第27位

2005年7月21日 (木)

Big Youth 偉大なるパイオニアDJ

U-RoyDennis AlcaponeI-Royらに続いて登場するも彼の放つメッセージの強さ、そして何と言っても強烈なキャラで彼らを押しのけ、UKレゲエ・シーンにおいてパイオニアDJの一人となったBig Youth

トレード・マークはラスタ・カラーの石を埋め込んだキラっと光る前歯3本。

シーンを捉えたカルチュアルなトースティングとDJ、また歌もこなすシング・ジェイ・スタイルで放たれたBob MarleyCurtis Mayfieldのカヴァーは彼の代表的なスタイル。

その生前のボブも一目置きリスペクトしていたDJとして今もなおシーンに君臨する最高の男。

Big Youthは70年代UKを統治、圧倒的な存在と成り得ましたが、なぜかその存在が忘れられがち。彼は思いっきり「過小評価されている」のです。もっと彼の功績は讃えられるべきであります。

Big Youthの生い立ち

本名:Manley Augustus Buchanan。1949年4月19日キングストン生。キングストンのシェラトン・ホテルで働き生計を立て、その当時の仲間たちから呼ばれたあだ名が“Big Youth”だった。

始めにエア・ギターのようにトースティングを始めそれが評判となり、いくつかのパーティなどにも招待されるようになり、60年代後半、Lord Tippertonのサウンド・システム専属DJとなりめきめきと頭角を現していった。 その頃既にU-RoyDennis Alcaponeらは既にレコード・デビューを果たし成功を収めていた。Big Youthは1972年にデビューを果たす(アルバムデビューは73年『Screaming Target』)。

G.アイザックスのレーベルから’Movie Star’をリリース。その後も’Best Big Youth’をカットしますが、不発に終わり幸先の悪いスタート切りますがAugustus Pabloによって見出され開花。

デビュー作『Screaming Target』で成功を収める

その後は、革新的なプロデュース・ワークで知られる名プロデューサー、キース・ハドソンが全面プロデュースした『Screaming Target 』でアルバム・デビューを果たし、キースの案でBig Youthをホンダのバイクにまたがらせた、という伝説の’S.90 Skank’をチャート上位に跳ね上げ、Prince Busterへ提供した"Leggo Beast" "Cain and Abel," "Leave Your Skeng" などもヒットを記録。

このデビューと同年、Prince BusterがプロデュースしたアルバムCHI CHI Runも歴史的名盤としてコア・ファンから認知されている(残念ながら廃盤です)。

そして76年にHit the Road JackKen Bootheの’Movin Away’などを含むDreadlocks Dread(78年)、Isaiah First Prophet of Old(78年)とコンスタントにアルバム・リリースを続け、80年代も精力的な活動を続けています。

中でも晩年のベスト・ワークスと名高いのが97年、Def JamよりリリースしたCapletonの歴史的名盤I Testamentに参加した際のパフォーマンス。

ルーツ/70'sUKレゲエの背景にこの人アリ!


UKレゲエ〜ダンスホール・シーンに不可欠な存在であるBig Youth。この機会に改めて是非彼の創り出した傑作の数々にその存在感を再確認させられます。

彼の名言”Don`t smoke cigarett.Smorke Ganja.And live longer” 「タバコなんか吸わねぇでガンジャすって長生きしようぜ」

この言葉は彼の永遠のシンボル。なんだか言う人が言うととてつもなくカッコイイ台詞になってしまいますね。

※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

Big Youth - THREE OF THE BEST