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フィリップス・スーパー・ベスト 100

2005年4月20日 (水)

PHILIPS SUPER BEST 100の特徴と魅力
・バロックから現代まで、クラシックの基本的レパートリーを網羅
・小澤征爾、内田光子、ハイティンク、ブレンデル、アルゲリッチ、イ・ムジチ等、PHILIPSを代表するアーティストたちによる名演ばかり
・ロストロポーヴィチ、オイストラッフ、グリュミオー、クリップス、ベイヌム等、歴史的名演も収録
・全体の4割がデジタル録音で、90年代以降の録音も多数収録
・レコード・アカデミー賞等に輝く名盤も多数
・オリジナルを基調としたジャケット・デザイン
・全て解説付き、声楽曲に関しては全て歌詞対訳付き

→画像つきページ

交響曲
管弦楽曲
協奏曲
室内楽曲
器楽曲
オペラ&声楽曲
古楽


御購入W特典キャンペーン実施!

1.PHILIPS SUPER BEST 100 プレゼント・セール

10枚で下記のCDいずれかをもれなくプレゼント!

A.≪コンセルトヘボウ管弦楽団と10人の指揮者たち≫(非売品)
 (メンゲルベルク、セル、モントゥー、ベイヌム、ヨッフム、コンドラシン、ドラティ、ハイティンク、デイヴィス、マリナー)

B ≪チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 聴き比べ≫
 (グリュミオー(3種)、シェリング、オークレール、藤川、アッカルド、ムローヴァ、ジョセフォヴィッツ、レーピン)

対象商品:PHILIPS SUPER BEST 100シリーズのCD
応募期間: 2005年6月22日〜12月末日(消印有効)
応募方法:対象商品のタスキ裏に印刷された応募券を枚数分、官製はがきに貼付し、ご希望の商品をお選び、郵便番号、住所、氏名、年齢、職業
e-mailアドレス(お持ちの方)を明記の上、下記宛にお送り下さい。
応募宛先:〒107-8583 東京都港区赤坂8-5-30 ユニバーサル ミュージック株式会社 マーケティング本部 「PHILIPS SUPER BEST 100プレゼント」係

2.PHILIPS トライアル・キャンペーン

応募シール5枚一口、抽選で10名様に「ゼンハイザー社製ヘッドフォンHDシリーズ」をプレゼント

対象商品:PHILIPS SUPER BEST 100シリーズ初回プレス盤
応募期間: 2005年6月22日〜9月末日(消印有効)
応募方法:対象商品に添付されている応募シール5枚を一口とし、官製はがきに貼付の上、郵便番号、住所、氏名、年齢、職業、e-mailアドレス(お持ちの方)
を明記の上、下記宛にお送り下さい。
応募宛先:〒107-8583 東京都港区赤坂8-5-30 ユニバーサル ミュージック株式会社 マーケティング本部 「PHILIPS トライアル・キャンペーン」係


【交響曲】


UCCP7050
サン=サーンス:交響曲第3番/フランク:交響曲
パレー/デトロイト響
壮麗なオルガンの響きを伴うサン=サーンスの円熟期に書かれた大規模な傑作《交響曲第3番》とドイツ的な厳格さで書かれたフランク唯一の《交響曲》、ともに循環形式によるフランスの2大交響曲のカプリング。フランスの名指揮者パレーが主兵デトロイト交響楽団を振って感興ゆたかな名演を聴かせてくれます。サン=サーンスでオルガンを担当しているのは作曲家としても知られているフランス・オルガン界の重鎮デュプレ。
UCCP7098
シベリウス:交響曲第2番、フィンランディア、他
ディヴィス/ボストン響
交響曲第2番に加えてシベリウスのもっとも親しまれている管弦楽曲を3曲収録した名曲集。この交響曲第2番を含むデイヴィスと当時彼が主席客演指揮者を務めていたボストン交響楽団による全集は1977年度のシベリウス・メダル、1978年度のフランスADFディスク大賞などを受賞した名演です。北欧特有のリリシズム、民族的な色彩、澄んだハーモニーが醸しだすシベリウス特有の世界をデイヴィスとボストン交響楽団が精緻に格調高く表出します。
UCCP7093
シューベルト:交響曲第8番≪未完成≫&第9番≪グレイト≫
スクロヴァチェフスキ/ミネアポリス響
欧米では“ミスターS”として親しまれているスクロヴァチェフスキー。かれは指揮者であると同時に作曲者としての顔ももっています。その作曲者としての目を通してみた楽曲把握の確かさと作品への情熱的な取り組みから生み出される名演奏で今や彼は屈指の名指揮者に数えられています。このシューベルトは彼が常任指揮者をつとめていたミネアポリス交響楽団を指揮した壮年期の録音。確信にみちた音楽の運びのうちにシューベルトのロマンティックな楽想が壮大に構築されていきます。
UCCP7096
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番、他
スクロヴァチェフスキ、ドラティ・アンタル
20世紀ロシア(ソ連)の大作曲家2人の代表作をカプリングした一枚。ショスタコーヴィチは作曲家でもあるスクロヴァチェフスキーが常任指揮者をつとめていた主兵ミネアポリス交響楽団を指揮した壮年期の録音。当時盛んに現代音楽に取り組んでいた彼の知的な楽曲把握と力強い迫真の演奏で話題を呼んだ録音。バレエ音楽のスペシャリストとしても名声を博したドラティがロンドン交響楽団を指揮した明快かつ躍動感にみちた《ガイーヌ》を併録。
UCCP7012
チャイコフスキー:交響曲第6番≪悲愴≫、眠りの森の美女
小澤征爾/パリ管
小澤征爾は1969年8月のザルツブルク音楽祭でのミュンシュ追悼コンサートでパリ管弦楽団にデビューし、好評を博して以来、10年間にわたって毎年このオーケストラを指揮しました。この録音はその時期の成果。《悲愴》では小澤はこのオーケストラのカラフルな色彩を生かしながら正攻法に曲を進めていきますが、音楽はしだいに高揚しドラマティックな盛り上がりをみせます。《くるみ割り人形》もこのオーケストラの色彩を生かしたシンフォニックな名演。
UCCP7009
ドヴォルザーク:交響曲第9番≪新世界より≫、謝肉祭
小澤/サンフランシスコ交響楽団
小澤征爾がカナダのトロント交響楽団の音楽監督を経てサンフランシスコ交響楽団の音楽監督を務めたのは1970年から76年の6年間。1973年からはボストン交響楽団の音楽監督も兼任するわけですが、いわば小澤が国際的に大きく飛躍する時期にあたっています。この《新世界より》他は《英雄》とともにこのオーケストラとフィリップスに録音したもので、持ち前のしなやかな音楽性でこの民俗的な情感に満ちた名作をさわやかに、そして熱気を込めて演奏しています。
UCCP7055
ハイドン:交響曲第94番≪驚愕≫、101番≪時計≫104番≪ロンドン≫
コリン・ディヴィス
デイヴィスが名門コンセルトヘボウ管弦楽団と組んで1975年から81年にかけての録音したハイドンのザロモン・セットの12曲のなかからともにニックネームをもつ3曲の名作が収録されています。コンセルトヘボウという古典に高い見識を持つ名オーケストラを得てデイヴィスはハイドンの古典的な均整美を現代的な明快さをもって表現し、それぞれの作品の特色と個性を端的に表現した格調の高い名演奏として好評を博しています。
UCCP7073
ブラームス:交響曲第1番/大学祝典序曲
ベイヌム
オランダの生んだ名指揮者ファン・ベイヌムはメンゲルベルクの跡をついで1945年に名門コンセルトヘボウ管弦楽団の主席指揮者に就任、世を去る59年までその任にありました。ブラームスは彼がもっとも得意としたレパートリーのひとつでとかく感情過多の演奏が多かった当時において、ブラームスの古典的な構成とロマン的な情感がほどよくバランスされたその充実した演奏は大変高い評価を得ています。2曲の序曲とともにファン・ベイヌムの数少ないステレオ録音として貴重です。
UCCP7078
ブルックナー:交響曲第4番≪ロマンティック≫
ハイティンク/ウィーン・フィル
ブルックナー自身によって「ロマンティック」と名付けられたこの自然への讃歌をうたった交響曲は彼の作品のなかでも最もポピュラーな傑作です。すでにコンセルトヘボウと全曲録音を残し、ブルックナーに深い理解をしめすハイティンク、この演奏は巨匠の風格を身につけたハイティンクがあらたにウィーン・フィルを振ったもので悠揚とした大きな流れのなかにロマン的詩情をたっぷりとたたえた力と熱気が漲る名演が聴かれます。
UCCP7007
ベートーヴェン:交響曲第9番≪合唱≫
小澤/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
この小澤征爾と名手揃いのイギリスの名門ニュー・フィルハーモニア管弦楽団との《第9》の録音は1974年2月、厳寒のなか、電力ストと重なったためわずか2日間で行なわれました。「だから僕にも、オーケストラ全員にも緊張感が生まれ、よい成果に結びついたとおもいます」と小澤は語っています。この小澤征爾にとって1回目の《第9》の録音は、小澤の意気ごみと熱気が全体を包む臨場感あふれる演奏で、1975年度のレコード・アカデミー賞を受賞しています。
UCCP7051
ベートーヴェン:交響曲第3番≪英雄≫/≪エグモント≫序曲
ハイティンク/コンセルトヘボウ菅
ハイティンクはいわば彼の師ともいうべきコンセルトへボウ管弦楽団の音楽監督を1988年に離れることになりますが、この《英雄》と《エグモント》序曲の演奏は1985年から87年にかけて録音されたベートーヴェン: 交響曲全曲録音からのものです。この両者が長年育んできたベートーヴェンの音楽にたいする共通認識、そしてそこから生まれる迫真の演奏からはあらためてこの《英雄》という作品が雄大かつ革新的な内容を持った傑作であったことを認識させてくれます。
UCCP7015
ベートーヴェン:交響曲第5番≪運命≫、第6番≪田園≫
ハイティンク/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
ハイティンクはいわば彼の師ともいうべきコンセルトへボウ管弦楽団の音楽監督を1988年に離れることになりますが、この《運命》と《田園》の演奏は1985年から87年にかけて録音されたベートーヴェン: 交響曲全曲録音からのものです。いずれも純音楽的に誇張を避けた誠実な演奏ですが聴きすすむうちに自ずと作品の特質が深い共感のもと格調高く表出されます。伝統というものにたいする信頼からくる確かな力を感じさせる奥行き深い演奏です。
UCCP7058
ベルリオーズ:幻想交響曲/≪ロメオとジュリエット≫〜愛の場面
デイヴィス/ウィーン・フィル
60年から70年代にかけてベルリオーズの交響・管弦楽作品の大分を録音し、さらに最近再録音も行なって自他ともにベルリオーズのスペシャリストとして君臨するコリン・デイヴィス。このウィーン・フィルを振った《幻想交響曲》はロンドン交響楽団、コンセルトへボウにつづいての3度目の録音。ウィーン・フィル特有の美感を生かしつついわば自家薬籠中ともいうべきこの名曲の本質に迫る情熱あふれる渾身の演奏が展開されます。美しい〈愛の情景〉が併録されています。
UCCP7076
マーラー:交響曲第1番≪巨人≫
ハイティンク/ベルリン・フィル
ドイツ・ロマン派の作家ジャン・パウルの小説に想を得て作曲したといわれるマーラー若き日のロマンティックな心情が横溢する傑作《巨人》。すでに巨匠の風格を身につけたハイティンクがあらたにベルリン・フィルを振ったこの演奏は彼にとってこの曲の3度目の録音となりました。明るい青春の雰囲気、深いロマン的な抒情、そして堂々たる威容、この作品の魅力をベルリン・フィルから十全に引きだしたハイティンクの感動的な名演です。
UCCP7022
マーラー:交響曲第5番
ハイティンク/ベルリン・フィル
第4楽章が映画『ベニスに死す』で使われて有名なマーラーの傑作〈第5番〉。ハイティンクはコンセルトへボウとの全集の一環としてこの曲を録音していますが、この演奏はすでに巨匠の風格を身につけたハイティンクがあらたにベルリン・フィルを振ったマーラー・チクルスの第2弾として登場しました。マーラーの音楽に表れている世紀末的な憂愁を見事に表現し、堂々とした雄渾なフィナーレで結ぶ巨匠ならではのスケールをもった達演です。
UCCP7060
マーラー:交響曲第8番≪千人の交響曲≫
小澤征爾/ボストン響
小澤征爾のボストン交響楽団時代を代表する録音のひとつにマーラーの交響曲全集があげられます。この《千人の交響曲》はボストン交響楽団の定期でとりあげられた直後、コンサートでの熱気と興奮をそのままにレコーディングされました。冒頭からすごい熱っぽさで聴き手を一気にひきこみます。そしてこの壮大な音楽を湧きあがるような生命感と噴出するような高揚できかせます。
UCCP7091
マーラー:交響曲≪大地の歌≫
コリン・ディヴィス
《大地の歌》はベートゲが編集・翻訳した『中国の笛』から6つの詩を選び、それに付曲した6楽章からなる「交響曲」として書かれた東洋的な美と厭世観が漂うマーラーの晩年の1908年に作曲された傑作です。このデイヴィスが主兵ともいうべきロンドン交響楽団を指揮してデジタル初期に録音した演奏はノーマン、ヴィッカースといった名歌手を独唱者に迎え、彼ならではの誠実かつ純音楽的な美しさをもって、歌い手ともどもマーラー晩年の心境を格調高く表現します。
UCCP7081
メンデルスゾーン:交響曲第3番≪スコットランド≫、第4番≪イタリア≫
サヴァリッシュ・ヴォルフガング
憂愁の美が心をうつ《スコットランド》、快活で生きいきとした《イタリア》、この2曲はたんにメンデルスゾーンの傑作というにとどまらず、ロマン派の交響曲の白眉です。ドイツ系の巨匠サヴァリッシュはメンデルスゾーンに格別の愛着を寄せている指揮者でこれはニュー・フィルハーモニア管弦楽団との全曲録音からのものです。確かな楽曲把握のもと、メンデルスゾーンの初々しいロマン性と溌剌とした息吹きを余すところなく堪能させてくれます。
UCCP7066
モーツァルト:交響曲第25番、38番、39番
マリナー/アカデミー室内菅
「小ト短調」として知られているモーツァルト青年期の傑作に後期の2つの交響曲をカプリングした一枚。演奏しているマリナーはモーツァルト演奏の権威者のひとりとしても知られています。彼は大ヒットした映画《アマデウス》で音楽監督を務めましたが、そのテーマ曲となっていたのが第25番の第1楽章でした。ここに聴く優れたアンサンブルでストレートに表現した生命力みなぎるモーツァルト演奏はドイツ系の演奏とはちがった爽やかなか魅力を湛えています。
UCCP7030
モーツァルト:交響曲第40番&41番
ヨゼフ・クリップス
20世紀中葉にウィーンを中心に活躍したクリップスはとくにモーツァルト演奏に定評のあった名指揮者です。彼は最晩年にコンセルトへボウ管弦楽団を指揮してモーツァルトの第20番以降の交響曲を一気に録音しました。ここに収録されている2曲の演奏はそのなかに収められていたものです。ウィーンの伝統的な演奏様式のもと、モーツァルトを知りつくしたこの名匠が柔らかな肌触りで典雅に奏でるその絶妙の演奏からは巧まずしてモーツァルト最晩年の2つの名曲の特質が明らかにされます。

【管弦楽曲】


UCCP7063
1812年/チャイコフスキー:管弦楽曲集
ドラティ
チャイコフスキーの名管弦楽曲を20世紀を代表する指揮者のひとりドラティの指揮で収録。6曲収録されており、いすれも勇壮かつ流麗な名演ですが、とくに注目すべきはかれが音楽監督になって一躍アメリカ有数のオーケストラに育て上げたミネアポリス交響楽団が演奏するメインの《1812年》。ここにはチャイコフスキーがオリジナルで指示したとおりの大砲と小銃の実音、金管バンド、教会の鐘の音が入り、見事な録音がそれを壮麗に再現していることです。
UCCP7034
R.シュトラウス:ツァラトゥストラ/ティル/ドン・ファン
ハイティンク/コンセルトヘボウ菅
ニーチェの同名の作品に霊感を受けて作曲した《ツァラトゥストラかく語りき》ほか、いずれもリヒャルト・シュトラウスの管弦楽の醍醐味をあじわえる傑作3曲をハイティンクとコンセルトへボウ管弦楽団の名演で収めたアルバム。リヒャルト・シュトラウスと縁の深いコンセルトヘボウ管弦楽団を振ってハイティンクはオーケストラ全体の響きに入念な配慮をみせて端正な表現のなかにも高揚感あふれるシュトラウスを聴かせてくれます。
UCCP7085
ヴェルディ:序曲、前奏曲集
シノーポリ/ウィーン・フィル
《運命の力》《椿姫》《アイーダ》など、よく親しまれたヴェルディの代表的オペラから序曲11曲を収録。鋭い感性と洞察力をそなえ、かつてない興奮に満ちた新鮮なドラマを展開してみせたイタリアの指揮者シノーポリ、彼が指揮者としてはまだこれからの54歳で世を去ったのは残念なことです。ここではウィーン・フィルをはじめとする名オーケストラを指揮して得意のヴェルディの世界を鮮やかに表出しています。
UCCP7095
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー/グローフェ:グランド・キャニオン
ハンソン/イーストマン
アメリカ南西部のアリゾナにある雄大な大峡谷の一日を巧妙に描いたグローフェの代表作《グランド・キャニオン》とジャスのイディオムを取り入れたガーシュウィンの傑作《ラプソディ・イン・ブルー》をメインにした近代アメリカの二人の作曲家の名曲集。演奏はアメリカを代表する作曲家のひとりとして名高いハワード・ハンソン。これら彼と同時代に活躍した作曲家の作品を振ってさすが手の内に収めた見事な演奏を聴かせています。
UCCP7036
グリーグ:ペール・ギュントの音楽/R=コルサコフ:シェエラザード
ノイマン/ゲヴァントハウス菅、ハイティンク
管弦楽法の大家リムスキー=コルサコフの東洋的色彩にあふれる《シェエラザード》と北欧のリリシズムが美しいグリーグの《ペール・ギュント》のともに親しまれている名作の組み合わせ。
UCCP7070
ストラヴィンスキー:兵士の物語
イーゴリ・マルケヴィツチ
ストラヴィンスキーの新古典主義への移行を示す重要作《兵士の物語》は「読まれ、演じられ、踊られる」と附記されています。詩人のコクトー、名俳優ユスティノフをはじめとする演技陣、ストラヴィンスキーと深いかかわりをもつ芸術家マルケヴィッチの指揮のもと、トランペットのアンドレら7人の器楽奏者たちの奏でる音楽と一体化した“耳で見る”《兵士の物語》の歴史的名盤で、コクトーが亡くなるちょうど一年前の1962年10月4日から8日にかけてスイスで録音されました。
UCCP7046
ストラヴィンスキー:春の祭典/ペトルーシュカ
コリン・ディヴィス
《春の祭典》と《ペトルーシュカ》のストラヴィンスキーの代表作のカプリング。演奏はコリン・デイヴィスが名門コンセルトヘボウを指揮して1976年と77年に録音したものです。両曲とも音そのものの動きを純音楽的にシンフォニックに描き出した演奏でその一分の隙もなく進行する音楽は《春の祭典》では圧倒的クライマックスを築きあげます。スコアにある音がゆたかな雰囲気をもって生きいきと鮮明に聴こえてくるアナログ最盛期の名録音です。
UCCP7084
スメタナ:わが祖国
ドラティ・アンタル
スメタナがチェコの岩山や森をとおして人間(民族)の奥深い感情を表現した彼の作曲家としての頂点を飾る傑作《わが祖国》。この演奏はこの作品に特別な愛着を寄せていた巨匠ドラティが最晩年に名門コンセルトヘボウ管弦楽団を指揮した屈指の名盤です。全体にスケールが大きく、彫りが深く、しかも自然体で、各曲の性格をくっきりと浮き彫りにしています。ドラティの年輪の厚さを感じさせる感動的な名演奏です。
UCCP7079
チャイコフスキー&ドヴォルザーク:弦楽セレナード
コリン・ディヴィス
ともに民族的色彩とロマンティックな叙情味を宿した弦楽合奏のための名曲のカプリング。コリン・デイヴィスは1983年にバイエルン放送交響楽団の主席指揮者に迎えられ、好評を得て92年までの10年間その任にありました。この間多くの録音がなされていますがこれもそのひとつ。デイヴィスはヨーロッパでも屈指のアンサンブルを誇るこのオーケストラの弦楽セクションから純音楽的アプローチで格調と気品をあわせもった感興ゆたかな名演をひきだしています。
UCCP7033
チャイコフスキー:3大バレエ(ハイライト)
フィストラーリ
チャイコフスキーの3大バレエから聴きどころをとくにバレエ音楽の演奏で高い評価を受けていたフィストラーリの演奏で収録したアルバム。フィストラーリは1907年にロシアのキエフに生まれ、若いころはパリのシャトレ座、モンテカルロ・ロシア・バレエ団などの指揮者としてとくに歌劇とバレエの分野で活躍した名匠。ゆたかな色彩、抜群のリズム感、そしてしなやかにうたわれる旋律、チャイコフスキーの幻想の世界を品格ゆたかに表出したフィストゥラーリの今なお魅力的な名演です。
UCCP7077
ドビュッシー:海、牧神、夜想曲
パレー/デトロイト響
《海》《牧神の午後への前奏曲》ほかドビュッシーの名管弦楽曲を4曲、フランス生まれの名指揮者パレーの演奏で収録したアルバム。パレーはコンセール・コロンヌの主席指揮者などを勤めたのち戦後の1951年にデトロイト交響楽団の音楽監督となり短期間のうちにこのオーケストラをアメリカ有数のメジャー・オーケストラに仕上げました。明晰で直截な表現のうちにドビュッシー特有の詩情がニュアンスゆたかに表出されるパレー独特の魅力をたたえた名演です。
UCCP7094
バルトーク:管弦楽のための協奏曲/弦チェレ
ドラティ・アンタル
バルトークの代表的な管弦楽曲を収録。ドラティはハンガリー生まれの20世紀を代表する名指揮者のひとり。彼は若いころにリスト音楽院でバルトークに作曲と指揮法を学んでいます。その彼が名門ウィーン・フィルと名誉総裁を務めていたフィルハーモニア・フンガリカを指揮して極めて密度の高い共感に満ちた演奏を聴かせてくれます。ハンガリーの民族性も色濃く出したこれらの作品の屈指の名演です。
UCCP7017
ビゼー:カルメン/アルルの女
ビシュコフ・セミヨン
現在はケルン放送交響楽団の音楽監督として活躍しているビシュコフ。彼は1989年にバレンボイムの後任としてパリ管弦楽団の音楽監督に就任し好評を博しますがこの《カルメン》《アルルの女》組曲はその時代の一連の録音のひとつ。ビシュコフの鋭敏な才能がこのフランスの名門オーケストラならではのカラフルなサウンドとセンスにあふれた表情を見事に引き出し、ビゼーの管弦楽作品の華麗な色彩と躍動を抒情味ゆたかに表出しています。
UCCP7002
ホルスト:組曲≪惑星≫
小澤/ボストン交響楽団
ラグビー・ワールド・カップのテーマ曲、そして最近では平原綾香の大ヒット曲『ジュピター』の原曲として、すっかりポピュラーな作品となった『木星』を含むホルストの名作≪惑星≫。『火星』から『海王星』に至る7つの惑星(作曲当時、まだ『冥王星』は発見されていませんでした)にまつわる神話をモチーフにしたオーケストラ曲を、ボストン交響楽団を率いて黄金時代を築いた世界の小澤征爾の切れ味鋭いタクトで聴くことができます。
UCCP7021
ムソルグスキー:展覧会の絵/はげ山の一夜
ムーティ/フィラデルフィア菅
ムーティは1975年にフィラデルフィア管弦楽団の主席客演指揮者となり、1980年にはオーマンディのあとをついで音楽監督となり1992年までその任にありました。この間多くの名演が録音されましたがこの《展覧会の絵》もそのひとつ。このオーケストラ特有のヴィルトゥオジティを生かした鮮やかな色彩美と各部の入念な彫琢をもってスケールの大きく構築していきます。《はげ山の一夜》ともどもこのコンビならではの洗練された名演です。
UCCP7027
モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク、他
イ・ムジチ合奏団
イ・ムジチ合奏団はモーツァルトの弦楽合奏のための作品も主要レパートリーとしていました。とくにここに収録されたモーツァルト円熟期の名作《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》とイタリア旅行の影響が色濃く反映されたモーツァルト16歳のときの傑作《3つのディヴェルティメント》はとくに好んでとりあげ録音も3度行なっていますがここに収録されたのは2度目の録音。美麗を極めた音色、息づくリズム、豊かな表情づけ、つややかな弦の合奏美が魅了するイ・ムジチ自家薬籠中の名演です。
UCCP7025
ラヴェル:ボレロ、スペイン狂詩曲、ダフニス
パレー/デトロイト響
《ボレロ》《亡き王女のためのパヴァーヌ》ほかラヴェルの代表的管弦楽曲を4曲収録。指揮しているパレーはフランス生まれの名指揮者。コンセール・コロンヌの主席指揮者などを勤めたのち戦後の1951年にデトロイト交響楽団の音楽監督となり短期間のうちにこのオーケストラをアメリカ有数のメジャー・オーケストラに仕上げました。明晰で力強い表現のうちにさわやかな詩情とゆたかな色彩感が伴うパレー独特の魅力をたたえたラヴェルの名演が聴かれます。
UCCP7090
ワーグナー:名曲集
サヴァリッシュ・ヴォルフガング
若きサヴァリッシュの指揮によるワーグナー名曲集。サヴァリッシュは1957年に34歳という最年少の若さでバイロイト音楽祭に登場、《トリスタンとイゾルデ》を指揮して大成功を収め、以降62年まで連続して出演しました。この間の60年にウィーン交響楽団の主席指揮者に就任しますがこのワーグナーはその当時の録音。きりりと引き締まった端正なスタイルのなか、内面から滲み出る感興をじっくりと表現し構成していく彼の音楽はこの若い時期からドイツ指揮芸術の正当の継承者であったことを証明してくれます。
UCCP7018
美しき青きドナウ/ウィンナ・ワルツ名曲集
バウアー=トイスル/ウィーン・フォルクスオパー菅
ウィーン・フォルクスオーパーは音楽の都ウィーンにおいてウィーン・シュターツオーパー(国立歌劇場)と人気を二分する歌劇場で、主にオペレッタを中心に上演しています。このアルバムにはヨハン・シュトラウスI・II世、レハール、ワルトトイフェル、ヨーゼフ・シュトラウスのウィンナ・ワルツ、ポルカなどの名曲が9曲収録されています。生粋のオーストリア人バウアー=トイスルの指揮がウィーンの香りいっぱいに、聴く人を音楽の都ウィーンへ誘います。
UCCP7099
スター・ウォーズ/スクリーン名曲集
ジョン・ウィリアムズ/ボストン・ポップス
スター・ウォーズ》《E.T.》などの映画音楽の作曲家として名高いジョン・ウィリアムズがボストン・ポップス・オーケストラの指揮者に就任したのは1980年で、以来クラシックからポップスまで多くの録音が成されましたが、これは映画音楽のなかからの粋をピックアップした一枚です。《スター・ウォーズ》をはじめとする自作から《ウエスト・サイド・ストーリー》、そしてなつかしい名画の名曲まで、躍動感みなぎるすばらしいサウンドでお楽しみください。
UCCP7048
ペルシャの市場にて/管弦楽名曲集
VARIOUS
《ペルシャの市場にて》《森の水車》《森のかじや》といった描写音楽、《ドナウ川のさざ波》《時の踊り》などのダンス音楽、そして《ウィリアム・テル》、「カン・カン」を含む《天国と地獄》のいわば大序曲までを一流の名演奏家の演奏で収録して管弦楽曲の多彩なおもしろさを満喫できるアルバム。これからクラシックに親しもうという低学年の人にも、また教材としても最適の選曲、バックグラウンド・ミュージックとして聴いてもたのしい一枚。
UCCP7054
マーチの祭典
フェネル
近年惜しくも世を去ったフェネルはブラスバンド界の大御所的存在として活躍、わが国では東京佼成ウィンド・オーケストラの常任としてもお馴染みでした。彼は自ら学んだイーストマン音楽学校でイーストマン・ウインド・アンサンブルを結成、その優れた演奏はマーキュリーに数多く残されていますが、ここにはそれらのなかからスーザをはじめとする名行進曲が18曲収録されています。観賞用としてはもちろん、演奏用としても規範となる誉れ高い演奏です。

【協奏曲】


UCCP7035
グリーグ&シューマン:ピアノ協奏曲
アラウ、クラウディオ
多くのロマン派の作曲家の名演で「ロマン派最後の巨匠」ともいわれたアラウ。シューマンは彼がもっとも敬愛する作曲家のひとりで多くのソロ作品にくわえて協奏曲はじつに5回の録音を残していますがこれはその最後のもの。またグリーグも3度の録音中やはりこれは最後の録音。いずれも80歳を迎えようとするアラウの大家ならではの深い味わいを秘めた演奏でアラウを敬愛するデイヴィスがアラウに寄り添うように充実したサポートを行なっています。
UCCP7019
ショパン:ピアノ協奏曲集
アラウ、クラウディオ
ベートーヴェン演奏の権威であるとともに、ロマン派音楽の分野でのすばらしい演奏で「ロマン派芸術最後の巨匠」といわれたアラウ。ショパンもかれが愛着をもつ作曲家のひとりで多くの録音が残していますが、ここにはピアノ協奏曲の全2曲が収録されています。インバル指揮するロンドン・フィルの好サポートを得て若きショパンのみずみずしい抒情を柔軟なフレージングと堂々たる構成力で生きいきと表現し、素顔のショパンの魅力を引き出しています。
UCCP7003
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番/ラフマニノフ:第3番
アルゲリッチ
順に1980&1982年のステレオ・ライヴ録音。両曲ともに肉体的限界に挑むような独奏の名技がとにかく強烈で、俊敏な放送オーケストラに支えられ、目覚ましい演奏が成し遂げられています。まさに実演ならではの怒涛の迫力といったところで、どこをとってもうなりをあげるかのようなエネルギー感が最高です。
 競演は、ラフマニノフがリッカルド・シャイー指揮ベルリン放送響、チャイコフスキーがキリル・コンドラシン指揮バイエルン放送響という豪華なもので、特に後者は、迫力はもちろんのこと、万全のバックアップぶりが、指揮者の非凡な才能と直後の死を改めて惜しませます。
UCCP7075
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲、ブルッフ:コル・ニドライ、他
シュタルケル・ヤーノシュ
ドヴォルザークの協奏曲をメインにチェロとオーケストラのための名曲3曲をシュタルケル全盛期の豪快な演奏で収録。シュタルケルは1924年ブダペスト生まれ。アメリカに移ってからはシカゴ交響楽団の主席奏者を経て58年以降ソリストとして活躍するようになりました。ここに収録された演奏は彼が40歳ごろの最も油の乗り切った時期の演奏、知的な楽曲把握、張りのある音色と完璧な技巧、ドヴォルザークではスケール大きく情感ゆたかに表出します。気迫みなぎるドラティの指揮も見事。
UCCP7037
ブラームス&ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲
グリュミオー&デイヴィス、ワルベルク
グリュミオーはフランコ=ベルキー楽派の芸風を継承する20世紀屈指の大家でとくにラテン系の作品とモーツァルトの美演が高い評価を得ていますが、ドイツ系の音楽でも卓越した演奏を聴かせてくれます。ベートーヴェンの演奏に加えてここに収録されたブラームスとブルッフの協奏曲での気迫のこもったスケールの大きい音楽作りを聴けば、彼が単なる美音を誇る演奏家ではなく、音楽の内面を深く見つめる稀有の芸術家であったことがわかります。
UCCP7062
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番/ウェーバー:コンチェルトシュトゥック
ブレンデル&アバド
“ピアノつき交響曲”ともいわれるブラームスの雄大な構想をもったピアノ協奏曲第1番、ロマンティックな情感がうつくしいウェーバーのピアノ小協奏曲、いずれもドイツ・ロマン派の若々しい息吹きを伝える名曲を、ブレンデルとアバドの詩的情感を大切にしたすばらしい演奏で収録。とくにベルリン・フィルの演奏によるブラームスはスケールの大きい雄大な名演。
UCCP7089
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番/ソナタ≪テンペスト≫≪狩≫
ハスキル&マルケヴィッチ/ラムルー
“稀代のモーツァルト演奏家”として定評を得ているハスキル。もともと彼女は限定したレパートリーしか演奏しませんでしたが、ベートーヴェンではここに収められた3曲と第4番の協奏曲などをよくとりあげていました。この3曲はいずれも彼女が強い愛着をもってたびたび演奏し掌中に収めた作品で、もちまえの流麗さと繊細さに加えて彼女がベートーヴェンの表現に必須の精気と力強さを持ち合わせていたことを告げる秀演になっています。
UCCP7028
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4&5番≪皇帝≫
ブレンデル&ハイティンク/コンセルトヘボウ菅
今や巨匠として君臨するブレンデルとハイティンクが若き日に共演したベートーヴェンの2大ピアノ協奏曲。ブレンデルのベートーヴェン:ピアノ協奏曲の録音はすでに4回を数えますが、この2曲の演奏は1970年代半ばにハイティンク指揮するロンドン・フィルと共演した2回目の全集からのものです。ともに純音楽志向の2人による清新な演奏で、ブレンデルは知的で抑制の利いた明確なタッチですみずみまで感性の行きとどいた正統的な名演を聴かせてくれます。
UCCP7043
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲/ロマンス第2番
ヘンリク・シェリング
シェリングが名匠シュミット=イッセルシュテットと組んで残したベートーヴェン。彼にとっての2度目となるこの録音はこの名作を代表する至高の名演奏となりました。シェリングのもつ姿勢とは、つねに音楽を内側から構成し、創造していくところにあり、その厳しい精神美がヒューマンな感銘を聴き手に与えます。またベートーヴェンがこの曲に託したヴァイオリンならではの叙情美をシュミット=イッセルシュテットの厳格かつ格調高いオーケストラと一体となって極限まで謳いあげています。
UCCP7008
メンデルスゾーン&チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
ムローヴァ・ヴィクトリア
2大ヴァイオリン協奏曲をムローヴァの熱演で収録。ムローヴァは1982年のチャイコフスキー国際コンクールで優勝、このチャイコフスキーの録音は約3年後に小澤征爾とボストン交響楽団との共演で行なわれました。豊麗で強靭な音、精緻な技巧で溌剌と謳いあげた名演です。またマリナーとアカデミーとの共演となるメンデルスゾーンは「情熱と知性に溢れている。力強さと完璧な技巧だけでなく、心も魂もそなえている」と外紙で絶賛された演奏です。
UCCP7071
モーツァルト:フルート協奏曲集
ニコレ・オーレル
モーツァルトのフルートとオーケストラのための作品全曲をニコレの名演で収録。ニコレはベルリン・フィルを退団後ソリストとして活躍した名手で4歳上のランパルとともに20世紀のフルート振興の功労者といわれています。このモーツァルトは彼の全盛期の名演のひとつで、ジンマン指揮するコンセルトヘボウのまろやかなオーケストラをバックに美しい音色で朗々とうたっていきます。ニコレならではの端正かつ格調高い演奏です。
UCCP7004
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第20番&24番
内田光子
内田光子のモーツァルトのピアノ協奏曲全曲録音は「わたしの表現意欲を促進させてくれるオーケストラ」と語るテート指揮するイギリス室内管弦楽団のサポートを得て1985年から録音が開始されました。そのなかからここにはモーツァルトが短調で書いたこのジャンルの最高傑作2曲が収録されています。古典的な造形感をくずさず、透明な叙情性をもって演奏した感銘深い名演です。
UCCP7023
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第21番&23番
内田光子&テイト/イギリス室内菅
内田光子のモーツァルトのピアノ協奏曲全曲録音は「わたしの表現意欲を促進させてくれるオーケストラ」と語るテート指揮するイギリス室内管弦楽団のサポートを得て1985年から録音が開始されました。そのなかからここにはその第2楽章が映画『みじかくも美しく燃え』に使われておなじみの第21番、短調による魅力的な緩徐楽章をもつ第23番のカプリング。うつくしいタッチと流麗な響きで生きいきと演奏した素晴らしいモーツァルトです。
UCCP7064
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第22番&26番
内田光子&テイト/イギリス室内菅
内田光子のモーツァルトのピアノ協奏曲全曲録音は「わたしの表現意欲を促進させてくれるオーケストラ」と語るテート指揮するイギリス室内管弦楽団のサポートを得て1985年から録音が開始されました。そのなかからここには哀感あふれる極めて魅力的な緩徐楽章をもつ第22番と典雅な趣をもつ第26番が収録されています。モーツァルトの旋律がつぎつぎと豊かな表情をもって弾き継がれていく出色の演奏です。
UCCP7053
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第25番&27番
内田光子&テイト/イギリス室内菅
内田光子のモーツァルトのピアノ協奏曲全曲録音は「わたしの表現意欲を促進させてくれるオーケストラ」と語るテート指揮するイギリス室内管弦楽団のサポートを得て1985年から録音が開始されました。そのなかからここには雄大なスケールをもつ第25番と微妙な色調の変化がモーツァルト晩年のこころを語る第27番が収録されています。内田は壱分の隙もない感興と閃きに満ちた演奏でそれぞれの作品の特質をあますところなく表現します。
UCCP7044
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番/パガニーニ狂詩曲/ヴォカリーズ
コチシュ・ゾルタン
第3楽章の甘美な旋律が映画『逢引き』のテーマ音楽となり広く親しまれている第2番の協奏曲、パガニーニの《カプリス第24番》の旋律をテーマにした名狂詩曲、そしてその美しい旋律をコチシュ自身がピアノ独奏用に編曲した《ヴォカリーズ》。これらの作品にもられたラフマニノフ特有の憂愁ただようロマンの世界をコチシュは入念なスコアの検討を経てすばらしい技巧と持ちまえの鋭敏なセンスで瑞々しく表出します。
UCCP7024
ラロ:スペイン交響曲/サン=サーンス:VN協奏曲第3番
グリュミオー
グリュミオーはフランコ=ベルキー楽派の芸風を継承する20世紀屈指の大家でとくにラテン系の作品とモーツァルトの美演が高い評価を得ていました。ここに収録されたサン=サーンスとラロの協奏曲はグリュミオーの自他ともに認める十八番。艶やかな音色、センスに満ちたうた、軽快なリズム感、名匠ロザンタール指揮する洗練されたオーケストラのもと華麗な輝きをもちながら熱っぽく弾きあげた両曲の決定盤です。省略されることの多い《スペイン交響曲》ですがここでは全曲が演奏されています。
UCCP7045
ロドリーゴ:アランフェス協奏曲、アンダルシア協奏曲、ある貴紳のための協奏曲
P.ロメロ&マリナー
《アランフエス協奏曲》をはじめとするスペイン近代の大作曲家ロドリーゴがギターのために作曲した名作3曲を収録。ペペ・ロメロは“スペインのギターの王族”とよばれたロメロ・ファミリーの長男。多くの優れた録音で当代きっての名手として知られています。《アランフエス協奏曲》の演奏は「この演奏を聴き、私は最高の至福を感じました」とロドリーゴ自身の賛辞をもらった折り紙つきの名演。また《アンダルシア協奏曲》はロメロ・ファミリーに捧げられています。

【室内楽曲】


UCCP7020
シューベルト:ピアノ五重奏曲≪ます≫、弦楽四重奏曲≪死と乙女≫
ブレンデル&クリーヴランドSQ/イタリアSQ
《ます》はブレンデルがクリーヴランド四重奏団のフレッシュな表情を支えにして、力強い克明なタッチと息の長いうたいぶりによってシューベルトの叙情味を絶妙にひきだしたロマンの香気たちのぼる演奏として1978年度のレコード・アカデミー大賞を受賞したこの名作の屈指の名演。また《死と乙女》は20世紀を代表するクァルテットのひとつイタリア四重奏団が琢磨された合奏のうちにシューベルトの限りない歌の魅力を熱い共感をもってうたいあげたこの四重奏団全盛期の名演。
UCCP7080
ハイドン:弦楽四重奏曲≪セレナード≫≪皇帝≫≪ひばり≫
イタリア弦楽四重奏団
“交響曲の父”であると同時に“弦楽四重奏曲の父”でもあるハイドンの多くの弦楽四重奏曲のなかから伝ハイドン作とされている傑作《セレナード》をふくめて最も親しまれている4曲をイタリア弦楽四重奏団の名演で収録。イタリア弦楽四重奏団は1945年に結成され前世紀後半まで活躍したイタリアの名四重奏団。このハイドンはかれらの全盛期に録音されたもので流麗で明快な響き、緊密に絡み合う絶妙なアンサンブルでこれらの名作の魅力を生きいきと表出します。
UCCP7067
フランク、フォーレ、ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ集
ボベスコ
2003年に惜しくも世を去ったルーマニア出身でベルギーのヴァイオリニスト、ボベスコはティボーやエネスコに師事、15歳のときイザイ・コンクールで優勝してその名を知られるようになりました。ここには彼女が得意としたフランスの3つの名ヴァイオリン・ソナタが収録されています。いずれも作品への深い共感と愛情に裏づけされた名演で、その美しい音色、洗練された優美なセンスは彼女独特の気品をたたえており、聴く人を魅了します。
UCCP7040
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ「春」「クロイツェル」
オイストラフ
オイストラフとオボーリン。この旧ソ連を代表する名手によるこの2曲を含む全集が録音されたのは1962年、今から40年以上前のことになりますが、その後個性的な名演はいくつかあるにしてもいまだに全体的な完成度においてこれを凌駕する演奏は見当たりません。ここに収録された2曲においても《春》における優美な情感、《クロイツェル》における雄渾な曲想を2人の心のこもった二重奏がスケール大きく真摯かつ雄弁にうたいあげていきます。これらの作品の核心を突いた永遠のスタンダードともいうべき格調高い名演。
UCCP7047
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第3−5番
ロストロポーヴィチ
ベートーヴェンの5曲あるチェロ・ソナタのうちの後半の3曲を収録。ロストロポーヴィチとリヒテルがこの3曲を含む全5曲を録音したのは1961年から63年にかけてですが、スケールの大きさにおいて未だにこれを凌駕する演奏は見当たりません。この時点でロストロポーヴィチが30代半ば、リヒテルが40代半ば、両者が気迫をこめて激しくぶつかりあった演奏で内部から熱い感情が噴出するかのような圧倒的な名演です。

【器楽曲】


UCCP7049
サティ:ジムノペディ
ラインベルト・デ・レーウ
《ジムノペディ》《グノシエンヌ》など独特の味わいをもつ数々の作品で高い人気を誇るサティの名曲集。演奏しているデ・レーウは1938年生まれのオランダの作曲家で指揮者、ピアニスト。ピアニストとしてはとくにサティのスペシャリストとして知られ、すでに大分のピアノ曲を録音していますが、そのくつろいだどこか暖かみのある演奏はとかく客観的に演奏されがちなサティのもうひとつのロマンテッックな側面を明らかにして好評を博しています。
UCCP7057
シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番/さすらい人幻想曲
ブレンデル
ブレンデルの中心レパートリーのひとつであるシューベルト。彼は70年代に初期の作品を除くすべてのソロ・ピアノ曲ほかを録音していますがこれは当時あまり知られていなかったシューベルトのピアノ・ソナタの世界を広く知らせるきっかけとなったという点で画期的なことでした。ここにはそのなかから最後のピアノ・ソナタと《さすらい人幻想曲》ほかが収録されています。香り高いうたと深い抒情で語りかけるブレンデル入魂の演奏です。
UCCP7042
シューベルト:即興曲全曲
アルフレッド・ブレンデル
シューベルトはブレンデルの中心レパートリーのひとつです。このふたつの《即興曲集》の録音はすでにフィリップスで再録音がありますが、これは初期の作品を除くすべてのソロ・ピアノ曲を録音したときの70年代の演奏。外へ向かっての広がりと開放感を合わせもった演奏で、そこには香り高いうたと深い抒情があり、ウィーンふうを超えた新しいシューベルト像を打ちたてた演奏として絶賛を博しました。この両曲のもっともスタンダードな名演です。
UCCP7052
シューマン:子供の情景/クライスレリアーナ/森の風景
アラウ
ライフワークといえるベートーヴェンに加えて、多くのロマン派の作曲家の名演で「最後のロマン派の巨匠」ともいわれたアラウ。シューマンも彼が敬愛する作曲家のひとりで協奏曲に加えて20曲ものソロ作品の録音を残しています。ここにはそのなかからよく知られた3つの作品が収録されています。いずれもアラウ70歳前後の演奏ですが、シューマンの心の襞のひとつひとつに鋭くデリケートに感応して、深い詩情をつぐみ出すアラウの感性の若々しさに驚嘆する一枚です。
UCCP7032
ショパン:ワルツ全集
アラウ、クラウディオ
20世紀の名ピアニストのなかでも屈指の名匠に数えられるアラウ。彼はベートーヴェン演奏の権威として知られていますが、ロマン派音楽の分野でもそのすばらしい演奏で「最後のロマン派の巨匠」ともいわれていました。ショパンもかれが愛着をもつ作曲家のひとりで多くの録音が残されていますが、この《ワルツ集》の演奏はどの一曲にもアラウの滋味したたり落ちるような暖かさがあり、ショパンを通してのこの巨匠のヒューマニティが深く感じられます。
UCCP7014
ショパン:ピアノ・ソナタ第2&3番
内田光子
有名な〈葬送行進曲〉を含む第2番のソナタと美しい旋律に彩られた第3番のソナタ - ともにジョルジュ・サンドの田舎ノアンで書かれたショパンのピアノ・ソナタ2曲が内田光子の魅力的な演奏で収録されています。内田ならではの練りあげられた美音による集中度の高い演奏で、ともに難を指摘されることがある構成面にも十分に留意して、ショパン特有の陰影の濃い抒情を心からうたっていきます。
UCCP7011
ショパン:名曲集
ハラシェヴィッチ
《幻想即興曲》ほかショパンのおなじみの名曲を16曲収録したショパン・ベスト。演奏しているのは1955年の第5回ショパン・コンクールでアシュケナージやフー・ツォンをおさえて優勝した地元ポーランド出身のハラシェヴィッチ。その後、ショパンのスペシャリストとして一世を風靡しました。いずれも抑制の利いたストレートな表現のなかからこぼれるポーランドの土の香りが爽やかな印象をもたらす秀演です。
UCCP7026
ツィゴイネルワイゼン/ヴァイオリン名曲集
ジョセフォウィッツ・リーラ
《ツィゴイネルワイゼン》《カルメン幻想曲》《序奏とロンド・カプリチオーソ》などオーケストラ伴奏でその魅力が一層発揮されるヴァイオリン小品の名作を6曲収録した魅力的なアルバム。演奏しているジョセフォヴィッツはカナダ生まれの期待の女流でここでは彼女の96年のニューヨーク・デビューでも共演したマリナーとアカデミーの絶妙のバックのもと、銘器グヮルネリ・デル・ジュスを使用してすばらしい技巧で溌剌としたみずみずしい演奏を聞かせてくれます。
UCCP7038
ブラームス:ハンガリー舞曲(全曲)
ラベック,カティア&マリエル
全21曲からなるブラームスのハンガリー舞曲集ははじめピアノ連弾用に書かれ当時のベストセラーになった作品で、のちにピアノ独奏用、管弦楽曲に編曲されました。いわば家庭の団欒を目的に書かれたこの作品をフランスのカティアとマリエルのラベック姉妹がすこぶる感興の乗った素晴らしい演奏をきかせてくれます。多彩な音色、自在なテンポ、そして息のあった2人ならではのスリリングなやりとり、ピアノ・デュオの楽しさを満喫させてくれます。
UCCP7086
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ≪ハンマークラヴィーア≫、第32番
ブレンデル
ベートーヴェンのピアノ・ソナタのなかで最大の規模を誇る大作《ハンマークラヴィーア》と最後のソナタのカプリング。ブレンデルは60年代前半の30歳を越えたころにヴォックス・レーベルにソナタと協奏曲の全曲を録音してベートーヴェン演奏家として名乗りをあげますが、この2曲の録音はフィリップスに移っての最初期のもの。彼ならではの楽曲への知的なアプローチを通して新たに挑戦していく情熱と気迫が感じられる演奏です。
UCCP7010
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ≪悲愴≫≪月光≫≪熱情≫≪告別≫
グルダ
2000年に69歳で世を去った20世紀を代表する名ピアニストのひとり、グルダによるベートーヴェンの4大ソナタ。グルダは1950年代に第1回目のベートーヴェン:ピアノ・ソナタの全曲を録音していますがここに収録された4曲は1967年の7月から88月にかけて一気に録音された2回目の全集からのもの、いずれもグルダ壮年期ならではの覇気あふれる演奏で、各曲の性格を明快に表現した完成度の高い演奏になっています。ベートーヴェンのソナタでは第一に選ぶべき名盤です。
UCCP7006
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8,11,14,15番
内田光子
1982年の5月から6月にかけてロンドンで行なわれたモーツァルトのピアノ・ソナタ連続演奏会の大成功を受けて録音が開始された内田光子のモーツァルト:ピアノ・ソナタ・シリーズ。全曲の録音には1989年のグラモフォン誌のレコード・オブ・ジ・イヤー賞を受賞しています。このディスクにはそのなかから《トルコ行進曲つき》《ソナチネ》に加えて2つの短調の名作が収められています。「生きた演奏をこころがけたい」という内田が磨きぬかれたタッチでニュアンスゆたかに弾きわけた名演です。
UCCP7016
アルハンブラの想い出/ギター名曲集
P.ロメロ
ペペ・ロメロは“スペインのギターの王族”とよばれたロメロ・ファミリーの長男。多くの優れた録音で当代きってのギター奏者として知られています。その彼の演奏でここには《禁じられた遊び》をはじめ《アルハンブラの思い出》《「魔笛」主題による変奏曲》そしてバッハの《シャコンヌ》まで名曲が14曲収録されています。闊達な技巧、伸びやかな歌、深みと濃やかさ、名手ペペ・ロメロの洗練された名演で贈るギター名曲の決定盤です。
UCCP7013
エルーゼのために/ピアノ名曲集
VARIOUS
《エリーゼのために》《トロイメライ》から《乙女の祈り》《アルプスの夕映え》までピアノ小品の名曲を20曲収録。演奏はこうした小品に定評のあるルース、パッラに加えてアラウ、ヘブラー、コワセヴィッチ、ディヒターといった巨匠・名匠たちが華を添えます。憩いのひとときに聴くも良し、また学習用にも最適、ぜひご家庭に一枚揃えておきたいアルバムです。
UCCP7092
亜麻色の髪の乙女/ドビュッシー:ピアノ名曲集
コチシュ
前奏曲集第1巻》全12曲、《ベルガマスク組曲》全4曲などのほか親しまれている名曲5曲を収録してドビュッシーのピアノ曲のエッセンスを集約したアルバム。コチシュは1952年ブダペストに生まれたハンガリーの名手ピアニスト。可能な限り正確なスコアによって検討を重ね、既成の解釈にとらわれない自在で新鮮な詩情をたたえながら、鋭利なひらめきに満ちたセンスゆたかなドビュッシーの名演奏を聴かせてくれます。
UCCP7097
白鳥/チェロ名曲集
ロイド・ウェッバー・ジュリア
《白鳥》《月の光》といったクラシックの定番からタウベ、アンドルー・ロイド・ウェッバーといった現代の作品までチェロの多彩な魅力をジュリアン・ロイド・ウェッバーのフレッシュな演奏で収録したアルバム。ジュリアンはジャズやポップスにも才能を発揮するイギリス生まれのチェリスト。スケールの大きいしかも人間味あふれる暖かい芸風で人気を得ています。なお収録曲のほか《キャッツ》などでおなじみの作曲家アンドルーはジュリアンの兄。
UCCP7059
クライスラー:名曲集
ローラ・ボベスコ
2003年に惜しくも世を去ったルーマニア出身でベルギーのヴァイオリニスト、ボベスコはティボーやエネスコに師事、15歳のときイザイ・コンクールで優勝してその名を知られるようになりました。ここにはプロデューサーでもあるヘルヴェックの伴奏のもとクライスラーの名曲を20曲演奏しています。その独特の魅力をもった音色、センス溢れる節廻し、そしてニュアンスに富んだ解釈でクライスラーの多彩な楽想を豊かな気品をもってうたいあげます。
UCCP7061
ハンガリー田園幻想曲/フルート名曲集
VARIOUS
定番《ハンガリー田園幻想曲》をはじめフルート独奏用の名曲を10曲収録。《ハンガリー田園幻想曲》は最近活躍がめざましいゾーン、《グルックのメロディ》はいわずと知れた名手ランパルの名演で収められているほかはかつてバイエルン放送交響楽団の独奏フルート奏者を勤めると同時にソリストとしても高い評価を受けた女流グラフェナウアーがピアノ、あるいはハープをバックに艶やかな妙技を披露してくれます。フルートの多彩な美しさを味わえる一枚です。

【オペラ&声楽曲】


UCCP7068
シューベルト:冬の旅
ディースカウ
フィッシャー=ディースカウの《冬の旅》の録音はじつに8種を数えますが、これは80年代にたびたび共演しこのほかにもいくつかの録音を残しているブレンデルを伴奏者としたものです。すでに円熟の境にあったフィッシャー=ディースカウがシューベルトに深い理解を示すブレンデルとお互いに触発しあい創りあげていった演奏で、しっかりとした構成と淀みない流れのなかにフィッシャー=ディースカウがこの若者の心境を限りない共感をもってうたいあげます。
UCCP7041
シューベルト歌曲集
アーメリング・エリー
とくにドイツの古典からロマン派にかけてのリートの分野を中心レパートリーとして活躍した“オランダの名花”アーメリング。数多くの名唱を残していますが、そのなかでもシューベルトの歌曲集は彼女の代表作です。ここには数百曲ある歌曲のなかから21曲が厳選されています。澄んだ美しい声、柔らかなイントネーション、そして優しい心の表白。シューベルトのリートの世界を類まれな感受性をもって心から歌いあげています。
UCCP7074
フォーレ:レクイエム、ペレアスとメリザンド
フルネ・ジャン
フルネは1913年にフランスに生まれた名指揮者。現在90歳を超えてその洗練された芸風と心に深く訴えかけてくる名演の数々で矍鑠とした指揮振りを見せてくれています。そのフルネが最も得意としているのがフォーレの気高い詩情をたたえる傑作《レクイエム》、ここでは彼が1967年から音楽監督をつとめたロッテルダム・フィルにアーメリング、クリュイセンとこの作品に最適のソリストを得て最高の名演をきかせてくれます。ほかに2曲の傑作を加えてフォーレのエッセンスが味わえる一枚です。
UCCP7087
モーツァルト:レクイエム、エクスルターテ・ユビラーテ
デイヴィス&キリ・テ・カナワ
未完のままその完成を弟子のジュスマイヤーに託して世を去ったモーツァルトの壮絶な“白鳥の歌”《レクイエム》とそれとは対照的なモーツァルト17歳のときの明るい小声楽協奏曲、モテット《エクスルターテ・ユビラーテ(踊れ、喜べ)》のカプリング。若き日からモーツァルトを得意にしてきたデイヴィスが《レクイエム》では深い情感と激しい情熱の火照りを引き出し、またモテットではテ・カナワのすばらしい独唱を得て新鮮で生き生きとした秀演を聴かせてくれます。
UCCP7039
ワーグナー:≪ニーベルングの指輪≫名場面集
ベーム/バイロイト祝祭菅
ベームがヴィントガッセン、ニルソンら20世紀最高のワーグナー歌手をそろえて1966年と67年にバイロイト音楽祭で上演した《指環》の演奏はいわゆる戦後の新バイロイト様式の最高のあるいは最後を飾る歴史的名演といわれています。このディスクはこの長大な作品の聴きどころを順を追って一枚に集約、すばらしい音楽とともに物語の流れもわかるようになっています。いわば《指環》のエッセンスが集約された入門者にも最適なアルバムです。
UCCP7031
菩提樹
ウィーン少年合唱団
500年にもおよぶ歴史を誇り、少年ハイドンやシューベルトもうたっていた伝統あるウィーン少年合唱団。現在でも“天使の歌声”といわれて世界各国で愛されています。このアルバムには映画でおなじみのウェルナーの〈野ばら〉からモーツァルト、シューベルトなどの名曲に加え、日本の〈荒城の月〉〈城ヶ島の雨〉まで24曲を収録したベスト・アルバムです。可憐な天使たちの透きとおるような澄んだ歌声を、存分にお楽しみいただけます。
UCCP7056
オ・ソレ・ミオ/イタリア民謡集
カレーラス
《カタリ、カタリ》《帰れソレントへ》《フニクリ・フニクラ》《オ・ソレ・ミオ》などどなたも耳にしたことのあるイタリア民謡の名曲13曲を収録。“三大テノール”のひとりとして知られているカレーラスが30歳代なかばに録音したものでリリカルな声と情熱的な歌い口、音楽に対する真摯な姿勢をもって若々しい息吹きにみちた熱唱をきかせてくれます。渾身の情熱をこめてうたう《彼女に告げて》は彼ならではひたむきな絶唱。
UCCP7083
オンブラ・マイ・フ/世界の名歌集
VARIOUS
古典から現代まで、クラシックを主体によく知られた名曲を18曲、世界的な名歌手のすばらしい歌唱で収録。テ・カナワの〈歌の翼に〉、ベイカーの(オンブラ・マイ・フ〉、カレーラスのトスティ〈セレナータ〉、ジュリー・アンドリュースの〈エーデルワイス〉などいわば“持ちまえ”のうたが聴かれます。またフリースの伝モーツァルトの子守歌(名曲!)が合唱で聴けるのも魅力、ご家庭にぜひ一枚揃えておきたいアルバムです。
UCCP7069
私のお父さん/オペラ・アリア集
VARIOUS
モーツァルト、ヴェルディ、プッチーニの作品を中心にヘンデルからレオンカヴァッロまで、有名なオペラ・アリアを17曲、超一流の歌い手の歌唱で収録した豪華盤。たとえばカレーラスの〈人知れぬ涙〉、クラウスの〈乾杯の歌〉、フレー二の〈ある晴れた日に〉、ドミンゴの(衣装をつけろ)、ノーマンの〈ハバネラ〉等々。すばらしい名曲が最高の歌い手によって収録されています。これをもとに全曲盤を聴くもよし、オペラ入門用としても最適のアルバム。

【古楽】


UCCP7065
”バッハ:管弦楽組曲第2番/ブランデンブルク協奏曲第3,5番
シュライアー/バッハ室内菅
J.S.バッハの名作《管弦楽組曲》《ブランデンブルク協奏曲》から代表作を収録。名テノール歌手として高名なシュライアーは1990年ごろからは声楽曲を含めたバッハの作品を中心に指揮者としても活躍、好評を博しました。カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ室内管弦楽団はベルリン国立歌劇場管弦楽団の団員が主体。《組曲第2番》ではフルートに名女流グラフェナウアーを得て確固とした様式感と鋭敏なリズム感を持った魅力的な演奏を聴かせてくれます。
UCCP7001
ヴィヴァルディ:≪四季≫/≪調和の幻想≫より
イ・ムジチ合奏団、ミケルッチ
日本におけるクラシック音楽の最大のヒットといえるのが≪四季≫。そして≪四季≫といえばイ・ムジチ。彼らはこの曲を6回録音していますが、これはその3度目にあたり、名手ミケルッチの華やかな音色が際立った名演として君臨し続けています。それに加え、ヴィヴァルディのもう一つの代表作≪調和の幻想≫からは、ヴァイオリン練習曲としてもお馴染みの第6番、映画のテーマ等に何度か用いられた第8番と第10番も収録されています。
UCCP7088
バッハ:ヴァイオリン協奏曲集
ヘンリク・シェリング
20世紀を代表する名ヴァイオリニストのひとりでとくに屈指のバッハ演奏家として知られるシェリングの演奏でバッハのヴァイオリン協奏曲全3曲を収録。これらの作品をシェリングは数回録音していますがこの演奏はフィリップスにおける最初のもの。バッハの音楽の構成的な美しさを十全に表出すると同時に精神的な崇高さも兼ねそなえた名演。第2ヴァイオリンを担当しているリバールはヴィンタートゥール交響楽団のコンサートマスターでソリストとしても高名。
UCCP7005
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ
クレーメル
クレーメルは1980年にセバスティアン・バッハの最高傑作のひとつである《無伴奏ソナタとパルティータ》の全6曲を一気に録音しましたがこのディスクには〈無伴奏パルティータ〉の全3曲が収録されています。繊細極まりないニュアンスに富んだ研ぎ澄まされた演奏は作品に深く入り込み、厳しい創造精神に貫かれた入魂のバッハ演奏となっています。この名作の代表的名演のひとつです。
UCCP7082
バッハ:オルガン名曲集
リュプサム・ヴォルフガング
ニ短調の《トッカータとフーガ》、《小フーガ》をはじめとするセバスティアン・バッハのオルガン独奏用の名曲を10曲収録。演奏しているリュプサムは1946年生まれのドイツのオルガン奏者。ヴァルヒャなどに師事したのちいくつかの国際コンクールに入賞しています。決して派手な活動ではありませんが、最近はバッハの大分のオルガン曲集を再録するなどその堅実な演奏はバッハのオルガン曲の規範的なものとして多くの信頼を得ています。
UCCP7029
バロック名曲集
イ・ムジチ合奏団
《アルビノーニのアダージョ》《パッヘルベルのカノン》をはじめとするバロック音楽の名曲の数々を20世紀最高のバロック合奏団イ・ムジチの名演で収録。イ・ムジチの明るく透明感のあふれた美しい音色、生き生きとしたリズム、さらに映画『ベニスの愛』のテーマ曲で有名なマルチェッロのオーボエ協奏曲では名手ホリガー、ヴィヴァルディの名作《海の嵐》ではガッゼローニのソロが加わって音楽の喜びに満ちた素晴らしい演奏を満喫できます。
UCCP7072
ヘンデル:水上の音楽/王宮の花火の音楽
マリナー/アカデミー室内菅
《水上の音楽》はハレ版、《王宮の花火の音楽》はクリュザンダー版による演奏。1959年に主兵アカデミー(室内管弦楽団)を結成して衝撃的なデビューを飾ったマリナー。この2曲の演奏にはその衝撃はないにしても、作曲当時の様式を大切にしながら卓越した管と弦のアンサンブルで現代的な感覚を盛り込んだ演奏は確かに魅力的です。ピリオド楽器全盛の現在ですが、20世紀後半にマリナーが成した優れた業績を垣間見せるすてきな演奏です。
UCCP7100
グレゴリオ聖歌集
ウィーン・ホーフブルクカペルレ・コーラルスコラ
日本では“癒しの音楽”としても高い人気をもつグレゴリオ聖歌。グレゴリオ聖歌はカトリック教会のラテン語典礼文を歌った聖歌ですが、ドップ神父指揮によるウィーン・ホーフブルクカペルレ・コーラルスコラの録音は1974年のヴァティカン版ミサ聖歌集にもとづいて歌われた注目のグレゴリオ聖歌集。グレゴリオ聖歌のなかでも有名かつ音楽的な聖歌がふんだんに収められており、美しく心洗われるア・カペラ合唱には、しみじみと人の心を打つものがあります。
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第1番/ラフマニノフ:第3番 マルタ・アルゲリッチ

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チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第1番/ラフマニノフ:第3番 マルタ・アルゲリッチ

ラフマニノフ、チャイコフスキー

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ベルリオーズ: 幻想交響曲/≪ロメオとジュリエット≫〜愛の場面 コリン・ディヴィス

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ベルリオーズ: 幻想交響曲/≪ロメオとジュリエット≫〜愛の場面 コリン・ディヴィス

ベルリオーズ(1803-1869)

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