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ISBN 10 : 4480510079
Content Description
17世紀初頭、宮廷文化が芽吹きはじめる中で、バロック音楽は開花した。華やかな祝祭が催される一方で、戦争・疫病・凶作に苛まれる不安な時代。強く激しい感情表現こそがバロック音楽の本質であり、即興的装飾と通奏低音などの技法、新様式、音楽理論がそれを支えた。本書はバッハ研究の第一人者が、荘厳な教会音楽や華麗なオペラ誕生の背景、伊独仏英各国の事情、作曲家たちの試行錯誤などに注目し、その歴史的意義を強調する。バロック音楽の全貌を平明に描きつつ、芸術史・思想史と結びつけなおした必携の入門書。
目次 : 装いに真実を求めて―バロック音楽の始まり/ 音楽による祝祭―オペラの誕生/ この世における聖の開花―宗教音楽の高揚/ 廃墟に流れる歌―ドイツ音楽の目覚めと発展/ 歌うヴァイオリン―イタリアにおける器楽の興隆/ 大御代を輝かす楽の音―フランス音楽の一世紀/ 趣味さまざま―国民様式の対立と和合/ 音楽を消費する先進国―イギリスとヘンデル/ 神と人間に注ぐ愛―バッハにみるバロック音楽の深まり/ 数を数える魂―バロック音楽の思想/ コーヒーを飲みながら音楽を―十八世紀における音楽の市民化/ 現代に息づくバロック―受容史と今日的意義
【著者紹介】
礒山雅 : 1946‐2018年。音楽学者。東京大学文学部および、同大学院修士・博士課程で、美学藝術学を学ぶ。学術博士(国際基督教大学)。国立音楽大学教授を経て、同音楽研究所所長、2006年日本音楽学会会長、サントリー芸術財団理事、いずみホール音楽ディレクターなどを歴任。1988年バッハの研究により辻荘一賞受賞、『マタイ受難曲』で京都音楽賞・研究部門賞受賞。2018年度、第31回ミュージック・ペンクラブ音楽賞研究・評論部門受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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植岡藍
読了日:2020/10/12
どら猫さとっち
読了日:2020/12/03
かわかみ
読了日:2021/09/30
totssan
読了日:2021/05/11
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