シューベルト(1797-1828)

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CD 輸入盤

交響曲第9番『グレート』 ヴァント&ミュンヘン・フィル

シューベルト(1797-1828)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
PH06014
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
ライブ盤,輸入盤

商品説明

ヴァント&ミュンヘン・フィル/シューベルト:交響曲第9番『グレート』
相乗効果による驚異的な名演!優秀ライヴ録音で登場!


交響曲第9番『グレート』は、ヴァントの得意作品だけにこれまでにもベルリン・フィルや北ドイツ放送響、ケルン放送響を指揮したCDやDVDが発売されてきましたが、今回のアルバムの特徴はなんと言ってもチェリビダッケ色を残したミュンヘン・フィルの個性が如実に反映されていることでしょう。精巧に隙なく組みあげられながらも、肩の力を適度に抜いた最晩年のヴァントのアプローチとミュンヘン・フィルの方向性はぴたりと一致しています。
 第1楽章序奏部(3分53秒かかってます)からときに哀感さえ漂わせるアプローチや、第2楽章での深い叙情を感じさせながらも明るい響きの美しさには何か達観したような境地が窺えますが、第1楽章主部や第3楽章・第4楽章でのハードな力感はやはりヴァントならでは。しかし第3楽章トリオで息の長い豊穣な歌を聴くとやはり当時のミュンヘン・フィルの凄さが実感できます。各パートの見通しが良いのも大きなポイントです。
 なお、下記演奏時間は実測正味値で、拍手は含んでおりません。また、第1楽章第4楽章では反復を実施しておりませんが、第3楽章では慣用的な反復をおこなっております。

【収録情報】
・シューベルト:交響曲第9(8)番ハ長調 D.944『グレイト』 [54:45]
 第1楽章 Andante-Allegro ma non troppo [14:13]
 第2楽章 Andante con moto [16:23]
 第3楽章 Scherzo: Allegro vivace [10:53]
 第4楽章 Allegro vivace [12:16]

 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
 ギュンター・ヴァント(指揮)
 録音:1993年5月28日、ミュンヘン、ガスタイク

収録曲   

シューベルト:交響曲第9(8)番ハ長調 D.944『グレイト』 [54:45]<br>ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団<br>ギュンター・ヴァント(指揮)

  • 01. 第1楽章 Andante-Allegro ma non troppo [14:13]
  • 02. 第2楽章 Andante con moto [16:23]
  • 03. 第3楽章 Scherzo: Allegro vivace [10:53]
  • 04. 第4楽章 Allegro vivace [12:16]

総合評価

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BPOとの演奏よりこの演奏を採る。呼吸が深...

投稿日:2024/11/07 (木)

BPOとの演奏よりこの演奏を採る。呼吸が深く余裕があり演奏に深さを感じる。BPOも悪くはないがこのMPOに比べるとテンポのせいかやや詰まった感じで、ちょっとした違いで差が大きく出る。ヴァントのシューベルト9番なら迷わずこのMPOを聴くべきである。響きに柔らかさと余裕がありそれが演奏に表れている。このコンビのベートーヴェンの1番も同じような名演である。ブラ1はテンポが早く私の好みではない。これだけのシューベルトは最近では聴けないと思うほどである。(因みに、ワルターやフルトヴェングラーとは似ても似つかない正反対の名演である。)

robin さん | 兵庫県 | 不明

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 ヴァントがチェリビダッケ時代のミュンヘ...

投稿日:2010/03/31 (水)

 ヴァントがチェリビダッケ時代のミュンヘン・フィルを指揮した貴重な記録、これがドイツの交響曲だと言わんがばかりの気迫に圧倒されます。シューベルトのザ・グレートが、ベートーヴェンの後継作品であることを思い知らされる演奏であり、繰り返しは入れず、フルトヴェングラーらの世代の世界を思わせてくれました。

恐怖のタヌキ男 さん | 不明 | 不明

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私見であるが、シューベルトの第9(最近で...

投稿日:2009/12/04 (金)

私見であるが、シューベルトの第9(最近では第8番とするのが一般的であるが、CDの表記にここでは従う)は、歌曲や室内楽曲、ピアノ曲に数多くの傑作を遺す一方で、交響曲ではなかなか名作を生み出せなかった(未完成は傑作であるが、完成された曲ではないことに留意)シューベルトによる唯一の完成された傑作であり、そのせいか、これが正解というアプローチがない。つまりは、様々な演奏のアプローチが可能であり、それにより、曲から受ける印象がまるで異なってくることになる。ウィーン風の演奏ならば、ワルターの名演がある。この曲を愛しつつもなかなか思うようには指揮できなかったカラヤンの流麗な名演もあるし、ベートーヴェン風のドラマティックなフルトヴェングラーの名演もある。シューベルトの交響曲を後世のブルックナーの交響曲に繋がっていくものという説に従えば、クレンペラーや朝比奈隆などの名演もある。その他にも、様々なアプローチが可能であると考えるが、ヴァントはこの第4のタイプの名演だ。冒頭からほとんど微動だにしないインテンポに貫かれている。いかにもブルックナーを得意としたヴァントならではのアプローチだが、それでいて、第2楽章の中間部や終結部の繊細な抒情は、特別なことは何もしていないのに、人生の諦観のような寂寥感を味わうことができる。これは、大指揮者だけが表現できる至高・至純の境地と言えるだろう。ヴァントは、この数年後にベルリン・フィルと同曲を録音しており、基本的なアプローチに変化はないが、ミュンヘン・フィルと録音した本盤の方が、オーケストラの違いもあるのだろうが、やや柔和な印象があり、このあたりは好みの問題だと思う。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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