CD 輸入盤

Sym, 5, : Jochum / Concertgebouw O (1986)

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
TAH247
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
France
フォーマット
:
CD

商品説明

ヨッフム指揮コンセルトヘボウ管の名演奏
ヨッフム / ブルックナー交響曲第五番 
1986年12月ステレオ・ライヴ録音。最晩年に日本公演で素晴らしいブル7を聴かせてくれたヨッフム&コンセルトヘボウによる、ほぼ同じ頃の本拠地での演奏。
 ゆったりした時間感覚が、荘厳な曲調と抜群の相性をみせ、指揮者の作品への強い共感が、聴き手にダイレクトに伝わる様子が、まったくもって見事というほかありません。
 スケール雄大な造形が凄い第1楽章、深く敬虔な祈りが、美しく昇華されような第2楽章、変転する表情の面白さ・野趣に富んだ楽想が鮮やかに表出された第3楽章、フーガとコラールのこみ入った巨大な相関図をおごそかに描き抜き、コーダでは神への賛美を高らかにうたいあげながら、異様なまでのテンションで締めくくられる第4楽章等々、全曲どの部分をとっても素晴らしく、82分もの間、聴き手を飽かさず呪縛するパワーには圧倒されます。
 全体のスケールも、名盤として名高い修道院でのライヴ盤(PHILIPS)や、ドレスデン盤(EMI)、バイエルン盤(DG)、フランス国立盤(DM)をはるかに抜き去り、なおかつ、これまで以上に細部を効果的に生かす絶妙なルバートや、パート・バランスへの配慮が随所にみられるなど、とても84歳とは思えない創意と工夫に満ちた演奏が実現されている事には驚かざるをえません。
 国際ブルックナー協会会長でもあったオイゲン・ヨッフムの偉大な遺産のひとつとして歴史に名を残す名盤と言えるでしょう。

収録曲   

ディスク   1

  • 01. 第1楽章 アダージョ - アレグロ
  • 02. 第2楽章 アダージョ

ディスク   2

  • 01. 第3楽章 モルト・ヴィヴァーチェ
  • 02. 第4楽章 アダージョ - アレグロ・モデラート

総合評価

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この演奏会を聞かれた東賢太郎氏のブログに...

投稿日:2020/03/23 (月)

この演奏会を聞かれた東賢太郎氏のブログには以下のように書かれている。『足がおぼつかず階段を登れなかったヨッフムが最後の力を振り絞ったアンコールが終楽章とは驚いた。ヨッフムはスコアにない金管を増強(記憶ではHr4,Tr3,Trb3,Tuba1)していたが、そうしないと奏者は肉体的負担が大きく終楽章のコラールが天界に響き渡るほど豪壮に鳴ることはない。彼らには受難だったかもしれないが、オーケストラにとってもヨッフムにとっても、もしかしてこれが最後という思いはあったと思料する。そうでなければこんな音楽は生まれないだろうというほど稀有な演奏で、こういう質のものは「聴く」という言葉では浅く、「参加する」「体験する」とでも書くしかない』。アンコールで終楽章を繰り返したとは驚きだが、この演奏会の三か月後に死去したヨッフムにとって、音楽家人生の締めくくりとなったアンコールが収録されていないのが残念である。

ROYCE さん | 神奈川県 | 不明

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小生のお気に入り、DG盤のブル4のような...

投稿日:2013/09/01 (日)

小生のお気に入り、DG盤のブル4のようなイケイケな演奏を期待していましたが…、ヨッフム翁、老い過ぎだったかな? スケールの大きい演奏だったとは思いますが、小生にとっての主観的な「ヨッフムらしさ」(ハラハラするようなテンポの変化とスピード感)を感じることは少なかった。 シューリヒト&WPO盤を凌駕できないまでも、音質で賄えられるものはないものなのでしょうか?

けんけん さん | 神奈川県 | 不明

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1楽章の単層構造から、終楽章の重層構造へ...

投稿日:2013/08/07 (水)

1楽章の単層構造から、終楽章の重層構造へ、迷わず、間延びせずに聴き手を誘う運転技量は超絶である。この奏者の組み合わせでは、7番では、自然な重力と惰力に任せた一音の伸びが乏しく、響きの欲求不満に陥ったが、この5番は、自在なテンポ配分と、金管の重層の処理の塩梅が絶妙に溶け合った、溜飲下がる=消化不良無しの、納得コーダが味わえる。建築構造の可視化という点ではチェリ=MPOの、硬質な緻密度という点ではヴァント=BPOの、強度とヴォリューム感という点では朝比奈=NJPの、三者の良さを全て兼ね備えた超名演である。

森林浴 さん | 京都府 | 不明

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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