『ドン・ジョヴァンニ』弦楽四重奏版　ウィーン・アルティス四重奏団

モーツァルト：『ドン・ジョヴァンニ』弦楽四重奏版
ウィーン・アルティス四重奏団

フルート四重奏版が話題になったばかりの『ドン・ジョヴァンニ』アレンジ・ヴァージョンですが、今度は弦楽四重奏版が登場です。
　演奏はベテランのウィーン・アルティス四重奏団で、切れ味鋭い序曲から魅力的で、レポレッロの「奥さん、これが恋人のカタログ」でのユーモラスな表情、ドン・オッターヴィオのアリア「彼女の平安こそ我が願い」での美しい抒情など、どれも聴きごたえ十分。
　改めてモーツァルトの書いたメロディの素晴らしさを実感できますし、室内楽ファンには、弦楽四重奏版『レクイエム』や、プレイエルによるSQ版 モーツァルト：ソナタ集と同様、新たなカルテット・レパートリーとして楽しい聴きものになるものと思われます。

ウィーン・アルティス四重奏団プロフィール
現在のメンバーがまだウィーン音楽大学の学生だった1980年に設立。在学中から数々の音楽コンクール(ケンブリッジ、エヴィアン、イエロー・スプリングス)で受賞してその名を轟かせ、1984年からラサール四重奏団に師事してさらに演奏に磨きをかけます。以後、1985年からは世界各地(ロンドン、パリ、ニューヨーク、ワシントン、ロサンゼルス、東京、大阪、ローマ、ヴェネツィア、アムステルダム、ロッテルダム、ブリュッセル、バンコク、ニューデリー、ボンベイ、イスタンブール、モンテヴィデオ、ブエノス・アイレス、ホノルル、チューリヒ、ベルリン、フランクフルト、ミュンヘン、ウィーン、ザルツブルク等々 )で本格的なコンサート活動を展開、1988年からはウィーン楽友協会で同協会主催による定期演奏会をおこなっています。
　なお、彼らは2003年5月からはヴァイオリンとヴィオラは立って演奏しています。

・モーツァルト：『ドン・ジョヴァンニ』弦楽四重奏版
　ウィーン・アルティス四重奏団
　　ペーター・シューマイヤー（ヴァイオリン）
　　ヨハネス・マイスル（ヴァイオリン）
　　ヘルベルト・ケファー（ヴィオラ）
　　オトマール・ミュラー（チェロ）