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ウィーン国立歌劇場再建50年記念ガラ

2006年1月6日 (金)

※当商品のパッケージ裏面には、誤ってPALと印刷されていますが、実際にはNTSCで、日本のプレーヤーでの再生に問題はありません。


ウィーン国立歌劇場再建50周年記念祭がDVDで登場。
大スター総出演!

2005年の世界のオペラ界の行事の中でも、最も注目されたものが、この11月5日のウィーン国立歌劇場再建50周年記念ガラ・コンサート。大戦で破壊された劇場が1955年に再建された時の公演演目を、豪華メンバーでハイライト上演するという、まさに栄光のウィーン国立オペラにふさわしいゴージャスな公演です。
 会場にはオーストリア大統領ハインツ・フィシャーを始めとする要人がずらりと並び、おまけに舞台左右の袖付近には、歌劇場ゆかりの人々のための特別席がもうけられ、クリスタ・ルートヴィヒ、グンドゥラ・ヤノヴィッツといった往年の名歌手のほか、指揮者も来賓として招かれていたといいますから、これはまさにオーストリアが国を挙げての国家的な記念祝典だったわけです。その夢のような一夜を映像で楽しめる、またとないソフトです。

 オープニングは、音楽監督である小澤の指揮で『レオノーレ』序曲第3番。木管の表情など細部にも配慮したきめこまかなアプローチと、ライヴならではの熱気を兼ね備えた演奏で、終盤の爽快な盛り上がりが豪華な記念公演への期待をそそります。
 オケはヴァイオリン両翼型の楽器配置、コントラバスは舞台後方に横一列に並んでいます。コンマスはキュッヒル、その横にヒンク、木管にはフルートのシュルツなど、ウィーン・フィルでおなじみの面々が顔をそろえたベスト・メンバー。
 続いては、メータ指揮の『ドン・ジョヴァンニ』。アリア「カタログの歌」を表情たっぷりに歌うフルラネット、さっそうと舞台にあらわれて「シャンパンの歌」を一気に聴かせるハンプソンも見事ですが、大ヴェテランの域に達したグルベローヴァが相変わらず透明な高音で魅了する「おっしゃらないで愛しい人よ」はさらに聴きもの。イソコスキ、シャーデらが加わった第1幕フィナーレの6重唱は、ガラ・コンサートならではの華やかさです。
 ディスク-1の最後は、ティーレマン指揮の『ばらの騎士』フィナーレ。黒いスーツ姿もうるわしいキルヒシュラーガーのオクタヴィアン役、イソコスキの元帥夫人役、キューマイアーのゾフィー役と、美声が揃った3重唱は絶品、オーケストラもこぼれるような美音を惜しげもなく振りまいており、ウィーン国立歌劇場ではの豪華な美しさがたまりません。
 ディスク-2は、ガッティ指揮の『アイーダ』で始まります。ウルマーナのアイーダ役と、グルントヘーバーのアモナスロ役による緊迫したやりとりが秀逸。特にウルマーナの充実ぶりが光ります。
 しかし、それにも増して素晴らしいのは、バルツァとドミンゴが火花を散らす2重唱。切れ味するどい歌唱が凄いバルツァ、ヒロイックな声の力が素晴らしいドミンゴと、以前と少しも変わらないヴェテラン2人の見事な歌に、聴衆も大喝采で応えています。
 続いては、ティーレマン指揮の『マイスタージンガー』。さっそうとした第1幕への前奏曲のあとに人気者ターフェルが登場、持ち前の巨大な美声に重厚さも加わった堂々たるザックス役を聴かせます。
 『影のない女』は、オーストリア出身のヴェルザー=メストが指揮。シュトルックマンによるバラク役、ポラスキによるバラクの妻役、ボータによる皇帝役、メルベスによる皇后役といずれも素晴らしく、オケも極彩色といいたくなるほどのサウンドで、名演続きの当コンサートの中でも出色の出来栄えです。
 フィナーレはふたたび小澤が登場、フル編成のコーラスを加えた『フィデリオ』フォナーレを指揮して圧倒的な高揚感とともにコンサートを締め括ります。
 終演後は、この日登場した全歌手、全指揮者が揃って舞台に上がり、いったん袖に引っ込んでから、今度はひとりひとりが登場して喝采に応えます(特にドミンゴとバルツァに対するブラボーはひときわ盛大)。
 最後に5人の指揮者が手をつないで登場するまで、約15分も続く「夢のような」カーテンコールを見るだけでも価値のあるDVDと言えるでしょう。

・ベートーヴェン:『レオノーレ』序曲第3番
 小澤征爾(指揮)

・モーツァルト:『ドン・ジョヴァンニ』より
[カタログの歌、ひどい人ですって?…もう言わないで、シャンパンのアリア、ぶってよ、マゼット〜第1幕フィナーレ]
 トーマス・ハンプソン(Br:ドン・ジョヴァンニ)
 エディタ・グルベローヴァ(S:ドンナ・アンナ)
 ミヒャエル・シャーデ(T:ドン・オッターヴィオ)
 ソイレ・イソコスキ(S:ドンナ・エルヴィーラ)
 イルディコ・ライモンディ(S:ツェルリーナ)
 フェルッチョ・フルラネット(Br:レポレッロ)、他
 ズービン・メータ(指揮)

・R.シュトラウス:『影のない女』より
[第3幕“私に委ねられた”、“彼の愛を私が受けないなら”]
 ヨハン・ボータ(T:皇帝)
 リカルダ・メルベス(S:皇后)
 ファルク・シュトルックマン(Br:バラク)
 デボラ・ポラスキ(S:その妻)、他
 フランツ・ヴェルザー=メスト(指揮)

・R.シュトラウス:『バラの騎士』より
[第3幕“マリー・テレーズ!”〜幕切れ]
 ソイレ・イソコスキ(S:元帥夫人)
 アンゲリカ・キルヒシュラーガー(M:オクタヴィアン)
 ゲニア・キューマイアー(S:ゾフィー)
 ゲオルク・ティヒ(Br:ファーニナル)
 クリスティアン・ティーレマン(指揮)

・ヴェルディ:『アイーダ』より第3幕
 ヴィオレッタ・ウルマーナ(S:アイーダ)
 ヨハン・ボータ(T:ラダメス)
 ナディア・クラステヴァ(M:アムネリス)
 フランツ・グルントヘーバー(Br:アモナズロ)
 ダニエレ・ガッティ(指揮)

・ヴェルディ:『アイーダ』より第4幕第1場の二重唱
 プラシド・ドミンゴ(T:ラダメス)
 アグネス・バルツァ(M:アムネリス)
 ダニエレ・ガッティ(指揮)

・ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より
[第1幕前奏曲、“リラの花が何とやわらかく”、“目覚めよ!”]
 ブリン・ターフェル(Br:ザックス)
 クリスティアン・ティーレマン(指揮)

・ベートーヴェン:『フィデリオ』より第2幕フィナーレ
 ヨハン・ボータ(T:フロレスタン)
 デボラ・ポラスキ(S:レオノーレ)
 トーマス・ハンプソン(Br:ドン・フェルナンド)、他
 小澤征爾(指揮)

 全てウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団

 録音:2005年11月5日、ウィーン国立歌劇場におけるライヴ

 収録時間:188分(第1部:74分、第2部:114分)
 画面:カラー、16:9
 音声:PCM Stereo, Dolby Digital 5.1, DTS 5.1
 字幕:English, German, French, Spanish
 NTSC
 Region Code: 0


⇒DVD情報
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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ウィーン国立歌劇場再建50周年記念ガラ・コンサート(2DVD)

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発売日:2006年02月28日

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ウィーン国立歌劇場再建50周年記念ガラ・コンサート(2CD)

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ウィーン国立歌劇場再建50周年記念ガラ・コンサート(2CD)

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発売日:2006年02月28日
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ウィーン国立歌劇場

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