【インタビュー】シャーロット・ケイト・フォックス(『シカゴ』ブロードウェイ・デビュー)

2015年09月20日 (日) 11:00

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ニューヨーク時間10月31日、いよいよ聖地ブロードウェイの舞台に立つシャーロット・ケイト・フォッックス。今まで彼女のイメージとは真逆の世界観を持つミュージカル『シカゴ』でブロードウェイ・デビューを果たすというニュースには、誰もが目を見開いたはず。あれから数ヶ月が経ち、日本でコマーシャル、ドラマ、ライブと様々なシーンを経験し、ブロードウェイに向けて、臨戦態勢に入った彼女は意外にも、「憧れの舞台に立てることは光栄だけど、あまり深く考えない様にしています。私は私なりの準備をしっかり重ねて、本番までの日々を過ごすだけ」と強いまなざし。

ニューヨーカーだけでなく、世界中からの熱狂的なファンも押し寄せ、今やブロードウェイ史上2位のロングランを誇る『シカゴ』。そんな大作で、シャーロットが演じるのは、手段を選ばず有名になることを望むキュートな悪女、ロキシー・ハート。この役についてシャーロットは、「マスコミのおかげで一躍スターに。誰も知らなかったロキシーが、一夜にして、誰もが知る存在になる。これこそが、私と似ていますよね(笑)」と語る。

来日前、アメリカで舞台に立っていただけに、ブロードウェイは目標にしてきた場所だ。「17歳のとき、メラニー・グリフィス(映画女優)の『シカゴ』を初めて見ました。ステージが大きく見えて、『これぞブロードウェイ!』って興奮したのをはっきり覚えています。そのステージに立つのに10年以上かけてきましたので、本当に特別な場所です」と感慨深げ。

今夏、自身初のアルバム『Wabi Sabi』をリリースし、約1ヶ月のライブ・ツアーを行ったが、「自分のツアーで音楽に触れて来たことが、すごく役に立っていると思います。歌うってこともそうだけど、ステージ度胸がついたみたい」という。

そのツアーと並行して行ってきたのが、身体作りのための「クロスフィット・トレーニング」。『シカゴ』といえば、黒いタイトなミニドレスというセクシーな衣装が思い浮かぶが、「本番までに、ボディシェイプも必要だけど、体力も付けないと」というシャーロット。「10月から、NYでの稽古も始まります。そこからが本番かな。『どうしてこのセリフをここで言うんだろう』とか、ロキシーの本心を解き明かしていかなきゃ!」と意気込む。

10月末からのブロードウェイ公演の後、12月にはアメリカ・カンパニーとの来日公演も控える。彼女にとっては凱旋公演ともいえるこの日本公演。「日本のファンのみなさんのおかげで『シカゴ』のステージに立てます。日本公演では、日本のファンのみなさんのために全力で演じたい」と感謝の言葉を口にする。

「『PLAY』という英語は、『演じる』という意味と、『遊ぶ』という意味があります。一番大事なのは、自分が楽しんで遊ぶことだと思うんです。楽しさを経験して、表現できればと思います」
ここまで落ち着いてインタビューに答えられるまでになったのは、日本で一躍時の人となり、ドラマ以外にもたくさんの経験を積んできたことと、何より日本でたくさんの人が応援してくれるという心の支えがあるに違いない。彼女のブロードウェイ・デビューは、話題性だけではなく、役者としてのシャーロットの魅力や才能が認めたからこそ。日本で成功を手に入れたシャーロットが、いよいよ世界最高峰の舞台に立つ。目の肥えたニューヨークの観客にさらに育てられ、一皮むけた新しいシャーロットが12月に凱旋する日本公演に期待が高まる。

ブロードウェイミュージカル『シカゴ』来日公演


2015年12月4日(金)〜12月23日(祝・水) 東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11階)
2015年12月26日(土)、27日(日) 梅田芸術劇場メインホール

出演:シャーロット・ケイト・フォックス(ロキシー・ハート役)、アムラ=フェイ・ライト(ヴェルマ・ケリー役)、他 アメリカ・カンパニー
※ シカゴ・スペシャルマチネ(日程はホームページ):湖月わたる(ヴェルマ・ケリー)、大澄賢也 出演。
※ 日本語字幕あり。未就学児童入場不可。
主催:TBS/キョードー東京/梅田芸術劇場

日本公演チケットのお問合せ
[東京公演] キョードー東京シカゴ事務局 0570−08−9966
[大阪公演] 梅田芸術劇場 06−6377−3800

オフィシャルサイト: http://www.chicago2015.jp

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