CD 輸入盤

サバタ&ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団(1951)

ヴェルディ(1813-1901)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
4763041
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ヴィクトル・デ・サバタの超名演!
ヴェルディ没後50年記念公演ライヴ!
ミラノ・スカラ座でのレクィエム!

トスカニーニに次ぐ巨匠として多くの人の尊敬を集めたイタリアの名指揮者、ヴィクトル・デ・サバタ[1892-1967]は、その華々しいキャリアに比して残された録音が少ないのが残念ですが、しかしそれらの少数の録音からも、トスカニーニが嫉妬すらしたという豊かな才能は十分に窺えます。
 最初、作曲家として音楽家のキャリアをスタートしたサバタの作品は、トスカニーニやセラフィン、ダムロッシュらもとりあげ、さらに1917年には自作のオペラ『岩石』がスカラ座で舞台にかけられたといいますから、作曲家としての才能もかなりのものだったのでしょう。しかし、サバタは1918年にはオペラ指揮者としてデビューし、1921年にはコンサート指揮者としても仕事を始めることになります。1925年には、ラヴェルのオペラ『子供と魔法』の世界初演を成功させ、作曲者から賛辞を獲得。1929年にはイタリアを去ったトスカニーニの後任としてスカラ座音楽監督に就任します。以後、心臓発作により指揮活動から引退することとなる1953年12月まで、サバタはこの地位に留まり続け、数々の名演奏を指揮することとなるのです。
 今回、イタリアDECCAから登場することとなったヴェルディのレクィエムは、1951年1月27日、ヴェルディの50回目の命日におこなわれた記念公演のライヴ録音で、同じ日にニューヨークのカーネギー・ホールではトスカニーニがNBC交響楽団を指揮してやはりこの作品を指揮していました。
 サバタによるヴェルディのレクィエムといえば、引退後の1954年にセッション録音されたEMI盤が有名ですが、今回の1951年盤は、作曲家の50回忌、しかも聖地スカラ座でのライヴということもあって、歴史的ドキュメントとしても大変に興味深く、体に変調をきたす前のサバタによる情熱的で振幅の激しい超名演を存分に味わえるのがポイント。DECCAによる音質改善にも期待が持たれます。
 演奏そのものは、これまでにもGOPやURANIAといったライヴ・レーベルでCDとしてもリリース済みで、そういった非正規盤(?)で聴いても、この演奏の持つ特別なオーラのようなものは十分すぎるほどに感じられたものです。
 冒頭“Requiem et Kyrie”からスカラ座コーラス伝統の深々とした男声合唱が雰囲気十分であり、“Dies Irae”や“Tuba Mirum ”“Rex Tremendae ”“Sanctus”では情熱たぎる熱い演奏を展開、一方、“Ingemisco”や“Lacrymosa ”では深い叙情を聴かせてくれるサバタの指揮はまさに絶好調。歌手も総じて高水準で、“Ingemisco”での深い感動のこもったプランデッリの歌唱、“Liber Scriptus”“Lux Aeterna”“Libera Me”におけるテバルディの気迫のこもった凛とした歌、“Confutatis”でのロッシ・レメーニの美声など見事。オーケストラも素晴らしく、“Offertorium”でのチェロの深く美しいカンタービレには、このオーケストラの美質が象徴されているかのようです。

ヴェルディ:レクィエム(死者のためのミサ曲)
 レナータ・テバルディ
 ネル・ランキン
 ジャチント・プランデッリ
 ニコラ・ロッシ・レメー
 ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
 ヴィクトル・デ・サバタ(指揮)
 録音:1951年1月27日、ミラノ・スカラ座(モノラル)

ユーザーレビュー

総合評価

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不自然な残響付加があり、音質は悪いですが...

投稿日:2006/11/13 (月)

不自然な残響付加があり、音質は悪いですが、それら気にしなければ最高に熱いヴェルレクが聞けます。テバルディはこの曲での自身の録音の発売を希望しており、生前このCDを聞き満足していたようだと解説書に書いてありました。

ガリ さん | 神奈川県 | 不明

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スカラ座の録音はほとんどが、同時代の英米...

投稿日:2006/08/10 (木)

スカラ座の録音はほとんどが、同時代の英米独のライブ録音と比べると相当落ちる。従ってDECCAリリースと言えども覚悟をして購入すべき。演奏自体は確かに壮絶とも言える凄みが有り歴史的価値は充分。録音も含めると、小生にとってはトスカニーニ/NBC(晩年のRCA録音盤)以上に興奮する演奏は存在しない。

Haru さん | 柏市 | 不明

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伝説の指揮者サバタの火を噴くような物凄い...

投稿日:2006/07/01 (土)

伝説の指揮者サバタの火を噴くような物凄い演奏!この指揮者のことは、30年以上前に吉田秀和氏の著書で知ったが、貧しい音質の中から聴き取れる天才指揮者の本物の音楽に惚れ惚れとしたものだ。ライヴで本領を発揮するタイプだが、モノラル時代のスカラ座のライヴ録音は音質が酷いものが多く、かの「トリスタン」の超名演もどれだけ忍耐強い人でも聴き通すのが困難な劣悪な音質で残念でならなかったが、今回の「ヴェルレク」のデッカの音質はスカラ座の当時の音質としては驚異的に素晴らしいので、是非「トリスタン」の復刻にもチャレンジして欲し

カバポチ さん | 横浜市 | 不明

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ヴェルディ(1813-1901)

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