Top 100 Albums - No.66

2004年3月19日 (金)

人気ドラマの主題歌に“ボーン・トゥ・ラヴ・ユー”が起用され現在再び注目を集めているクイーン。今まではクイーンのアルバムを聴いたことがなかったという方、このドラマがきかっけとなって最近聴き始めたという方でも“ボヘミアン・ラプソディ”を耳にしたことはあるだろう。最近イギリスの大衆紙がアンケートを行った結果を発表した「100ベスト・ソングス」では堂々の1位を飾っているこの楽曲を収録したアルバムが1975年11月に発表した4thアルバム『オペラ座の夜(Night At The Opera)』だ。

クイーンブライアン・メイ(G、Vo)ロジャー・テイラー(Ds、Per、Vo)が在籍したグループ、スマイルを母体に結成。1970年にスマイルが自然消滅した後にフレディ・マーキュリー(Vo、Key)を迎え、更に'71年2月に行ったオーディションでジョン・ディーコン(B)が加入しクイーンへとバンド名を変更した。フレディ・マーキュリーのアイディアによると言われるフランス貴族風のイメージを打ち出した彼らはライヴ活動を始め、にわかに評判を集めるようになると1973年初めにシングル"炎のロックン・ロール(Keep Yourself Alive)"でデビュー。6月には1stアルバム『戦慄の王女(Queen)』をリリース。フレディ・マーキュリーのオペラの影響も感じさせる個性の塊のようなヴォーカル、ヴァイオリンの音色をも思わせるブライアン・メイのギター、そしてその華麗なキャラクター・イメージと、斬新で独創性に富んだクイーンの出現はショッキングなもので賛否両論が巻き起こった。そのため本国での人気はイマイチだったものの日本のファンはその才能をイチ早く評価したため日本での人気はかなりのものだった。

それでも1974年に『クイーンU(QueenU)』『シアー・ハート・アタック(Sheer Heart Attack)』と作品を発表するにつれ人気は急上昇し1975年リリースの『オペラ座の夜(Night At The Opera)』でその人気を決定付けた。

クイーン・サウンドの世界を完成させたこのアルバムはロックの既存概念を打ち壊すような独創的なサウンドを確立。中でもクイーン美学の結晶ともいえる“ボヘミアン・ラプソディー”は5分以上にも及ぶ大作で、アカペラによるオペラ風の中間部を挟んだバラード、ハード・ロック、オペラの3部構成という画期的な曲は物凄いパワーを放っており聴いているこちらが圧倒されてしまう。そしてこの“ボヘミアン・ラプソディー”のパワーを持ったままアルバムはギター・オーケストラでイギリス国歌を奏でるのだが、この最後の曲が高揚した気持ちをなだらかに落ち着かせてくれる。

“ボヘミアン・ラプソディー”はシングルとしてもリリースされ全英シングル・チャートで9週連続1位を記録する空前の大ヒットを記録、アルバム『オペラ座の夜(Night At The Opera)』も全英1位/全米4位を記録した。

その後も『華麗なるレース(Day At The Races)』『ゲーム(Game)』など順調にアルバムをリリーしていき、1981年にはデヴィッド・ボウイとのデュエットによる『アンダー・プレッシャー(Under Pressure)』、初のベスト・アルバムとなる『グレイテスト・ヒッツ(Greatest Hits)』をリリース。80年代中頃にはメンバーソロの活動を行うことが目立ってくるもののクイーンとしてのアルバムは順調にリリースを続ける。

しかし1990年代に入るとフレディ・マーキュリーの体調不良が深刻となってきた。91年10月には『グレイテスト・ヒッツU(Greatest HitsU)』をリリースしたものの、フレディ・マーキュリーがエイズに感染していると発表、その翌日の11月24日にエイズから併発した肺炎によりこの世を去った。享年45歳だった。残されたメンバーはそれぞれに個々の活動を活発化させていったがバンドはここで終わることなく1995年には死の直前までフレディ・マーキュリーが必死な思いで遺したという新曲を収録した『メイド・イン・ヘヴン(Made In Heaven)』を発表した。クイーンは現在も解散はせず個々の活動を行いながらバンドとしてライヴを行ったりしている。

※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

featured album

Night At The Opera

CD 輸入盤

Night At The Opera

QUEEN

ユーザー評価 : 5点 (103件のレビュー) ★★★★★

価格(税込) : ¥3,457
会員価格(税込) : ¥3,009

発売日:1995年10月31日

  • 販売終了

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