜
9.可愛い悪魔
10.東京ワッショイ〜天国への音楽
1〜8=86年9月28日吉祥寺のろ
9=86年8月13日渋谷クロコダイル
10=86年7月3日渋谷ジャンジャン
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[第七章]
または激情満膣演奏団タイムスリップと〜外は雨だよ
これも86年のライヴをまとめたもの。それほど目立った活動がなかったため、空白の時期と思われているが、人知れず凄いライヴを続けていたのである。(解説:サミー前田)
1.かわいい悪魔
2.梟の夜
3.外は雨だよ
4.夜汽車のブルース
5.東京ワッショイ
6.プンプンプン
7.終わりの来る前に
8.東京ワッショイ〜ポドケインの白い花
9.いつのまにか雨が
1〜3=86年2月24日渋谷Egg-man
4=86年8月13日渋谷クロコダイル
5〜8=86年5月5日渋谷ジャンジャン
9=86年7月3日渋谷ジャンジャン
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[第八章]
1LDKテクノフォーク時代その1 最新鋭4chカセット録音機器による自宅録音〜今日はいい日みたい
82年から83年の自宅録音を中心にまとめたもの。後に発表された曲やライヴのみで発表された曲のデモが収録されている。(解説:サミー前田)
1.どうしてそんなにかわいいの
2.ロミオとジュリエット
3.寒い朝 (その1)
4.寒い朝 (その2)
5.おでこにキッス
6.お帰りアンドレ
7.オムライス
8.ネコラ (その1)
9.ネコラ (その2)
10.ネコラ (その3)
11.ネコラ (その4)
12.真夜中シャカーン
13.ロンリーシャドウ (その1)
14.ロンリーシャドウ (その2)
15.今日はとってもいい日みたい〜金星のタマちゃんのお昼寝〜歌う翼〜戦場の微睡〜ポドケインの白い花
1〜12=82年自宅録音
13,14=83年自宅録音
15=85年4月27日新宿シアターPOO
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[第九章]
1LDKテクノフォーク時代その2 最新鋭4chカセット録音機器による自宅録音〜水の中のクラシック
83年、86年の自宅録音などをまとめたもので、『オムライス』の後に、アンビエント・ミュージックに接近したアルバムが制作される可能性があったことがわかる。(解説:サミー前田)
1.三毛猫たまちゃんお留守番 (その1)
2.三毛猫たまちゃんお留守番 (その2)
3.ラーメンライスで乾杯
4.カレーライス
5.カレーライス
6.風が吹いてきたね
7.水の中のクラシック
8.お帰りアンドレ〜エンヤートット〜天突
9.エンヤートット
3,4,6=86年 福田宅
5,7,8,9=83年 自宅録音
1,2=86年頃 自宅録音
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[第十章](DVD)
お買上げ、報恩感謝、初笑い押入奥発掘総天然色短編映画!
エンケン主演・振付、脚本、演出!
1.宇宙防衛軍
2.不滅の男
3.UFO
4.東京ワッショイ
5.歓喜の歌
1〜5=84年5月27日 広島県呉市民会館 海上保安大学校学祭
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