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ドイツ・ハルモニア・ムンディ バッハ名盤撰

2005年4月21日 (木)

ドイツの古楽名門レーベル、ドイツ・ハルモニア・ムンディ(dhm)の日本独自企画。その豊富なカタログの重要な一角を占める大バッハの作品を、生誕320年を記念して集成、主要な作品を網羅した全40タイトルです。
 40タイトル中の多くが「レコード芸術」誌などで「特選」「推薦」されたほか、エディソン賞(オランダ)、ドイツ・レコード賞、レコード・アカデミー賞を受賞するなど高い評価を得ているものです。
 演奏は古楽の泰斗レオンハルトをはじめ、彼とS.クイケンがドイツ・ハルモニア・ムンディの要請を受け組織したピリオド楽器オーケストラのパイオニア、ラ・プティット・バンドや、次世代を担うシュタイアー、ローレンス=キングなど豪華そのもの。
 最新テクノロジーを駆使した96kHz/24bitニュー・リマスター、優秀録音で定評のあるdhmのアルバムでさらにクリアなサウンドの実現を目指しています。
作品や演奏家に関する日本語解説、声楽曲、宗教音楽は歌詞対訳付きです。

BVCD-38072〜73(2枚組)
[1]J.S.バッハ:管弦楽組曲(全曲)
シギスヴァルト・クイケン&ラ・プティット・バンド
この重厚さと華やかさに溢れた名曲は、バッハがケーテンの宮廷楽長をつとめていた時代に作曲され、当時フランスで愛好されていた舞曲の形式による音楽です。結成10年を経て録音されたラ・プティット・バンドのこのディスクは、ピリオド楽器によるオーセンティックな演奏として速い(正しい)テンポ設定に代表される先駆的な規範となる解釈と高度な演奏技術に裏打ちされた見事なもので、作品の本来の姿を表現した名盤として高く評価されています。第2番でのバルトルド・クイケンのソロも見事です。レコード芸術・推薦。解説:服部幸三/渡邊順生。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
Disc 1
1.管弦楽組曲(序曲) 第1番 ハ長調 BWV1066
2.管弦楽組曲(序曲) 第2番 ロ短調 BWV1067
Disc 2
1.管弦楽組曲(序曲) 第3番 ニ長調 BWV1068
2.管弦楽組曲(序曲) 第4番 ニ長調 BWV1069
[演奏]
シギスヴァルト・クイケン (コンサートマスター)
バルトルド・クイケン (フラウト・トラヴェルソ)(BWV1067)
ラ・プティット・バンド
[録音]
1981年9月12日-30日シュライデン城教会(ドイツ) DDD STEREO


BVCD-38074〜75(2枚組)
[2]J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲集(全曲)
シギスヴァルト・クイケン&ラ・プティット・バンド
レオンハルトとS.クイケンが1972年に結成したピリオド楽器によるオーケストラのパイオニア、ラ・プティット・バンドが20年以上の演奏活動の中で培ってきた奏法と解釈によって、初めて録音した名曲「ブランデンブルク協奏曲」の名盤です。バルトルド、シギスヴァルト、ヴィーラントのクイケン3兄弟、寺神戸亮、鈴木秀美ら、各々の楽器のトップ・アーティストたちが現代のスタンダードたる名演を繰り広げています。レコード芸術・特選、朝日新聞・今月の10枚。解説:クラウス・ホーフマン/佐々木節夫。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
Disc 1
1.ブランデンブルク協奏曲第1番 ヘ長調 BWV1046
2.ブランデンブルク協奏曲第2番 ヘ短調 BWV1047
3.ブランデンブルク協奏曲第3番 ト長調 BWV1048
Disc 2
1.ブランデンブルク協奏曲第4番 ト長調 BWV1049
2.ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ長調 BWV1050
3.ブランデンブルク協奏曲第6番 変ロ長調 BWV1051
[演奏]
ラ・プティット・バンド
指揮:シギスヴァルト・クイケン
[録音]
1993年5月24日-28日(第3番〜第6番)、1994年1月3日-8日(第1番&第2番)
アルロセン(ドイツ) DDD STEREO


BVCD-38076
[3]J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲集
シギスヴァルト・クイケン&ラ・プティット・バンド
バッハのヴァイオリン協奏曲は、ヴィヴァルディなどのイタリア・バロックの協奏曲の形式によりながら、厳格な対位法や基本動機による統一性などを取り入れて新しい表現領域を開拓した名作です。このディスクは、そのオリジナル楽器による先駆的録音であると当時に決定盤の誉れ高い名演です。限りなく純粋な音を求めて、名手シギスヴァルト・クイケンの透徹した感性がさえる演奏(ソロを含めて13名のオリジナル編成)は、バッハが求めた響きと精神を見事に表現しています。レコード芸術・推薦。解説:三宅幸夫。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
1.ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調BWV1041
2.ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV1042
3.2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043
[演奏]
シギスヴァルト・クイケン(ヴァイオリン)
ルシー・ファン・ダール(第2ヴァイオリン) [BWV1043] 
ラ・プティット・バンド
[録音]
1989年6月24日-27日、ホンラート教区教会(ドイツ) DDD STEREO


BVCD-38077
[4]J.S.バッハ:オーボエ協奏曲集
ハンス=ペーター・ヴェスターマン&カメラータ・ケルン
バッハはオーボエを好んでカンタータや受難曲に用い、協奏曲も残していますが、このアルバムはケーテン時代の失われたと考えられているオーボエ協奏曲が原曲とされるチェンバロ協奏曲ホ長調BWV1053からカンタータ第49番と第169番の器楽シンフォニアに転用された楽章をオーボエ協奏曲ヘ長調として中心に据え、復元されたオーボエとヴァイオリンの協奏曲(2台のチェンバロのための協奏曲より)とオーボエ・ダモーレ協奏曲(チェンバロ協奏曲第4番)を収録。ヴェスターマンはコレギウム・アウレウム合奏団の中心メンバーだったヘルムート・フッケに師事し、1979年に創設されたドイツの古楽のメッカ、ケルンの第2世代のアンサンブル、カメラータ・ケルンに参加した名手で、アーノンクールのウィーン・コンツェントゥス・ムジクスのメンバーでもあります。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
1.オーボエとヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1060a
2.オーボエ協奏曲へ長調〜カンタータBWV49&169による
3.オーボエ・ダモーレ協奏曲イ長調BWV1055a
4.オーボエ協奏曲ト短調BWV1056a
[演奏]
 ハンス=ペーター・ヴェスターマン(オーボエ)
カメラータ・ケルン
[録音]
1992年10月、ケルン(ドイツ) DDD STEREO


BVCD-38078
[5]J.S.バッハ:シャコンヌ&チェンバロ協奏曲集
スキップ・センペ&カプリッチョ・ストラヴァガンテ
アメリカ生まれのチェンバロの気鋭スキップ・センペはアムステルダムでグスタフ・レオンハルトに師事して研鑽を積み、パリでソロ活動を始める傍ら、ピリオド楽器アンサンブル、カプリッチョ・ストラヴァガンテを結成して注目すべき録音を続々と発表してきました。このアルバムは、無伴奏ヴァイオリンのためのあまりにも有名なシャコンヌのた即興を交えた演奏(バッハの時代には弦楽器作品のチェンバロへのトランスクリプションは一般によく行われており、レオンハルトも録音しています)に始まり、平行調のニ長調のチェンバロ協奏曲、パルティータが続いた後、5度上のイ長調の協奏曲で締めくくる良く考え抜かれた収録内容になっています。センペのヴィルトゥオジティとセンスが名曲に新たな光を与えています。レコード芸術・推薦。解説:関根敏子。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
1.シャコンヌ ニ短調 BWV1004
(無伴奏ヴァイオリンのためのシャコンヌによるスキップ・センペの即興)
2.チェンバロ協奏曲第3番ニ長調BWV1054
3.パルティータ第4番ニ長調BWV828
4.チェンバロ協奏曲第4番イ長調BWV1055
[演奏]
スキップ・センペ(チェンバロ:リュッカースのモデルによるブルース・ケネディ製)
カプリッチョ・ストラヴァガンテ
[録音]
1993年5月、パリ、シュトゥディオ・デ・ラ・クレフ・ドゥ(フランス) DDD STEREO


BVCD-38079〜80(2枚組)
[6]J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ(全曲)
シギスヴァルト・クイケン[1981年録音]
この雄大で壮麗、そして音楽的充実と内的緊張感に溢れた作品はそれだけでバッハの天才が永遠に記憶されるに違いないような傑作で、これまでヴァイオリン独奏曲の頂点として数多くの名手が取り組んできました。しかしモダン・ヴァイオリンでは決して表現し得ないバッハ時代の様式感と精神を、バロック・ヴァイオリンの名手シギスヴァルト・クイケンは名器グランチーノ(ピリオド楽器ならではの平らな駒、ガット弦、バロック弓)と歴史的な考察による解釈で十全に表現して高い評価を得ています。必聴の名盤です。レコード芸術・推薦。解説:美山良夫。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータ(全曲)BWV1001-1006
Disc 1
1.ソナタ第1番ト短調BWV1001
2.パルティータ第1番ロ短調BWV1002
3.ソナタ第2番イ短調BWV1003
Disc 2
4.パルティータ第2番ニ短調BWV1004
5.ソナタ第3番ハ長調BWV1005
6.パルティータ第3番ホ長調BWV1006
[演奏]
シギスヴァルト・クイケン(バロック・ヴァイオリン:ジョヴァンニ・グランチーノ、1700年頃ミラノ/弓:作者不詳、18世紀初頭)
[録音]
1981年11月14−20日、12月11−17日、アルティミーノ、メディチ荘(イタリア) ADD STEREO


BVCD-38081〜82(2枚組)
[7]J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ(全曲)
シギスヴァルト・クイケン [1999&2000年録音]
名手シギスヴァルト・クイケンが1981年の録音した名盤の誉れ高い無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータから約20年の歳月を経て、満を持して放つ待望の再録音です。この新録音では、日本でも全曲演奏ツアーでも行い高く評価されたように、作曲家バッハと演奏者クイケンの間の豊穣な音楽の対話が高く飛翔し、端正な中にも微妙な揺らぎをたくし込んだ演奏が旧録音を遥かに凌ぐ説得力と感動をもたらします。21世紀に相応しい名盤の誕生といえます。レコード芸術・特選。解説:Dr.イェンス・マルコフスキ/矢沢孝樹。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータ(全曲)BWV1001-1006
Disc 1
7.ソナタ第1番ト短調BWV1001
8.パルティータ第1番ロ短調BWV1002
9.ソナタ第2番イ短調BWV1003
Disc 2
10.パルティータ第2番ニ短調BWV1004
11.ソナタ第3番ハ長調BWV1005
12.パルティータ第3番ホ長調BWV1006
[演奏]
シギスヴァルト・クイケン(バロック・ヴァイオリン:ジョヴァンニ・グランチーノ、1700年頃ミラノ/弓:作者不詳、18世紀初頭)
[録音]
1999年12月22−23日、2000年2月28日−3月3日、シエナ、キジアーナ音楽院(イタリア) DDD STEREO


BVCD-38083〜84(2枚組)
[8]J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)/鈴木秀美 [1995年録音]
チェロ音楽の旧約聖書ともいわれるバッハの無伴奏チェロ組曲(新約聖書はベートーヴェンの5曲のチェロ・ソナタ)のピリオド楽器による数少ない──そして日本人による唯一の──名盤です。鈴木秀美は、この傑作の名盤として2つの録音を残しているアンアー・ビルスマにバロック・チェロを師事、1986年パリで行われた第1回バロック・チェロ・コンクールで2位、3位なしの第1位に輝いた名手です。この録音当時、ラ・プティット・バンドの首席チェロ奏者をつとめながら、ソロや室内楽でも日本とヨーロッパで活躍する彼が、1991年以来実演でこの作品を磨き上げてきたこの傑作に満を持して取り組んだレコーディングです。1995年度文化庁芸術作品賞受賞。レコード芸術・準特選。解説:鈴木秀美/佐々木節夫。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
無伴奏チェロのための6つの組曲(全曲)BWV1007-1012
Disc 1
1.組曲第1番ト長調BWV1007
2.組曲第4番変ホ長調BWV1010
3.組曲第5番ハ短調BWV1011
Disc 2
4.組曲第3番ハ長調BWV1009
5.組曲第2番ニ短調BWV1008
6.組曲第6番ニ長調BWV1012
[演奏]
 鈴木秀美(チェロ:アンドレア・アマティ、1570年頃クレモナ/第6番:5弦のチェロ・ピッコロ[18世紀前半ドイツ]/弓:ルイス=エミリオ・ロドリゲス[1995年デン・ハーグ])
[録音]
1995年9月4−8日、ハーレム、ルーテル教会(オランダ)[JVC K2 20ビット・レコーディング] DDD STEREO


BVCD-38085
[9]チェロ・ピッコロ/アンナー・ビルスマ
チェロ・ピッコロとは、16世紀の大型のチェロを元にして17世紀に発展した多種類のチェロの中の小型のチェロで、当時は5弦の楽器も存在しました。バロック・チェロの巨匠アンナー・ビルスマは、衝撃的だった「無伴奏チェロ組曲」のオリジナル楽器による全曲録音の中で、第6番はこのチェロ・ピッコロが最適であることを実践して見せました。このアルバムはそれから10年を経た後に、彼が取り組んだ前人未到のもので、美しい名器を自在に弾きこなしてバッハの世界を完璧に表現しています。解説:アンナー・ビルスマ/佐々木節夫。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)〜アンナー・ビルスマ編
1.パルティータ ホ長調BWV1006
(原曲:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番ホ長調BWV1006)
2.ソナタ ト短調BWV1013
(原曲:無伴奏フルート・ソナタ<パルティータ>イ短調BWV1013)
3.ソナタ イ短調BWV1003
(原曲:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調BWV1003)
[演奏]
アンナー・ビルスマ(5弦チェロ・ピッコロ:ノイナー=ホルンシュタイナー[1825年頃ミッテンヴァルト)
[録音]
1988年7月23−25日、ベンネブルック、改革派教会(オランダ) DDD STEREO


BVCD-38086〜87(2枚組)
[10]J.S.バッハ:リュート作品全集/コンラート・ユングヘーネル
リュートのためのオリジナル作品のほか、チェンバロ、チェロ、ヴァイオリンなどの無伴奏曲からリュート用に編曲されたものを含む、バッハの全リュート作品を収録したアルバムです。コンラート・ユングヘーネルは現代ドイツを代表するリュートの名手ですが、大型で通奏低音を担当するリュート属の楽器テオルボ奏者としても有名で、ヨーロッパの各レーベルのバロック・オペラを含む数多くのレコーディングにはなくてはならない存在です。13コースの典型的なバロック・リュートを使用した、オーセンティックなバッハのリュート作品全集の決定盤です。レコード芸術・特選。解説:浜田三彦。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
リュート作品全集
Disc 1
1.組曲ト短調BWV995(リュート組曲第3番)
2.組曲ハ短調BWV997(リュート組曲第2番)
3.プレリュード ハ短調BWV999
4.フーガ ト短調BWV1000
Disc 2
5.プレリュード、フーガとアレグロ 変ホ長調BWV998
6.組曲ホ短調BWV996(リュート組曲第1番)
7.組曲ホ長調BWV1006a(リュート組曲第4番)
[演奏]
コンラート・ユングヘーネル(リュート:ヨハン・クリスティアン・ホフマンのモデルによるニコ・ヴァン・デル・ヴァールス製の13弦バロック・リュート[1984年])
[録音]
1988年9月25−27日フォード修道院(イギリス)、1998年10月2−4日、エッケンハーゲン教会(ドイツ)DDD STEREO


BVCD-38088
[11]J.S.バッハ:シャコンヌ〜パルティータとソナタ/ホプキンソン・スミス
アメリカ出身のホプキンソン・スミスはハーヴァード大学で音楽学を学んだ後、1973年ヨーロッパにわたりオイゲン・ドンボワらに師事しました。70年代の半ばには、ホルディ・サバールとともにエスペリオンXXの創設に参画、ソロ活動も行い、80年代にはルネンサンス、バロックのリュート属・ギター属を弾いて20枚以上の録音を残しています。現在はバーゼル・スコラ・カントールムで後進の指導にもあたっています。このディスクはバッハの時代にバッハ自身も行っていたトランスクリプション(本来想定された楽器以外での編曲)集で、生き生きとしたその演奏はあたかもリュートのために書かれたかのように響きます。解説:浜田三彦。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
1.パルティータ ニ短調BWV1004
(原曲:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV1004)
2.ソナタ イ短調BWV1013
(原曲:無伴奏フルート・ソナタ<パルティータ>イ短調BWV1013)
[演奏]
ホプキンソン・スミス(13弦のリュート)
[録音]
1987年、ゼーウェン教会(ドイツ) DDD STEREO


BVCD-38089
[12]J.S.バッハ:シャコンヌ&半音階的幻想曲/アンドルー・ローレンス=キング
古く紀元前に起源を持つハープは1810年頃、今日のダブルアクション・ハープ(ペダルで半音階や転調を操作)が完成され、今日に至っています。その間、ペダルなしで半音階を奏することができるように、弦に沿って取り付けられたフックで半音操作を行うクロマティック(半音階)・ハープが開発されました。このCDは作曲家が活躍した当時の楽器(やそのコピー)を用い、オーセンティックなアプローチとファンタジー溢れる選曲コンセプトと演奏で聴くものを魅了する名手アンドルー・ローレンス=キングによる素敵で魅力あるアルバムです。解説:アンドルー・ローレンス=キング/よしむら こう。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
1.半音階的幻想曲ニ短調BWV903
2.組曲ニ短調BWV997(原曲:パルティータ[リュート組曲〔第2番〕ハ短調BWV997]
3.幻想曲イ短調BWV994(原曲:フーガ〔幻想曲〕イ短調BWV994)
4.パルティータ イ短調BWV1004(原曲:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV1004)
[演奏]
アンドルー・ローレンス=キング(バロック・ハープ:クロマティック・ダブル・ハープ[1992年サイモン・キャップ製])
[録音]
1999年2月セント・アンドルー・トッディントン(イギリス) DDD STEREO


BVCD-38090〜91(2枚組)
[13]J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集(全曲)
シギスヴァルト・クイケン&グスタフ・レオンハルト
ここに収められた作品は、バロックの伝統であった数字付通奏低音(バス声部につけられた和声を示す数字による上声と内声が演奏者のアドリブにゆだねられていた)から脱却し、ヴァイオリンとオブリガート・チェンバロの3声部すべてを楽譜化してソロ・ソナタにおける鍵盤楽器の役割を拡大し、古典派の二重奏を予告するものです。S.クイケンとレオンハルトという名手2人によるこの演奏は、バッハへの深い理解と共感に溢れたもので、数多い同曲の録音の中でも傑出した名盤です。ドイツ・レコード賞受賞。レコード芸術・推薦。解説:平尾行蔵/前田孝子/小野万里。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集(全6曲)BWV1014-1019
Disc 1
1.ソナタ第1番ロ短調BWV1014
2.ソナタ第3番ホ長調BWV1016
3.ソナタ第6番ト長調BWV1019
Disc 2
4.ソナタ第5番ヘ短調BWV1018
5.ソナタ第2番イ長調BWV1015
6.ソナタ第4番ハ短調BWV1017
[演奏]
シギスヴァルト・クイケン(バロック・ヴァイオリン:マッジーニ派、17世紀)
グスタフ・レオンハルト(チェンバロJ.D.ドゥルケンのモデル[1745年アントワープ]によるマルティン・スコヴロネク製[1962年ブレーメン])
[録音]
1973年6月13日、アメロンゲン城(オランダ) ADD STEREO


BVCD-38092
[14]J.S.バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集(全曲)
ヴィーラント・クイケン&グスタフ・レオンハルト
これらのソナタは、ケーテン宮廷楽団のヴィオラ・ダ・ガンバの名手F.C.アーデルのために書かれたものです。6曲のヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ同様、チェンバロ右手パートを含めて3声がすべて楽譜にかかれた二人の奏者によるトリオ・ソナタ形式の作品です。密集和音とガット弦による柔らかい響き(四度調弦が基本)をもつヴィオラ・ダ・ガンバのために書かれたこの名曲を、ガンバの第1人者ヴィーラント・クイケンとチェンバロの巨匠グスタフ・レオンハルトがその真実の姿を顕した素晴らしい演奏で聴かせてくれます。解説:菊地俊一/鍋島元子。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ集(全3曲)BWV1027-1029
1.ソナタ第1番ト長調BWV1027
2.ソナタ第2番ニ長調BWV1028
3.ソナタ第3番ト短調BWV1029
[演奏]
ヴィーラント・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガンバ:作者不詳、18世紀南ドイツ)
グスタフ・レオンハルト(チェンバロJ.D.ドゥルケンのモデル[1745年アントワープ]によるマルティン・スコヴロネク製[1962年ブレーメン])
[録音]
1974年5月15−17日、ヴァンネゲム=レーデ城(オランダ) ADD STEREO


BVCD-38093〜94(2枚組)
[15]J.S.バッハ:フルート・ソナタ全集/
バルトルド・クイケン、シギスヴァルト&ヴィーラント・クイケン&レオンハルト
あの「笛」の天才フランス・ブリュッヘンに「横笛(フルート)はバルトルド」と言わしめたフラウト・トラヴェルソの名手バルトルド・クイケンが、単に「新バッハ全集」によって演奏するのでなく、自筆譜や筆写譜を研究し尽くし、作品の読みとその解釈で満を持して取り組んだアルバムです。2人の兄、巨匠レオンハルトとの完璧なアンサンブルに支えられて実現した、バッハの多様な音楽の魅力とありのままの美を率直に伝えるその演奏は、この作品の不滅の名盤としての価値を持ち続けています。レコード芸術・推薦。解説:佐々木節夫。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
フルート・ソナタ全集
Disc 1
1.フラウト・トラヴェルソと通奏低音のためのソナタ ホ短調BWV1034
2.フラウト・トラヴェルソとオブリガート・チェンバロのためのソナタ イ長調BWV1032
3.2つのフラウト・トラヴェルソと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ト長調BWV1039
4.フラウト・トラヴェルソ、ヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ト長調BWV1038
Disc 2
5.フラウト・トラヴェルソとオブリガート・チェンバロのためのソナタ ロ短調BWV1030
6.無伴奏フラウト・トラヴェルソのためのソナタ(パルティータ)イ短調BWV1013
7.フラウト・トラヴェルソと通奏低音のためのソナタ ホ長調BWV1035
[演奏]
バルトルド・クイケン(フラウト・トラヴェルソ:I.H.ロッテンブルク[1725年頃ブリュッセル]のモデルによるアラン・ヴェーメルス製[1986年])
マルク・アンタイ(フラウト・トラヴェルソ:I.H.ロッテンブルク[1725年頃ブリュッセル]のモデルによるアラン・ヴェーメルス製[1986年])[BWV1039]
シギスヴァルト・クイケン(バロック・ヴァイオリン:ジョヴァンニ・グランチーノ、1700年頃ミラノ)[BWV1038]
ヴィーラント・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガンバ:ニコラス・ベルトラン[1700年頃パリ])[BWV1034, 1039, 1038, 1035]
グスタフ・レオンハルト(チェンバロ:クリスティアン・ツェルのモデル[1728年ハンブルク]によるテッド・ディール製[1983年])
[録音]
1988年6月27−30日、ハーレム、ドープスヘヅィンデ教会(オランダ) DDD STEREO


BVCD-38095
[16] J.S.バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバのために・・・/ヒレ・パール
16世紀から大バッハの頃まで西洋音楽で重要な役割を担ったヴィオラ・ダ・ガンバ。その繊細で人の声にも似た音色が聴く者を不思議と惹きつける魅力を持っており、映画「めぐり逢う朝」(1991年アラン・コルノー監督作品)では17世紀フランスのヴィオル(フランス語でヴィオラ・ダ・ガンバ)奏者・作曲家のサント=コロンブとその弟子マラン・マレを巡る物語でこの楽器が大きくクローズアップされました。このアルバムはアンドルー・ローレンス=キング率いるザ・ハープ・コンソートのガンバ奏者であったヒレ・パールが仲間たちのサポートを得て録音したもので、一種のトランスクリプションでありながら新しいバッハの世界を拓いています。解説:ヒレ・パール/よしむら こう。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
1.ヴィオラ・ダ・ガンバのための組曲ニ短調BWV1011/995
(原曲:無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調/リュート組曲〔第2番〕ト短調BWV995)
2.トリオ イ長調BWV1025〔シルヴィウス・レーオポルト・ヴァイスによる〕
(原曲:〔ヴァイオリンとチェンバロのための〕組曲イ長調BWV1025)
3.ソナタ ト短調BWV1029
(原曲:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ〔第3番〕ト短調BWV1025)
[演奏]
ヒレ・パール(ヴィオラ・ダ・ガンバ:ヨアヒム・ティールケのモデルによるインゴ・ムテスィウス製[1978年]、ニコラウス・ベルトランのモデルによるクラウス・デーレンバッハ製[1995年]BWV1029)
リー・サンタナ(リュート:ヴェネレ/シェレのモデルによるマティアス・ヴァーグナー製[1998年])[BWV1025, 1029]
アンドルー・ローレンス=キング(バロック・ハープ:クロマティック・ダブル・ハープ[1992年サイモン・キャップ製])[BWV1029]
ヴェロニカ・スクリップ(ヴァイオリン:カユザック[1794年ロンドン])[BWV1029]
バルバラ・メスマー(ヴィオラ・ダ・ガンバ:バービーのモデルによるダイヴィッド・ルビオ製[1981年])[BWV1029]
[録音]
1999年7月14-17日、コンレイド教会 DDD STEREO


BVCD-38096〜97(2枚組)
[17]J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻(全曲)
グスタフ・レオンハルト
この作品は、すべての長調と短調で書かれた24曲のプレリュード(前奏曲)とフーガからなり、平均律という新しい調律法(現代のピアノのその一種である12等分平均律)の全ての面での可能性を追求した傑作です。ブリュッヘンをした「彼は現代のバッハだ」と言わしめたレオンハルトの優れて知的なアプローチと洞察力豊かな演奏は、バッハの精神を生き生きと現代に甦らせました。この録音はチェンバロによる突出した名演として高く評価され、オランダのエディソン賞を受賞した名盤です。エディソン賞受賞。レコード芸術・推薦、朝日新聞試聴室・特選。解説:東川清一。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
平均律クラヴィーア曲集第1巻BWV846-869
24の前奏曲とフーガ
Disc 1
1.第1番ハ長調BWV846
2.第2番ハ短調BWV847
3.第3番嬰ハ長調BWV848
4.第4番嬰ハ短調BWV849
5.第5番ニ長調BWV850
6.第6番ニ短調BWV851
7.第7番変ホ長調BWV852
8.第8番変ホ短調BWV853
9.第9番ホ長調BWV854
10.第10番ホ短調BWV855
11.第11番ヘ長調BWV856
12.第12番ヘ短調BWV857
Disc 2
1.第13番嬰ヘ長調BWV858
2.第14番嬰ヘ短調BWV859
3.第15番ト長調BWV860
4.第16番ト短調BWV861
5.第17番変イ長調BWV862
6.第18番変イ短調BWV863
7.第19番イ長調BWV864
8.第20番イ短調BWV865
9.第21番変ロ長調BWV866
10.第22番変ロ短調BWV867
11.第23番ロ長調BWV868
12.第24番ロ短調BWV869
[演奏]
グスタフ・レオンハルト(チェンバロ:パスカル・タスカンのモデルによるデイヴィッド・ルビオ製[1972年オックスフォード])
[録音]
1972年&1973年、キルヒハイム、フッガー城、糸杉の間(ドイツ) ADD STEREO


BVCD-38098〜99(2枚組)
[18]J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻(全曲)
グスタフ・レオンハルト
この作品は、「24の新しい前奏曲とフーガ」としてまとめられたもので、平均律クラヴィーア曲集第2巻という表題は1781年の写譜に初めて記されています。第1巻に比べ、作曲年代も様式的にも様々な時代の作品を集めていて多彩であり、いくつかのバッハ晩年の作品に見られる高度な音楽的内容は特筆すべきものです。演奏者が突出するのではなく、あくまでも作品そのものが存在を主張するようなレオンハルトのアプローチは、真の意味でバッハが望んだであろう響きを追究したものであり、作品の本質的な魅力を引き出して聴く者に深い感動を呼び起こします。エディソン賞受賞。レコード芸術・推薦、朝日新聞試聴室・特選。解説:東川清一。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
平均律クラヴィーア曲集第2巻BWV870-893
24の前奏曲とフーガ
Disc 1
1.第1番ハ長調BWV870
2.第2番ハ短調BWV871
3.第3番嬰ハ長調BWV872
4.第4番嬰ハ短調BWV873
5.第5番ニ長調BWV874
6.第6番ニ短調BWV875
7.第7番変ホ長調BWV876
8.第8番変ホ短調BWV877
9.第9番ホ長調BWV878
10.第10番ホ短調BWV879
11.第11番ヘ長調BWV880
12.第12番ヘ短調BWV881
Disc 2
1.第13番嬰ヘ長調BWV882
2.第14番嬰ヘ短調BWV883
3.第15番ト長調BWV884
4.第16番ト短調BWV885
5.第17番変イ長調BWV886
6.第18番変イ短調BWV887
7.第19番イ長調BWV888
8.第20番イ短調BWV889
9.第21番変ロ長調BWV890
10.第22番変ロ短調BWV891
11.第23番ロ長調BWV892
12.第24番ロ短調BWV893
[演奏]
グスタフ・レオンハルト(チェンバロ:J.D.ドゥルケンのモデル[1745年アントワープ]によるマルティン・スコヴロネク製[1962年ブレーメン])
[録音]
1967年、キルヒハイム、フッガー城、糸杉の間(ドイツ) ADD STEREO


BVCD-38100〜01(2枚組)
[19]J.S.バッハ:パルティータ(全曲)[クラヴィーア練習曲集第1巻]
グスタフ・レオンハルト
バッハの数多い鍵盤作品の中でもその美しさと独創性において際立った存在であるこの「6つのパルティータ」は現在ピアノでも演奏される機会の多い名曲ですが、バロックの舞曲とその性格が弱まり、古典組曲様式の崩壊と新しい様式を告げるものとして興味深い作品です。レオンハルトによる演奏はそのクラヴィーア組曲の最後を飾るにふさわしい、各曲の性格を実に入念に表現して深い精神性を感じさせる、チェンバロによる決定的名盤です。レコード芸術・推薦。解説:東川清一/鍋島元子。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
パルティータ(全曲)[クラヴィーア練習曲集第1巻]
Disc 1
1.パルティータ第1番変ロ長調BWV825
2.パルティータ第2番ハ短調BWV826
3.パルティータ第4番ニ長調BWV828
Disc 2
4.パルティータ第3番イ短調BWV827
5.パルティータ第5番ト長調BWV829
6.パルティータ第6番ホ短調BWV830
[演奏]
グスタフ・レオンハルト(チェンバロ:J.D.ドゥルケンのモデル[1745年アントワープ]によるマルティン・スコヴロネク製[1962年ブレーメン])
[録音]
1968年6月16日&17日(第1番&第5番)、1964年2月28日-3月1日(第2番)、1970年2月11-12日(第3番&第6番)、1963年9月3日-6日(第4番) ドイツ、キルヒハイム、フッガー城、糸杉の間 ADD STEREO


BVCD-38102〜03(2枚組)
[20]J.S.バッハ:フーガの技法&クラヴィーア練習曲集第2巻
グスタフ・レオンハルト
晩年のバッハは年を追うごとに難解な対位法による作曲に没頭しましたが、その最後に位置する集大成がこの「フーガの技法」で、楽譜がバッハの生前に出版されなかったために多くの謎が残りました。レオンハルトはこの作品を徹底的に研究し尽くし、従来の未完の作品という定説に反して、これが完成された作品であり、チェンバロのために書かれたことを明らかにしました(レオンハルトの論文はライナーノーツに翻訳収録しています)。その実践としてのこのレコーディングはレオンハルトのみが成し得た偉業として広く聴き継がれています。レコード芸術・推薦。解説:グスタフ・レオンハルト/市川信一郎。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
Disc 1
1.フーガの技法BWV1080
Disc 2
2.フーガの技法BWV1080(続き)
[クラヴィーア練習曲集第2巻]
3.パルティータ ロ短調BWV831(フランス風序曲)
4.イタリア協奏曲ヘ長調BWV971
5.プレリュード、フーガとアレグロ 変ホ長調BWV998
[演奏]
グスタフ・レオンハルト(チェンバロ:J.D.ドゥルケンのモデル[1745年アントワープ]によるマルティン・スコヴロネク製[1962年ブレーメン]/カール・アウグルス・グレープナー製[1782年ドレスデン]BWV998)
[録音]
1969年6月15−20日(BWV1080)、1967年11月3日(BWV831)、1965年9月(BWV971&998) ドイツ、キルヒハイム、フッガー城、糸杉の間 ADD STEREO


BVCD-38104
[21]J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲[クラヴィーア練習曲集第4巻]
グスタフ・レオンハルト
バッハの傑作である鍵盤曲集の出版の最後を飾ったのはカノン、フーガ、舞曲など様々なものが組み合わされた、この前人未到の巨大な変奏曲で、彼クラヴィーア技法の真髄が余すところなく示された名作です。繊細なアーティキュレーションと独特なアゴーギグによって驚くほど大胆で自由な解釈を付されたレオンハルトの演奏は、数多いこの作品の録音の中でも異彩を放つ、まぎれもないバッハの真の音楽を完璧に表わした必聴の名盤です。レコード芸術・推薦。解説:礒山 雅。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
ゴルトベルク変奏曲BWV988[クラヴィーア練習曲集第4巻]
[演奏]
グスタフ・レオンハルト(チェンバロ:ブランシュのモデル[1730年頃パリ]によるウィリアム・ダウド製[1975年パリ])
[録音]
1976年 オランダ、ハーレム、ドープスヘヅィンデ教会 ADD STEREO


BVCD-38105〜06(2枚組)
[22]J.S.バッハ:ソナタ、パルティータ&組曲[トランスクリプション集]/
グスタフ・レオンハルト
バッハの無伴奏ヴァイオリンと無伴奏チェロのための作品をレオンハルト自らがチェンバロのために編曲して演奏したアルバムです。当時の資料によると、これらの作品はバッハ自身によってチェンバロでも演奏されていましたが、編曲された楽譜は残されていません。それを再び音楽として響かせることは、バッハの音楽の本質、即興精神にたいする深い理解と洞察を有する稀有の巨匠レオンハルトのみが成し得た偉業といえるもので、これこそがブリュッヘンが彼を「現代のバッハ」と呼んだ所以なのです。レコード芸術・推薦。解説:鍋島元子/佐々木節夫。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
ソナタ、パルティータ&組曲[トランスクリプション集]
Disc 1
1.ソナタ ニ短調(無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調BWV1001による)
2.ソナタ ト長調(無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ長調BWv1005による)
3.組曲ニ長調(無伴奏チェロ組曲第6番BWV1012による)
Disc 2
4.パルティータ イ長調(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番ホ長調BWV1006による)
5.パルティータ ト短調(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV1004による)
6.パルティータ ホ短調(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番ロ短調BWV1002による)
[演奏]
グスタフ・レオンハルト(チェンバロ:Disc 1=ニコラ・ルフェビュール[1755年ルーアン]/レストア=マルティン・スコヴロネク[198年ブレーメン]/Disc 2=ブランシュのモデル[1730年頃パリ]によるウィリアム・ダウド製[1975年パリ])
[録音]
Disc 1: 1984年3月17-18日 オランダ、ハーレム、ドープスヘヅィンデ教会 DDD STEREO
Disc 2: 1975年 ドイツ、キルヒハイム、フッガー城、糸杉の間 ADD STEREO


BVCD-38107
[23] J.S.バッハ:半音階的幻想曲とフーガ〜クラヴィーア幻想曲集/シュタイアー
バッハの「幻想曲」として伝えられてきた作品が集められています。しかし半音階的幻想曲のような即興的様式の作品ばかりではなく、ルネサンス時代から用いられた言葉の意味どおり「フーガ」のように対位法を用いた作品も収録しています。ドイツの古楽アンサンブルのトップ・グループであるムジカ・アンティクワ・ケルンのチェンバロ奏者をつとめ、フォルテピアノ奏者てしても活躍するアンドレアス・シュタイアーが、その卓越したヴィルトゥオジティと優れた音楽性で様々な様式の「幻想曲」と見事に弾ききっています。レコード芸術・推薦。解説:関根敏子。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
1.前奏曲(幻想曲)イ短調BWV922
2.幻想曲とフーガ イ短調BWV904
3.前奏曲(幻想曲)ハ短調BWV921
4.幻想曲ハ短調BWV919
5.前奏曲とフーガ イ短調BWV894
6.前奏曲とフゲッタ ト長調BWV902
7.前奏曲とフゲッタ ヘ長調BWV901
8.半音階的幻想曲とフーガBWV903
9.幻想曲ト短調BWV917
10.幻想曲と未完のフーガ ハ短調BWV906
[演奏]
アンドレアス・シュタイアー(チェンバロ:ミヒャエル・ミートケのモデル[1702-1704年頃ベルリン]によるブルース・ケネディー製[1986年シャトー・デクス])
[録音]
1988年4月15−17日 ドイツ、ゼーウェン、カトリック教会 DDD STEREO


BVCD-38108〜10(3枚組)
[24]J.S.バッハ:パルティータ(全曲)[クラヴィーア練習曲集第1巻]/シュタイアー
バッハの作品としては「半音階的幻想曲とフーガ」に続く、ドイツのチェンバロのヴィルトゥオーゾ、アンドレアス・シュタイアーによるアルバムです。歯切れよく鋭敏なテクニックに裏付けられたゆるぎない様式・構成感の表現、声部の弾き分けの巧みさ、緩急どの楽章にも聴ける鮮やかな生彩と、チェンバロ奏者としてのシュタイアーの優れた才能が全開にされています。一つ一つの楽章を一気呵成に最後まで駆け抜けたり、音楽の段落ごとに区切りを置いて、曲の構造を明らかにしたりと、細部までその音楽を知り尽くした卓抜で自由自在な演奏です。レコード芸術・特選。解説:クラウス・ホーフマン/佐々木節夫。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
パルティータ(全曲)[クラヴィーア練習曲集第1巻]
Disc 1
1.パルティータ第1番変ロ長調BWV825
2.パルティータ第2番ハ短調BWV826
3.パルティータ第3番イ短調BWV827
Disc 2
4.パルティータ第4番ニ長調BWV828
5.パルティータ第5番ト長調BWV829
Disc 3
6.パルティータ第6番ホ短調BWV830
[クラヴィーア練習曲集第2巻]
7.イタリア協奏曲ヘ長調BWV971
8.フランス風序曲(パルティータ)ロ短調BWV831
[演奏]
アンドレアス・シュタイアー(チェンバロ:ドイツのモデル[1740年頃]によるキース・ヒル製[1982年グランド・ラピッズ、アメリカ])
[録音]
1993年4月14−29日、ボン、ベートーヴェンハウス DDD STEREO


BVCD-38111
[25]J.S.バッハ:オルガン作品集/グスタフ・レオンハルト
ジャン・マリー・ストローブ監督の映画「アンナ・マグダレーナ・バッハの日記」にバッハ役として出演/実演し、あのブリュッヘンをして「彼は現代のバッハだ」と言わしめた巨匠レオンハルトは、チェンバロだけでなくオルガンの超名手でもあり、アムステルダム新教会付オルガニストをつとめるほど、バッハのオルガン作品にも精通しています。ここでは大曲・名曲主義に流されないレオンハルト独自の視点から、バッハのあまり知られていない作品が選ばれて。名器オルガンを用いた名演が繰り広げられています。レコード芸術・推薦。解説:植田義子。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
1.トッカータ ニ短調BWV913
[「27のコラール」より]
2.「愛しきイエスよ、我らはここに」BWV731
3.「キリストは死のとりことなられても」BWV718
4.「我汝に別れを告げん」BWV736
5.「キリスト者よ、汝らとともに神を讃えよ」BWV732
[教理問答コラール集(クラヴィーア練習曲集第3巻より)]
6.「キリエ、父なる神よ」BWV672
7.「クリステ、世の人すべての慰めなるキリストよ」BWV673
8.「キリエ、聖霊なる神よ」BWV674
9.「いと高き神にのみ栄光あれ」BWV675
10.「いと高き神にのみ栄光あれ」によるフゲッタBWV677
11.「これぞ聖なる十戒」によるフゲッタBWV679
12.「我ら皆唯一の神を信ず」によるフゲッタBWV681
13.「天にまします我らの父よ」BWV683
14.「我らの主キリスト、ヨルダン川に来り」BWV685
15.「深き淵より、我汝に呼ばわる」BWV687
16.「我らの救い主なるイエス・キリスト」によるフーガBWV689
17.前奏曲とフーガ ホ短調BWV533
[演奏]
グスタフ・レオンハルト
(オルガン:アルクマール聖ローレンス教会ハーヘルベール=シュニットガー・オルガン)
[録音]
1988年5月25-26日 オランダ、アルクマール聖ローレンス教会 DDD STEREO


BVCD-38112
[26]J.S.バッハ:オルガン曲集I
ミラノ聖シンプリチアーノ教会のアーレント・オルガンによる/フォーゲル
このCDはバッハの初期のオルガン作品から構成されています。そこからは若きバッハに対するイタリアとフランスの影響や、チューリンゲン地方のオルガン様式の伝統に対する洞察を得ることができます。バッハはアルンシュタット、ヴァイマールなどでオルガニストとして活動した初期にこの伝統を目の当たりにし、それを発展させました。フォーゲル(1941年ドイツ生まれ)はルネッサンスからバロック時代にかけての北ドイツ音楽の演奏を使命とし、72年に北ドイツ・オルガン・アカデミーを創設しました。幅広い演奏旅行や歴史的名器の数々の録音を通じて、高い名声と影響力を持っているアーティストです。レコード芸術・特選。解説:ハーラルト・フォーゲル/礒山 雅。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
オルガン曲集I
1.ファンダジー ト長調「ピエス・ドルグ」BWV572
2.パストレッラ ヘ長調BWV590
3.コラール「高い天よりわれは来たり」BWV700〜コラール「高き天よりわれは来たり」BWV701
4.トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調BWV564
5.コラール「讃美を受けたまえ、汝イエス・キリスト」BWV723〜コラール「讃美を受けたまえ、汝イエス・キリスト」BWV722
6.コラール「われらのキリストのともがら」BWV710
7.コラール「甘き喜びのうちに」BWV729
8.パルティータ付サラバンド ハ長調BWV990(リュリのオペラ《ベレロフォン》序曲による)
9.ファンタジー ハ短調BWV deest
10.プレリュードとフーガ ト短調BW535aI, BWV535/II
[演奏]
ハーラルト・フォーゲル
(オルガン:ミラノ聖シンプリチアーノ教会バジリカのアーレント=オルガン[1991年])
[録音]
1991年5月12日&13日、ミラノ、聖シンプリチアーノ教会 DDD STEREO


BVCD-38113〜14(2枚組)
[27]J.S.バッハ:オルガン曲集U
ミラノ聖シンプリチアーノ教会のアーレント・オルガンによる/ラドレスク
現代オーストリアを代表する名オルガニスト、ミヒャエル・ラドレスクが、音によって表象されたルター派信仰の真髄ともいうべきこの「クラヴィーア練習曲集第3巻」全曲を、1991年に完成したミラノ聖シンプリチアーノ教会のアーレント=オルガンによっ録音したアルバムです。現代の名工と呼ばれるユルゲン・アーレントが60歳代に入ってこれまでのすべての経験と知恵を結集して完成させた銘器の音を心行くまで味わうことができる貴重なものです。レコード芸術・特選。解説:植田義子。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
オルガン曲集U[クラヴィーア練習曲集第3巻]
Disc 1
1.前奏曲変ホ長調BWV552
[教理問答書コラールBWV669-689(全曲)]
2.「キリエ、父なる神よ」BWV669
3.「クリステ、世の人すべての慰めなるキリストよ」BWV670
4.「キリエ、聖なる神よ」BWV671
5.「キリエ、父なる神よ」BWV672
6.「クリステ、世の人すべての慰めなるキリストよ」BWV673
7.「キリエ、聖なる神よ」BWV674
8.「いと高き神にのみ栄光あれ」BWV675
9.「いと高き神にのみ栄光あれ」BWV676
10.「いと高き神にのみ栄光あれ」BWV677
11.「これぞ聖なる十戒」BWV678
12.「これぞ聖なる十戒」BWV679
13.「我ら皆唯一の神を信ず」BWV680
Disc 2
15.「これぞ聖なる十戒」BWV681
16.「天にまします我らの父よ」BWV682
17.「天にまします我らの父よ」BWV683
18.「我らの主キリスト、ヨルダンの川に来り」BWV684
19.「我らの主キリスト、ヨルダンの川に来り」BWV685
20.「深き淵より、我汝に呼ばわる」BWV686
21.「深き淵より、我汝に呼ばわる」BWV687
22.「我らの救い主なるイエス・キリスト」BWV688
23.「我らの救い主なるイエス・キリスト」BWV689
24.デュエット1 ホ短調BWV802
25.デュエット2 ヘ長調BWV803
26.デュエット3 ト長調BWV804
27.デュエット4 イ短調BWV805
28.フーガ 変ホ長調BWV552
[演奏]
ミヒャエル・ラドゥレスク
(オルガン:ミラノ聖シンプリチアーノ教会バジリカのアーレント=オルガン[1991年])
[録音]
1992年5月4−8日、ミラノ、聖シンプリチアーノ教会 DDD STEREO


BVCD-38115
[28]J.S.バッハ:オルガン曲集V
ミラノ聖シンプリチアーノ教会のアーレント・オルガンによる/ギエルミ
バッハのオルガン作品、否、全作品のなかで最も知られている超有名曲「トッカータとフーガ ニ短調BWV565」や元来ヴァイオリンのために書かれたという説もある「前奏曲とフーガ ニ短調BWV539」、そしてクリスマスの歌によるフーガ集を、このシリーズのミラノ聖シンプリチアーノ教会付オルガニストであるギエルミ録音した第3集です。彼はまた音楽学者でもありますが、その演奏からは決して学究的な無味乾燥なものではなく、音楽に奉仕する音楽学の研究に基づいた、生き生きとした表情に溢れています。レコード芸術・特選  解説:ロレンツォ・ギエルミ/高橋 昭。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
オルガン曲集V
1.トッカータとフーガ ニ短調BWV565
2.主イエス・キリスト、われを顧みためBWV709
3.主イエス・キリスト、われを顧みためBWV726
4.わが心の切なる願いBWV727
5.前奏曲とフーガ ト長調BWV550
6.前奏曲とフーガ ホ短調BWV533
7.われいずこに逃れ行かんBWV694
8.前奏曲とフーガ ハ短調BWV549
[降臨・降誕(クリスマス)の歌によるフーガ集]
9.いざ来れ異教徒の救い主よBWV699
10.神の子は来れりBWV703
11.神のひとりの子なる主キリストBWV698
12.全能の神をたたえんBWV704
13.イエス・キリスト、汝はたたえられよBWV697
14.高き天よりわれは来れりBWV701
15.われらキリストをたたえまつるBWV696
16.甘き喜びのうちにBWV751
17.前奏曲とフーガ ハ長調BWV531
18.前奏曲とフーガ ニ短調BWV539
[演奏]
ロレンツォ・ギエルミ
(オルガン:ミラノ聖シンプリチアーノ教会バジリカのアーレント=オルガン[1991年])
[録音]
1992年5月20日&21日、ミラノ、聖シンプリチアーノ教会 DDD STEREO


BVCD-38116
[29]J.S.バッハ:オルガン曲W
ミラノ聖シンプリチアーノ教会のアーレント・オルガンによる/ツェーンダー
ユルゲン・アーレントはシュニットガーとならぶ現代のオルガンの名匠です。バッハ時代のオルガンの銘器は歴史の中で改悪を繰り返され、オリジナルの形に完全にレストアするのは困難で、逆にアーレント・オルガンの方がレコーディングに適しているといわれており、このシリーズが高い評価を得ているのはそんな理由もあります。ツェーンダーはオーストリア出身で、レオンハルトにも師事した名手であると同時に、バッハのオルガン音楽についての様々研究とバーゼル・スコラ・カントールムでの指導も行っています。レコード芸術・特選。解説:ジャン=クロード・ツェーンダー/植田義子。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
オルガン曲集W
1.前奏曲とフーガ ニ長調BWV532
2.パルティータ「汝明るき日なるキリスト」BWV766[コラール変奏曲]
3.トリオ・ソナタ第6番ト長調BWV530
4.「キリストは死の絆につきたまえり」BWV178[コラール]
5.トッカータ ホ長調BWV566
[演奏]
ジャン=クロード・ツェーンダー
(オルガン:ミラノ聖シンプリチアーノ教会バジリカのアーレント=オルガン[1991年])
[録音]
1992年5月20日&21日、ミラノ、聖シンプリチアーノ教会 DDD STEREO


BVCD-38117
[30]J.S.バッハ:オルガン曲集X
ミラノ聖シンプリチアーノ教会のアーレント・オルガンによる〜ギエルミ
ミラノ聖シンプリチアーノ教会のオルガニストであるロレンツォ・ギエルミによる当シリーズでの2作目のアルバムは、バッハの対位法の傑作である幻想曲とフーガ「大フーガ」などに、トリオ・ソナタを挟みこむ形のプログラミングによるアルバムです。ギエルミはオルガンのみならずチェンバロにも精通した音楽家で、1985年から1991年までイル・ジャルディーノ・アルモニコのチェンバロ奏者をつとめた経験もあります。レコード芸術・特選。解説:ロレンツォ・ギエルミ/植田義子。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
オルガン曲集X
1.幻想曲とフーガ ト短調BWV542「大フーガ」
2.トリオ・ソナタ第5番ハ長調BWV529
3.前奏曲とフーガ ハ長調BWV545
4.トリオ・ソナタ第4番ホ短調BWV528
5.幻想曲とフーガ ハ短調BWV537
6.トリオ・ソナタ第3番ニ短調BWv527
[演奏]
ロレンツォ・ギエルミ
(オルガン:ミラノ聖シンプリチアーノ教会バジリカのアーレント=オルガン[1991年])
[録音]
1993年10月16−17日&19日 ミラノ、聖シンプリチアーノ教会 DDD STEREO


BVCD-38118
[31]J.S.バッハ:モテット集(全曲)/ユングヘーネル&カントゥス・ケンル
世界的リュート(族)の第1人者であるユングヘーネルにより1987年に組織されたヴォーカル・アンサンブル、カントゥス・ケルンの精鋭8名のヴォーカルと器楽によるバッハの宗教的「機会音楽」モテットの名演です。多声による宗教的な合唱曲の広範な名称である「モテット」はバッハの場合、2重合唱、コラール編曲、厳格な声楽フーガなどの様式によるドイツ語で歌われる宗教的多声合唱曲で、モーツァルトが「学ぶべきもの」と賞賛した芸術的価値が高い傑作です。解説:ペーター・ヴォルニー/那須田 務。歌詞対訳付。国内盤初発売。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
モテット集(全曲)BWV225-230
1.第1番「主に向かいて新しき歌をうたわん」BWV225
2.第5番「来れ、イエスよ、来れ!」BWV229
3.第3番「イエス、わが喜び」BWV227
4.第2番「聖霊はわれらが弱きを助けたもう」BWV226
5.第4番「恐るるなかれ、われ汝とともにあり」BWV228
6.第6番「主をたたえよ、すべての異教徒よ」BWV230
[演奏]
カントゥス・ケルン
指揮&リュート:コンラート・ユングヘーネル
[録音]
1995年10月19−23日 ドイツ、マンデルスロー、聖オスダーク DDD STEREO


BVCD-38119〜20(2枚組)
[32]J.S.バッハ:ミサ曲ロ短調(全曲)/レオンハルト&ラ・プティット・バンド
教会音楽の通常の観念を超えた汎宗教的な精神で作曲され、客観的で普遍的な表現内容によって現代人を魅了し続けるバッハの傑作「ロ短調ミサ」。これは、同曲の名演の誉れ高いアルバムです(‘87年レコード・アカデミー賞受賞)。ヤーコプスら古楽のトップ歌手を配した声楽と、S.クイケン率いるラ・プティット・バンドの器楽とが自然でしなやかに調和した、オリジナル楽器ならではの名演奏です。レオンハルトは意識的に厳粛になることなく、作品に、音楽に、すべてを語らせてその普遍性を表出して見事です。1987年レコード・アカデミー賞(声楽曲部門)受賞。レコード芸術・特選。解説:ワルター・ブランケンブルク/佐々木節夫。歌詞対訳付。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
ミサ曲ロ短調BWV232(全曲)
Disc 1
第1部
Disc 2
第2部
[演奏]
イザベル・プールナール(ソプラノ)
ギュメット・ロランス(メゾ・ソプラノ)
ルネ・ヤーコプス(カウンターテナー[アルト])
ジョン・エルウィス(テノール)
マックス・ファン・エグモント(バス)
ハリー・ファン・デル・カンプ(バス)
オランダ・コレギウム・ムジクム・バッハ合唱団
ラ・プティット・バンド
指揮:グスタフ・レオンハルト
[録音]
1985年2月13−19日 オランダ、ハーレム、ドープスヘヅィンデ教会 ADD STEREO


BVCD-38121〜23(3枚組)
[33]J.S.バッハ:マタイ受難曲(全曲)
レオンハルト、テルツ少年合唱団&ラ・プティット・バンド

レコード・アカデミー賞を受賞した「ロ短調ミサ」に続いて、古楽演奏の至高の巨匠レオンハルトが満を持して録音したバッハの最高傑作です。テルツ少年合唱団員のボーイ・ソプラノを含む、プレガルディエンやヤーコプスらの声楽ソリストと、クイケン三兄弟がソロをとるラ・プティット・バンドという完璧な布陣で、すべての音に意味が込められた深い感動を誘う名盤です。オリジナル楽器による古楽演奏が到達した高い水準の最良の成果がここにあります。レコード芸術・特選、朝日新聞試聴室・特選。解説:礒山 雅/対訳:杉山 好。歌詞対訳付。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
マタイ受難曲BWV244(全曲)[新バッハ全集版]
(福音史家マタイによるわれらの主イエス・キリストの受難)
Disc 1
第I部
Disc 2
第II部
Disc 3
第III部
[演奏]
クリストフ・プレガルディエン(テノール)──福音史家
マックス・ファン・エグモント(バス)──イエス
クリスティアン・フリークナー(ボーイ・ソプラノ I )
、マキシミリアン・キーナー(ボーイ・ソプラノ II)
ルネ・ヤーコプス(カウンターテナー I [アルト])
デイヴィッド・コーディア(カウンターテナー II)
マルクス・シェーファー(テノール I )
ジョン・エルウィス(テノール II)
クラウス・メルテンス(バス I )
ハリー・ファン・デル・カンプ(バス II )
テルツ少年合唱団(合唱指揮:ゲルハルト・シュミット=ガーデン)
ラ・プティット・バンド及び男声合唱団(指揮:シギスヴァルト・クイケン)
総指揮:グスタフ・レオンハルト
[録音]
1989年3月1-8日 オランダ、ハーレム、ドープスヘヅィンデ教会 DDD STEREO


BVCD-38124〜25(2枚組)
[34]J.S.バッハ:ヨハネ受難曲(全曲)/S.クイケン&ラ・プティット・バンド
この作品はバッハの初めての大規模な宗教曲として、ライプツィヒのトマス・カントルに就任後の最初の聖金曜日のために作曲され、晩年になって総譜の清書が完成しました。「マタイ受難曲」とは異なり合唱が中心となって緊迫感に満ちた受難を感じさせる劇的な表現が特徴で、今日の福音史家を代表する名歌手プレガルディエンをはじめとするソリストとラ・プティット・バンドをS.クイケンが率いて、神秘的とさえいえる静かな情感溢れる音楽世界を見事に表現しています。レコード芸術・特選。解説:樋口隆一/対訳:杉山 好。歌詞対訳付。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
ヨハネ受難曲BWV245(全曲)[新バッハ全集版]
(福音史家ヨハネによるわれらの主イエス・キリストの受難)
Disc 1
第I部
第II部
Disc 2
第II部(続き)
[演奏]
クリストフ・プレガルディエン(テノール)──福音史家
ハリー・ファン・デル・カンプ(バス)──イエス
バルバラ・シュリック(ソプラノ)
ルネ・ヤーコプス(カウンターテナー[アルト])
ニコ・ファン・デル・メール(テノール)
マックス・ファン・エグモント(バス)
ラ・プティット・バンド及び合唱団
指揮:シギスヴァルト・クイケン
[録音]
1987年2月6-15日、4月3-7日 オランダ、ハーレム、ドープスヘヅィンデ教会 DDD STEREO


BVCD-38126〜28(3枚組)
[35]J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオ(全曲)
シュミット=ガーデン、テルツ少年合唱団&コレギウム・アウレウム合奏団
バッハのクリスマス・オラトリオはソリストも含め本来男声のみで歌われるものですが、このアルバムはレオンハルトとアーノンクールが録音したバッハのカンタータ全集(テルデック)でも重用された少年合唱団の世界のトップ・アンサンブル、テルツ少年合唱団をソリストにも起用し、すべて男声とオリジナル楽器で演奏した最初期(ほかにアーノンクールとウィーン少年合唱団の1872−73年録音がある)のものです。2人のボーイ・ソプラノ&アルトの見事なソロ、少年たちの誠実な歌いぶりも聴きものです。レコード芸術・推薦。解説:礒山 雅/対訳:杉山 好。歌詞対訳付。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
クリスマス・オラトリオBWV248(全曲)
Disc 1
第I部−第II部
Disc 2
第III部−第IV部
Disc 3
第V部−第VI部
[演奏]
ハンス・ブッフヒール(ボーイ・ソプラノ=御使)
アンドレアス・シュタイン(ボーイ・アルト)
テオ・アルトマイヤー(テノール=福音史家)
バリー・マクダニエル(バス・バリトン)
フランツ・レールンドルファー(ポジティーフ・オルガン)
テルツ少年合唱団
コレギウム・アウレウム合奏団
指揮:ゲルハルト・シュミット=ガーデン
[録音]
1973年4月 ドイツ、レングリース教区教会 ADD STEREO


BVCD-38129
[36]J.S.バッハ:カンタータ第4番&第131番
ガーディナー、イングリシュ・バロック・ソロイスツ&モンテヴェルディ合唱団
バッハの200曲をこえるカンタータのなかで初期の傑作ともいえるこの2作品は、最も典型的な福音主義的な教会音楽です。このアルバムはマタイ受難曲をはじめとするバッハの宗教音楽の大作の録音で最大級の評価を得ているガーディナーが、1964年以来率いている手兵モンテヴェルディ合唱団とイングリッシュ・バロック・ソロイスツとともにその真価を発揮して放った最初期のバッハ録音で、その後のレパートリーの拡大と充実した活動のマイルストーンともいえる名盤です。解説&対訳:杉山 好。歌詞対訳付。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
1.カンタータ第4番「キリストは死の縄目につながれたり」BWV4
2.カンタータ第131番「深き淵より、主よ、われ汝に呼ばわる」BWV131
[演奏]
ウィリアム・ケンドール(テノール)
スティーヴン・ヴァーコー(バス)
ソフィア・マッケンナ(オーボエ・ソロ)
モンテヴェルディ合唱団
イギリス・バロック・ソロイスツ
指揮:ジョン・エリオット・ガーディナー
[録音]
1980年11月、トゥーティング、オール・セインツ・チャーチ DDD STEREO


BVCD-38130
[37] J.S.バッハ:カンタータ第9番、第94番&第187番
シギスヴァルト・クイケン&ラ・プティット・バンド
ピリオド楽器によるバロック・オーケストラのパイオニア、雄としてラ・プティット・バンドは四半世紀以上の歴史を起こりますが、その活動は着実に歩みを進め、世界の古楽シーンと若い演奏家に多大な影響を与えてきました。このアルバムでもオリジナル楽器の熟達した演奏家ならではの余裕と安定感に裏づけラ・プティット・バンドエチュードr、その最も自然なバッハ演奏は、鈴木美登里、コジェナーら充実のソリスト陣の名唱と相俟ってみずみずしい感動を生み出します。解説:シギスヴァルト・クイケン&Dr.イェンス・マルコフスキー(対訳:杉山 好)。歌詞対訳付。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
1.カンタータ第9番「われらに救いの来れるのは」BWV9
2.カンタータ第94番「われいかで世のことを問わん」BWV94
3.カンタータ第187番「彼らみな汝を待ち望む」BWV187
[演奏]
鈴木美登里(ソプラノ)
マグダレーナ・コジェナー(メゾ・ソプラノ)
クヌート・ショッホ(テノール)
ヤン・ファン・デア・クラッベン(バリトン)
ラ・プティット・バンド
指揮:シギスヴァルト・クイケン
[録音]
1999年11月20−22日、アテネ・コンサートホールでのライヴ DDD STEREO


BVCD-38131
[38]J.S.バッハ:コーヒー・カンタータ&結婚カンタータ/エリー・アメリング
バッハは多くの教会カンタータを遺しましたが、一方で教会の礼拝とは無関係な世俗カンタータも作曲しました。オペラを書かなかったバッハにとって、これらの作品からうかがえる彼のユーモラスで人間的な一面は非常に興味深いもので、このアルバムに収められた2曲は最も親しまれているものです。その比類ない美しい声と表現で聴くものを魅了し続けているオランダの名花アメリングのこの歌唱は忘れ難い名盤として聴き継がれています。ドイツ・レコード賞、エディソン賞受賞。レコード芸術・推薦。解説&対訳:松永潤子。歌詞対訳付。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
1.カンタータ第211番「お静かに、おしゃべりせずに」BWV211《コーヒー・カンタータ》
2.カンタータ第202番「消えよ、悲しみの影」BWV202《結婚カンタータ》
[演奏]
エリー・アメリング(ソプラノ)
ジークムント・ニムスゲルン(バス)[BWV211]
ジェラルド・イングリッシュ(テノール)[BWV211]
ヘルムート・フッケ(オーボエ)/ウルリッヒ・グレーリンク(ヴァイオリン)/ラインホルト・ヨハネス・ブール(チェンバロ)/フリッツ・ノイマイヤー(チェンバロ)[BWV202]
コレギウム・アウレウム合奏団(指揮:ラインハルト・ペータース[BWV202])
[録音]
1964年&1966年、キルヒハイム、糸杉の間(ドイツ)ADD STEREO


BVCD-38132
[39]J.S.バッハ:音楽の捧げもの/クイケン・アンサンブル
ピリオド楽器演奏開拓者として、ししてそれを志す人々の師として、今もなお精力的に活動を続けているクイケン三兄弟は、1974年にレオンハルトのリードのものでこの作品を録音していますが、本アルバムはそれから20年後の’94年、彼らと長年演奏を共にしてきたコーネンと自分たちが主体となって、心を新たに満を持して取り組んだものです。前作での発想の間違い(編成や解釈)を改め、数多い実演と透徹した研究から生み出された至高の名演を繰り広げています。現代のスタンダードといえる名盤です。ライナーノーツに「フリードリヒ大王への献辞」(原文&日本語訳)を収録。レコード芸術・特選 朝日新聞・今月の10枚。解説:バルトルド・クイケン、佐々木節夫、「大王への献辞」(日本語訳付)。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
音楽の捧げものBWV1079
[王の命令で曲―テーマ―とその他のものがカノンに解決せられた]
1.3声のリチェルカーレ
2.王の主題による無限カノン−王の主題による各種のカノン
3.2声のカノン(蟹のカノン)
4.ヴァイオリンのための2声のカノン
5.2声の反行カノン
6.2声の反行の拡大カノン
7.2声の1全音上昇カノン(螺旋カノン)
8.6声のリチェルカーレ−尋ねよ、さらば見いださん(謎のカノン)
9.2声のカノン
10.4声のカノン
トリオ・ソナタ(フルート、ヴァイオリン、通奏低音)
11.無限カノン(フルート、ヴァイオリン、通奏低音)
[演奏]
バルトルド・クイケン(フラウト・トラヴェルソ)
シギスヴァルト・クイケン(ヴァイオリン)
ヴィーラント・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ロベール・コーネン(チェンバロ)
[録音]
1994年2月22−25日、ハーレム、ドープスヘヅィンデ教会(オランダ)DDD STEREO


BVCD-38133
[40]J.S.バッハ:「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帖」より
エリー・アメリング、レオンハルト&テルツ少年合唱団
バッハの2番目の妻アンナ・マグダレーナが家事のかたわら行った夫の作品の写譜は、バッハ自身の筆跡と見分けがつかないほど立派なものでした。有名なメヌエットを含む鍵盤曲、歌曲など様々な小品を集めたこの「音楽帖」はそうした献身的な愛に応えてバッハが彼女に贈ったものです。映画「アンナ・マグダレーナ・バッハの日記」でバッハ役をつとめたレオンハルト、透き通った声のアメリングとテルツ少年合唱団という素晴らしい組み合わせによる魅力的・貴重なアルバムです。レコード芸術・推薦 朝日新聞試聴室・推薦。解説:角倉一朗。歌詞対訳付。

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帖」より
1.ポロネーズ ト短調BWV Anh.119 (Nr.10)
2.マーチ変ホ長調BWV Anh.127 (Nr.23)
3.メヌエット ト長調/ト短調BWV Anh.114/115 (Nr.4/5)
4.ジョヴァンニーニのアリア「あなたの心を下さるのなら」変ホ長調BWV518 (Nr.37)
5.ロンドー変ロ長調BWV Anh.183 (Nr.6)
6.アリア「御身がそばにあるならば」変ホ長調BWV508 (Nr.25)
7.クラヴィーアのためのアリア ト長調BWV988, I (Nr.26)
8.アリア「喫煙者の教訓」ト短調BWV515a (Nr.20b)
9.マーチ ト長調BWV Anh.124 (Nr.18)
10.アルマンド ニ短調BWV812, I (Nr.30, I)
11.コラール「汝に向って、エホバよ、私は歌おう」変ロ長調BWV299 (Nr.39b)
12.前奏曲ハ長調BWV846, I (Nr.29)
13.メヌエット ト長調BWV Anh.116 (Nr.7)
14.マーチ ニ長調BWV Anh.122 (Nr.16)
15.ミュゼット ニ長調BWv Anh.126 (Nr.22)
16.レチタティーヴォ「私は満ち足りている」とアリア「眠れ、疲れし眼よ」BWV82, 2/3 (Nr.34)
17.コラール「ただ神の御心に委ねる者は」イ短調BWV691 (Nr.11)
18.コラール「おお永遠よ、汝おそろしき言葉」ヘ長調BWV513 (Nr.42)
[演奏]
エリー・アメリング(ソプラノ)
ハンス=マルティン・リンデ(バリトン)
テルツ少年合唱団
グスタフ・レオンハルト(チェンバロ)
ヨハネス・コッホ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
アンゲリカ・マイ(チェロ)
ルドルフ・エヴァーハルト(ポジティーフ・オルガン)
[録音]
1966年、キルヒハイム、フッガー城、杉糸の間(ドイツ)ADD STEREO

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ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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Orch.suite.1-4: S.kuijken / La Petite Bande

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バッハ(1685-1750)

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Sonatas & Partitas For Solo Violin: S.kuijken(2000)

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