Edanの新譜がとにかく素晴らしい

2005年2月16日 (水)

＜Miclife＞から傑作の登場

「ヒップホップの一番いい時期はオールドスクール〜ミドル期、90年前後」という意見を持っている人は多いはず。そんな方たちにも自身を持ってお薦めしたいのが今作。

オールドスクール臭強い「フレッシュ」という言葉がとてもよく似合うアーティスト、ファンクネスとユーモアに溢れた稀代の才能、Edanの2ndアルバム『Beauty And The Beat』は、はっきりいって傑作です。

ボストンの奇才、Edan

昨年、こちらも人気のElectricのMc、Insightとともにジョイント･ツアーを行ったことでも記憶に新しいEdan。

メリーランド出身、近年はボストンを拠点に活動を展開。音楽知識とインテリジェンス、そしてとびっきりの遊び心とファンクネスを持ち合わせた彼が作り上げた楽曲は、他に類をみないオリジナリティを有しており、瞬く間に全世界で話題に。

2002年の1st『Primitive Plus』は、オールドスクール臭するトラックと個性豊かなラッピンで多くのヒップホップ・ヘッズの耳を虜にし、ヒップホップ・リスナー以外の胸をも躍らせた。

そして、それから2年。さらに強烈なフレッシュ臭を漂わせEdanは帰ってきた。

遊び心満載の2年ぶりのアルバム

待望のアルバム『Beauty And The Beat』はかなり強力な1枚に仕上がっている。
もさっとしたビートに、スペイシーな上もの、メロディアスなネタ、サイケな展開、ロックからプログレ、フォークからソウルまで万華鏡のようなネタ使い。早口で切れ味あるラッピン。読めない展開、遊び心あるヌキの展開。楽しさとエンターテインメント性に溢れた120％濃厚フレッシュ汁の濃ゆい作品に。

その才能を買われ、Edanはすでに＜Stones Throw＞今年最大の作品、Quasimoto（言わずもがなMadlibによるあれです）の2ndアルバムにも参加しているとのこと。

発売元は良質なヒップホップ供給レーベルとして知られる＜Miclife＞。日本盤にはボーナス･トラックとして20分にも及ぶ「Edan & Insight / Bonus Rehersal」を収録。こちらも楽しみ。

オールドスクール・フレイヴァに溢れた、めくるめくEdanの音世界が楽しめる『Beauty And The Beat』は、マックスにはっちゃけており、よりカラフルで親しみやすく楽しみやすいサウンドに。
ヒップホップリスナーのみならず一度耳を貸すことをお薦めします。

HMVオリジナル特典付き！！

Edan『Beauty And The Beat』をお買い上げの方に先着で缶バッヂ、ステッカー、フライヤーの3点セットをプレゼント。

缶バッヂはhmv.co.jpとHMV渋谷店のみの独占特典になります。
どうぞお早めにご予約ください。

Procussions featuring Othello & The Hipknotics - Japan Tour 2005

＜Miclife＞からそれぞれアルバムを出し、日本でも人気の高いProcussionsとOthello & Hipknoticsが嬉しい来日。

3/5（土）名古屋ブルーノート
3/7（月）福岡ブルーノート
3/9（水）大阪ブルーノート
3/11（金）渋谷エッグマン
more info→http://www.miclife.com/

・Procussions 『Up All Night』
生バンドヒップホップの域にとどまらずジャムバンド的な側面からも傑作として名高い作品。Procussionsの一晩にもおけるセッションを凝縮してお届け。フェンダー・ローズ、ドラム、そしてMCのラップがセッション性高い空間で見事に融合。足しすぎることなく、ヒップホップの魅力を十分に伝えきることの出来るシンプルでタイトなサウンド。エンジニアにSound ProvidersのJ Skillsを迎えた話題の1枚。

・Othello And The Hipknotics 『Classic 』
2004年7月の発売以降脅威の売り上げを見せ続けた作品。西海岸シアトルのライブ・ヒップホップ・バンド、22歳のフロントマンOthelloとジャズを中心とした多彩な音楽的背景を持った若きミュージシャン軍団Hipknoticsからなる1Mc+3ピース・バンド。デビューアルバムとなる本作で、自由度の高いラッピンと豊富な音楽知識とスキルに裏打ちされた演奏により、ヒップホップとジャズの融合をスムースかつスリリングに聴かせてくれる。生バンドならではの魅力を存分に堪能できる1枚。

・レーベルカタログ ＜Miclife＞
・インディペンデント・ヒップホップ注目のニューリリース