オブスキュア・シティポップ・ディスクガイド J-POP、ドラマサントラ、アニメ・声優…“CDでしか聴けない”CITY POPの世界!

lightmellowbu

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784866471136
ISBN 10 : 4866471131
フォーマット
出版社
発行年月
2020年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
272p;22

内容詳細

サブスクの上陸により、ディガーたちの自我が崩壊したテン年代末。
誰もかえりみることのない、街道沿いブックオフのCD棚から、累計10万時間以上を費やして提示した、来るべき2020年代の究極のディスクガイド。
シティポップ・リヴァイヴァル〜 ヴェイパーウェイヴ以降の視点をもとに、おもに90年代のCDから隠れ名盤を紹介した画期的な1冊がついに刊行!

〈おもな内容〉
★1986〜1989 シティ・ポップ黄金期の向こう側――CD普及期
★1990〜1994 雲散するシティ・ポップ――渋谷系の逆襲
★1995〜1999 多様化とJ-R&Bの勃興――CDバブル
★2000〜2006 「等身大の自分」とナマ音回帰――シティ・ポップ再評価前夜

【本書に寄せられた推薦コメント】

この異形のディスクガイドをどう受け止めたらよいだろう。都市の間隙やロードサイドに未知を追い求め、聴取行動の蓄積によって再帰的に構築される「趣味(taste)」の彼岸に果敢に身を投じるbu員たちのいびつな、しかしあまりにもまっとうな音楽への意志の記録を、私は……。
――imdkm(ライター/批評家)

「忘れられたニッポン」の再発見。ページをめくるたびに現れる、消費社会のスキマに葬られてきた音盤たちの山。ジャパニーズポップミュージッ クの果て目指して歩き続ける人々の、長い旅の記録。……というか、キテますね。
――コメカ(TVOD)

つひにかくれあるべき事かはーー
lightmellowbu、僕には彼らが勇者にみえる。ふたたびその銀盤に光を当てる勇者に……
こんなにもロマンが詰まったディスクガイドは今まで無かった。大推薦本。
――菅原慎一(シャムキャッツ)

lightmellowbuの書籍が出版される。大事件である。本書は、近年大きな盛り上がりをみせるシティポップという潮流、その隆盛から抜け落ちた空白の20年間を補完した未知なるガイドブックである。全国のブックオフ290円CD棚を五十音順に踏破してきたいくつもの眼光の先に結実した成果である。
――捨てアカウント

ブックオフの脚立に登り、最上段からまるで新種の動植物を見つけるハンターの様に目を光らせる集団lightmellowbu。彼らの口癖は一曲当たりがあれば名盤の世界。忘れ去られた不毛の地から砂金を集めて結晶にしたのがこの本の様にも思えます。ジャケットから空漂う無名の名盤の匂いを嗅ぎ取り、自分の目と耳と足で見つけ出した宝の地図を作る人々の記録。あなたもその一員になりませんか?
――ᴛsᴜᴅɪᴏ sᴛᴜᴅɪᴏ

自分が生まれて初めて新譜で買ったCDが本書に収録されており、俺は入り口からオブスキュア道に招かれていたんだなと認識する羽目に。中古CDディグの先輩から昔教わった名盤も、自分が一番好きなBONNIE PINKさんのシングルにしか収録されていない楽曲も、マジで全く知らなかった名作も、多数掲載。最近しっかりCD見てないなあ。次の休みはブックオフにレンタカーで行きたくなる1冊。
――tofubeats

知られざる都市型ポップスの収集記録。だが、単なる隠れグッドメロウミュージックの紹介本ではない。
便宜上「ガイド」と謳っているのだろう。little knownではなくobscureとタイトルが示すように、この選出から旧来のシティポップへのイメージ、ひいては己の音楽観が拡張、または転覆するような感覚を覚えるのは自分だけではないはずだ。
また、普段「ディグ」をしない方には、膨大な記録から浮かび上がる違和感と自分の中の何かが線で繋がったとき、各々の嗅覚を頼りに何かを収集するという行為の
魅力を知ることができる一冊になるのではないだろうか。収集家たちが今もなおコレクションを更新し続けていることにも深い愛と底意地の悪さを感じ、心強い。
――パソコン音楽クラブ 柴田

優れたディスクガイドは、集められた音盤とその配置によって、新たな見取り図を与えてくれる。とりわけ本書には、80年代後半からゼロ年代にかけてのJ-POPに対して漠然と抱いていた歴史観を、まるごと更新するような勢いがある。
――パンス(TVOD)

そもそもメインストリームのロック・リスナーからは、風景写真のように無視され、根性なしとさげすまれ、砂糖菓子のようにうとまれてきたのがシティ・ポップの歴史だったってみんな忘れてない? だから、この本があばきだした地下都市の音楽地図こそが、シティ・ポップの真の系譜なのかも。さて、みなさん。「シティ・ポップはもう終わり」と言われてからが本当の堀り甲斐ですよ。
――松永良平(リズム&ペンシル)

誰かに聴いてほしくて作った音楽。自分のために作った音楽。売るためだけの音楽。忘れ去られた音楽。2020年の私達が普通に生きていたら聴くことのない音楽。
このガイドを読めばブックオフの290円均一コーナーで静かに眠るCD達に優しくなれる。
さぁサブスクを解約して月額の千円でCDを3枚買おう!
――マンスーン(ライター/編集者)


《lightmellowbu》
休日はいつもブックオフの安売りコーナーを漁っているシティポップ好きのディガー集団。いわゆる「ポストインターネット」世代のメンバーが軸となり2018年5月に発足。音楽評論家・金澤寿和氏提唱による概念「ライトメロウ」へリスペクトを奉じつつ、既存のシティポップ観に捉われることのない柔軟なリスニングセンスと嗅覚で、これまで光の当たることの少なかった80年代後半から2000年代半ばにかけて制作され、今では歴史の側溝に埋もれてしまった<知られざる>ライトメロウ盤を掘り起こし、現在の観点から音楽的評価を加えんとする、いわば新しい時代の<シティポップ・パルチザン>。共同ブログでのレビュー掲載やジンの刊行などを中心に活動するかたわら、各bu員様々なDJイベントやトークショーに参加するなど、「無理なく」活動中。

ユーザーレビュー

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俳優のアルバムなど、今まで素通りしていた...

投稿日:2021/03/03 (水)

俳優のアルバムなど、今まで素通りしていたジャンルや作品群の再評価する本。シティポップというジャンルを中心としているものの、音楽的に博識な著者陣はあらゆる方面から掬い上げてくれるのがおもしろい。ただ、「シティポップっぽさが感じられる」という理由のみで拾われていると思われる盤もあり、主旨に沿っているものの、いい曲を探す目的だけに活用する本ではない。むしろそういった奇盤・珍盤も楽しむ方向で読むとより味わい深い。

てのりくじら さん | 大阪府 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • c さん

    これは良かった。ディスクガイドである以上に、まさかのブックオフ礼賛本。まあディグの現場が主にブックオフであるだけで、場所自体に大して思い入れはないだろうが。シティポップという言葉も敢えて広義に捉えられていて、ジャンルに規定されないものにジャンルの本質を見出すスタイルは挑発的だが、正当だ。そもそも論、Jポップ以前の邦楽ポップスなのだから、現在シティポップと呼ばれているものは全てニューミュージックではないのかと思うが、ただそう括ると四畳半フォークの残党やサザンオールスターズ、浜田省吾、長渕剛まで含んでしまう。

  • コマンドー者 さん

    シティポップというよりは、マイナーな売れなかったポップス系アーティストの泡沫CDを紹介している。珍盤とかマニア受けするというラインナップでもなく、単に聞いたことない歌手のCDが紹介されているという感じで、期待したほどの内容ではなかった。

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