エームス・クラシックス新譜
2006年6月26日 (月)
アルテ・ノヴァ・レーベルの代表取締役だったディーター・エームス氏が、同レーベルがBMG傘下になったことによりその職を辞して自ら興したレーベルが“エームス・クラシックス”。興味深いレパートリーが揃ったレーベルです。OC545
ピアノ・トランスクリプション集
ユラ・マルグリス
「ホロヴィッツのスタインウェイを演奏する」ことで話題となったユラ・マルグリスの最新録音。彼はすごいらしい、と話題ばかりが先行する中、発売されるのは過去の演奏の再発物ばかり。そろそろ新鮮な演奏が聴きたいと思っているファンも多いことでしょう。
今作は2004年5月の録音。選曲は彼らしくトランスプリクションものばかり。ワーグナー=リスト『愛の死』やバッハ=ブゾーニ『シャコンヌ』など定番はもちろん、マルグリス自身が編曲した3曲も聴きものです。
・グルック(G.サムバティ編):『オルフェオとエウリディーチェ』からのメロディー
・J.S.バッハ(ブゾーニ編):『シャコンヌ』
・シューベルト(リスト編):歌曲のピアノ編曲集
『水車職人と小川』
『水の上で歌う』
『影法師』
『魔王』
・カプレ(マルグリス編):幻想物語『赤い死の仮面』
・ワーグナー(リスト編):『イゾルデの愛の死』
・ワーグナー(マルグリス編):『ジークフリートの葬送行進曲』
・サン=サーンス(リスト&マルグリス編):交響詩『死の舞踏』
・R=コルサコフ(ラフマニノフ編):『熊ばちの飛行』
ユラ・マルグリス(p)
録音:2004年5月3-5日 ミュンヘン、バイエルン放送第2スタジオ
OC577
シューマン:ピアノ・デュオのための作品集
ドイツ人と台湾人の若手、デュオ・ダコールによるシューマンの作品集。『東洋の絵』はシューマン38歳の作品で、アラビアの詩人ハリリの散文詩『マカーメン』から印象を得て作曲されたもの。西洋と東洋の美しき融合は、まさにこのデュオそのものと言えるでしょう。世界初録音となるピアノ五重奏曲変ホ長調 Op.44(クララ・シューマン編曲による4手のピアノ版)も興味深いところ。シューマンの室内楽作品の中でも「最もシューマンらしい」と言われるこの曲を、ピアノの音色のみで表現したこの編曲、じっくりと味わいたい1枚と言えます。
シューマン:
・『東洋の絵』 Op.66
・アンダンテと変奏 Op.46
・ピアノ五重奏曲変ホ長調 Op.44
(クララ・シューマン編曲による4手のためのピアノ編曲版:世界初録音)
デュオ・ダコール(Shao-Yin Huang、Sebastian Euler)
録音:2006年1月16-18日 ミュンヘン、バイエルン放送第2スタジオ
OC562
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集[新全集版楽譜使用](5CD)
ラズモフスキー・クァルテット・ザールブリュッケン
この全集によって、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲の真の姿が明らかに。
当録音に際しては、モスクワのDSCH出版社から現在も出版が続けられている、最新の全集版の楽譜が使われています。この全集版は、作曲者の最終の自筆譜のみを参照して作成されていますが、弦楽四重奏曲については、まだ全曲が出版されているわけではなく、それらに関しては、既存の出版譜と自筆譜との比較検討が行われ、これまで放置されていた出版時のミスプリントなどが修正されています(例えば第12番での12音列の誤りなど)。この過程で、作曲者の息子で指揮者のマクシムと未亡人のイリーナが全面的に協力しており、これらの修正もマクシムの承認済み。それゆえに、この全集録音によって初めてショスタコーヴィチが書いたとおりの音が再現されることになったのです。「父の弦楽四重奏曲の最高の解釈」とマクシムが絶賛する決定盤の登場です。
・ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集
ラズモフスキー・クァルテット・ザールブリュッケン
【ラズモフスキー・クァルテット・ザールブリュッケン】
2001年に結成。主にロシアとウィーンの音楽をレパートリーにしている弦楽四重奏団。
ドラ・ブラチュコワ(Vn)
ブルガリア生まれで、ヴァイオリンをマンハイムで学ぶ。ライプツィッヒ・バッハ国際コンクールなどで優勝して以来、ソリストとして活躍していたが、現在ではザールブリュッケン放送交響楽団のコンサートマスターとして、スクロヴァチェフスキーの片腕として務めている。CPOやダイナミックなどにソロ録音もしている。また室内楽も演奏も積極的に行い、ピリオド楽器によるアンサンブルも行っている。CPO、Kochなどにもソロ・アルバムを録音。
エフゲニア・グランジェン(Vn)
ワイマール、ベルリン、ザールブリュッケンでヴァイオリンを学んだ。ザールランド州立管弦楽団を経て、現在ザールブリュッケン放送交響楽団の第2首席コンサートマスターを勤めている。
ゲルハルト・ミュラー(Va)
ヴァイオリンをカールスルーエ音楽院で学ぶ。室内楽を中心としたヴァイオリンやヴィオラ奏者を務め、現在ではピリオド楽器の演奏を中心に行っているが、現代音楽も最も得意としている分野でもある。
アリーナ・クデレヴィチ(Vc)
チャイコフスキー音楽院でチェロを学んだ。その後様々なコンクールで優勝。現在では室内楽を中心として演奏活動を続けている。彼女が最も触発されたアーティストは、アンナー・ビルスマ。
OC576
トレレーヴェン / ワーグナー:オペラ・アリア集
現在有数のヘルデン・テノールの一人、トレレーヴェンのワーグナー・アリア集、待望の第2弾。『ニーベルングの指環』名場面集に続くトレレーヴェンにとって2枚目のソロ・アルバムとなる当ディスクは、『指環』以外のワーグナー・オペラのテノールの役どころを網羅。
ワーグナーのオペラのテノール役中、最も超人的なスタミナを要求されるジークフリート。現在その役を歌える数少ないテノールとして、世界中のオペラハウスから引っ張りだこの人気を誇るイギリス・コーンウォール出身の名歌手ジョン・トレレーヴェン。ウィーン国立歌劇場、シカゴ・リリック・オペラ、チューリヒ歌劇場、ロンドン・コヴェントガーデン王立歌劇場、ヘルシンキ歌劇場、バルセロナ・リセウ歌劇場、ドレスデン歌劇場などの名だたるオペラハウスでのジークフリートは絶賛に彩られ、2003年と2004年には東京・新国立歌劇場での『ジークフリート』『神々の黄昏』でもセンセーションを巻き起こしている。DVDでもリセウ劇場のライヴでの『ジークフリート』『神々の黄昏』『トリスタン』、アバド&ルツェルンの『トリスタン』、最近発売されたCDでもラニクルズ指揮BBC響の『トリスタンとイゾルデ』でも好評を浴びています(すでに1989年にはバースタインの『キャンディード』(DG盤)にも出演)。さらに歌唱に円熟味をにじませる現代最高のワーグナー・テノールの魅力をたっぷりと味わうことができます。
『ローエングリン』より
・私と共に吸っている芳しい薫りがそなたには感じられないのか?
・私はあなたの誓いを固く信頼しているのだ
・遥かな国に
・愛しい白鳥よ
『リエンツィ』より
・全能の神よ
『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より
・静かな炉端で
・朝はばら色に輝き
・『はじめ!』と春が森に我らをいざない寄せる声響く
『タンホイザー』より
・あなたのための賛歌よ響け!
・罪ある者に救いをもたらすべく
・ヴォルフラム、きいてくれ〜いかなる懺悔者も今まで感じなかったほどの熱烈さを持って
『パルジファル』より
・アンフォルタス!あの傷!
・ただ1つの武器だけが
ジョン・トレレーヴェン(T)
スロヴァキア放送交響楽団
イヴァン・アンゲーロフ(指揮)
録音:2006年2月20日〜26日、ブラティスラヴァ、スロヴァキア放送コンサートホール
[ジョン・トレレーヴェン来日公演予定]
2006年10月20日、22日、25日、28日、30日
新国立劇場 モーツァルト『イドメネオ』(題名役)
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
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輸入盤
ピアノ・トランスクリプション集 マルグリス(p)
価格(税込) :
¥2,860
会員価格(税込) :
¥2,488
まとめ買い価格(税込) :
¥2,145
通常ご注文後 2-3日 以内に入荷予定
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featured item
輸入盤
ピアノ五重奏曲(4手のためのピアノ編曲版)、他 デュオ・ダコール
シューマン、ロベルト(1810-1856)
価格(税込) :
¥2,860
会員価格(税込) :
¥2,488
まとめ買い価格(税込) :
¥2,145
通常ご注文後 2-3日 以内に入荷予定
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featured item
輸入盤
弦楽四重奏曲全集[新全集版楽譜使用] ラズモフスキー・クァルテット(5CD)
ショスタコーヴィチ(1906-1975)
価格(税込) :
¥6,380
会員価格(税込) :
¥5,551
まとめ買い価格(税込) :
¥5,040
入荷日未定
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輸入盤
オペラ・アリア集 トレレーヴェン(T)アンゲロフ&スロヴァキア放送交響楽団
ワーグナー(1813-1883)
価格(税込) :
¥2,860
会員価格(税込) :
¥1,090
まとめ買い価格(税込) :
¥1,090
通常ご注文後 2-3日 以内に入荷予定
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