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【2023年・第21回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】名探偵のままでいて

小西マサテル

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784299037633
ISBN 10 : 4299037634
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

第21回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作

「認知症の老人」が「名探偵」たりうるのか?
孫娘の持ち込む様々な「謎」に挑む老人。
日々の出来事の果てにある真相とは――?
認知症の祖父が安楽椅子探偵となり、不可能犯罪に対する名推理を披露する連作ミステリー!

<最終選考委員選評>
●レビー小体型認知症を患う老人が安楽椅子探偵をつとめる日常の謎′nの本格ミステリー連作。ラストがきれいに決まっている。
(大森望/翻訳家・書評家)

●マニア心をそそられる趣向が凝らされており、古典作品へのオマージュも好印象。ディーヴァーのリンカーン・ライムのヴァリエーションのようだ。
(香山二三郎/コラムニスト)

●キャラクターが非常に魅力的。彼らの会話がとっても楽しい!全体を通しての空気感、安定感が秀逸でした。魅力的な物語を書き続けていける方だと確信しました。
(瀧井朝世/ライター)

<あらすじ>
かつて小学校の校長だった切れ者の祖父は、七十一歳となった現在、幻視や記憶障害といった症状の現れるレビー小体型認知症を患い、介護を受けながら暮らしていた。
しかし、小学校教師である孫娘の楓が、身の回りで生じた謎について話して聞かせると、祖父の知性は生き生きと働きを取り戻すのだった! 
そんな中、やがて楓の人生に関わる重大な事件が……。


【著者紹介】
小西マサテル : 1965年生まれ。香川県高松市出身。明治大学在学中より放送作家として活躍。第21回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、本作にてデビュー。2022年現在、ラジオ番組や単独ライブなどのメイン構成を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    毎年『このミステリーがすごい!』大賞大賞受賞作を楽しみにしています。本書は、北村薫風の祖父孫娘認知症安楽椅子探偵連作短編集でした。新人の割に文章が巧いと思っていたら、ベテランの放送作家で私と同い年でした(笑)編集部が変更したと推察しますが、月並みな現タイトルよりも、原題『物語は紫煙の彼方に』の方が好い気がします。受賞後第一作にも期待です。また文庫グランプリ『イックンジュッキの森』も読んでみたい。 https://tkj.jp/campaign/meitantei/

  • 青乃108号

    まさに一気読みだった。たった今読み終えてしばらくは放心状態だった。上映後の映画館でしばらく席が立てない時と同様に。全6章。前半3章はそれなりで、このパターンがずっと続いたら嫌だなぁとは思った。この辺りでリタイアしてしまう読者も3割方はいるのではないか。しかし。短い4章以降、終章までの怒涛のごとき展開の見事さは。読書しながら鳥肌が立ったのは初めてだ。いや素晴らしい。読み終えて装丁画の意味を知り、しみじみ良かったな。と思った。図書館本だから出来ないけれど、この本にはキスをしたくなる。優しい気持ちをありがとう。

  • bunmei

    『このミス大賞』受賞作品。殺人や傷害、ストーカー等、重い事案のミステリーではあるが、それを感じさせない読みやすさで、清涼感さえ残る筆致が印象的。それは、謎解きの名探偵となるのが認知症を患う老人という、これまでにない斬新なキャラ設定にある。そして、名探偵の祖父を慕う孫娘の楓と、事件の解決へと導く2人の会話が、何ともシュールであり、微笑ましくもあるからだろう。また、随所に古典ミステリー小説の言葉を引用するあたりに、著者の古典ミステリーへのオマージュも感じとれ、連作として繋がる衝撃的な真相に面白さもある。

  • うっちー

    認知症の祖父が名探偵等面白い要素もありますが、最近のこのミスは、エンタメ要素、続編期待と少し商業的観点が強いと思いました

  • R

    レビー小体型認知症というものを患う祖父が、安楽椅子探偵のように事件を解決するのだが、その曖昧な状態が謎を前にするとシャンとするという漫画的な部分がかっこよく決まっててよかった。ミステリ好きを揶揄するような、ある種のオマージュともとれる内容も含みつつ、話は綺麗にまとまってて非常に面白かった。おじいちゃんとの会話が、叙述トリックまで含まれているのに、そこをついて見破るとか、もはやどういう認知構造をしているのかわからないぐらい凄かったけども、探偵ものという謎解きが楽しめた。

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