風街とデラシネ 作詞家・松本隆の50年

田家秀樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041118849
ISBN 10 : 4041118840
フォーマット
出版社
発行年月
2021年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
四六判 変形 / 528ページ

内容詳細

時代を超えて歌い継がれる名曲の数々は、なぜ一人の作詞家から生まれたのか

伝説的日本語ロックバンド“はっぴいえんど”のメンバーとして活動した後、日本を代表する作詞家となった松本隆50年の軌跡を追う評伝。太田裕美「木綿のハンカチーフ」、大瀧詠一「君は天然色」、松田聖子「赤いスイートピー」、寺尾聰「ルビーの指環」、KinKi Kids「硝子の少年」――。抒情性と物語性に富んだ歌詞で数々のメガヒット曲を生み出した松本隆。シングル曲よりアルバムのコンセプトを重視した作詞など新しい手法を用いたほか、シューベルトの楽曲や「古事記」をもとに作詞をおこなったこともあった。大瀧詠一、筒美京平、松田聖子らとの知られざるエピソードを含め、その挑戦の日々を松本隆本人へのインタビューと証言者たちの言葉から描き、不世出の作詞家の本質に迫る。

[目次]
まえがき
第1章 始まりは1969年――エイプリル・フール
第2章 はっぴいえんどのデビュー
第3章 1971年に吹いた風――「風街ろまん」
第4章 はっぴいえんどの解散と転機
第5章 橋を渡る――ミュージックシーンの“こっち側”と“あっち側”
第6章 作詞家・松本隆の始まり――筒美京平と太田裕美
第7章 70年代を代表する1曲「木綿のハンカチーフ」
新8章 コンセプトアルバム――森山良子「日付けのないカレンダー」
新9章 青春の普遍性――岡田奈々と原田真二
新10章 70年代と青春の終わり――吉田拓郎と桑名正博
新11章 怒濤の80年代の幕開け――竹内まりやと大瀧詠一
新12章 男を書ける作家――近藤真彦、南佳孝、寺尾聰、加山雄三
第13章 1981年の出会い、松田聖子
第14章 ちょっと先に石を投げる――20歳の松田聖子に書いた詞
第15章 史上最強の作詞家と歌い手の4年間
第16章 合流地点――大瀧詠一「EACH TIME」と南佳孝「冒険王」
第17章 移りゆく時代に――薬師丸ひろ子「探偵物語」「花図鑑」
第18章 アイドル戦国時代の最終局面――中山美穂と山瀬まみ
第19章 再び、松田聖子と――「瑠璃色の地球」
第20章 活動休止と新たな挑戦――中森明菜、シューベルト、大竹しのぶ
第21章 昭和から平成へ――矢沢永吉と氷室京介
第22章 筒美京平と山下達郎――KinKi Kids「硝子の少年」
第23章 思いがけない物語の始まり――クミコ「AURA」
第24章 2000年代の再評価と次世代への継承――Chappie、藤井隆、中川翔子
第25章 自由な愛の歌として聴き継がれることを
あとがき
参考文献
曲目一覧


●田家 秀樹:1946年、千葉県生まれ。中央大学法学部政治学科卒。69年「新宿プレイマップ」創刊編集者を皮切りに、音楽評論家、ノンフィクション作家、音楽番組パーソナリティとして活躍中。著書に『夢の絆‐GLAY2001‐2002ドキュメント』『ラブソングス/ユーミンとみゆきの愛のかたち』『KYOSUKE HIMURO since 1988』などがある。

【著者紹介】
田家秀樹 : 1946年、千葉県生まれ。中央大学法学部政治学科卒。69年「新宿プレイマップ」創刊編集者を皮切りに「セイ!ヤング」などラジオ番組の放送作家を経て音楽評論家、ノンフィクション作家、音楽番組パーソナリティとして活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kinkin さん

    元はっぴいえんどのメンバー松本隆。1969年に細野晴臣らとバンド結成後はっぴいえんどを経て作詞家として多くのヒット曲の作詞を手掛ける。その経緯と現在に至るまで関わった人や作詞がどのようにされていたのかを詳細に書いている。彼が作詞した主な歌手には太田裕美(木綿のハンカチーフが大好き)、松田聖子、大滝詠一、近藤真彦、薬師丸ひろ子、中森明菜、いずれもビッグスターである。彼がいなかったら当時のポップス界はどのようになっていただろうか。色を強く感じるのは言葉を操る彼のマジックだと思う。読み応え十分。図書館本

  • 阿部義彦 さん

    田家秀樹さんの新刊をレビューして、『風街とデラシネ』の事にも触れたが、レビュー書き忘れてたので、本棚から探し出し新たに又読み直しました。はっぴいえんど時代前後のプロデュースでは、あがた森魚の『噫無情』南佳孝の『 摩天楼のヒロイン』この2枚は世界観も含めて衝撃的でした。そんな作りこんだ大作路線から、単品で勝負して、かつ大衆の心に残る、掌編小説の世界に来たのかな?と言う印象。松田聖子、矢沢永吉、薬師丸ひろ子、等普段自分が聴かない歌手の話が興味が尽きなかった。自分的ベストは竹内まりやの『五線紙』です。

  • 白河清風 さん

    松本隆と付き合いの長い音楽評論家の田家秀樹が、「はっぴいえんど」からクミコの「デラシネ」に至るまでの50年に亘って松本隆が作ってきた詞を網羅的に扱って解説しています。網羅的といっても、当然2100以上の詞をすべて取り上げることはできないので、松本の過ごした50年を、いくつかの時期に区切り、その中で彼としての思い入れのある詞を中心に解説して、時代毎の詞の特徴を説明すると言う手法をとっています。穴ぼこだらけの私の松本隆に対する知識を埋めてもらったと思いました。天下の松本隆ももう72歳です。

  • くさてる さん

    とくにこの名前を意識したことは無くとも、このひとの書いた歌は何十曲と歌える。50年という時代を第一線の作詞家として走り続けた稀有なひとの、稀有な言葉の物語。読んでいると、引用されているだけでない歌詞をたくさん読みたくなること請け合いです。

  • わいほす(noririn_papa) さん

    作詞家として松本隆さんを意識したのはたぶん太田裕美さんの歌だろう。でも当時はシングルばかりでアルバム「心が風邪をひいた日」を聴いたのはずっと後のことだった。アルバムとしてはやはり大瀧詠一さんの「LONG VACATION」、そしてこの本では触れられなかったが安部恭弘さんの「MODERATE」だった。こうして俯瞰すると、風と硝子の街には数え切れないほどの物語が住んでいて、それを創り出した作詞家の歴史にも無数の物語があった。言葉のプロでありながらリズムのプロでもあり、ジャンルを超えた音楽に心地よく言葉が響く。

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田家秀樹

音楽評論家、ノンフィクション作家、放送作家、ラジオの音楽番組パーソナリティー。日本のロック、ポップスを創生期から見続けている。1946年、千葉県生まれ。中央大学法学部政治学科卒業。1969年、タウン誌のはしりとなった「新宿プレイマップ」創刊編集者になる。文化放送「セイ!ヤング」などの放送作家、「レタ

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