CARGO CULT カーゴ・カルト

佐藤健寿

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022587152
ISBN 10 : 4022587156
フォーマット
出版社
発行年月
2023年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
128p;26

内容詳細

南太平洋に浮かぶ火山の国、バヌアツ。1980年に独立を果たした彼の国には、古代変わらぬ暮らしを続ける部族が暮らし、そこには不思議な信仰が存在する。ジョン・フラムと呼ばれる人か精霊かもわからぬその神は、第二次大戦後の1940年代、この島に忽然と現れては消え、彼らに一つの予言を残した。「あなた方の伝統を守り続ければ、いつか私はこの島にアメリカと共に再臨し、技術や文物、富を携えたカーゴをこの地にもたらすだろう」。また別の村では、英国王室の故フィリップ王を崇拝し、「彼はバヌアツの島出身であり、この地の偉大な精霊の王だ」、と崇拝を続ける。ある西洋人の人類学者は、これらの伝承を評して、カーゴ・カルトと呼んだ。それは現在進行形で続く、20世紀最後の神話である。


《著者情報》
佐藤健寿(サトウケンジ)
写真家。世界の民俗から宇宙開発まで、世界100カ国以上を巡って幅広いテーマで撮影。代表作『奇界遺産』『世界』ほか多数。 instagram@x51

【著者紹介】
佐藤健寿 : 世界の民俗から宇宙開発まで、世界120カ国以上を巡って幅広いテーマで撮影。代表作『奇界遺産』シリーズは写真集として異例のベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • starbro さん

    奇界遺産で有名になった佐藤 健寿、2作目です。不思議な信仰カーゴ・カルトが残る島バヌアツ、プリミティブでエネルギッシュな写真集でした🏝🏝🏝 https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=24545

  • k sato さん

    奇界遺産フォトグラファー・佐藤健寿氏の最新作。カーゴ・カルトは第三国が冠した名称で物資「Cargo」を信仰するという意味である。バヌアツのタンナ島で口承されるジョン・フラム。人間それとも精霊?第二次世界大戦末期に突如現れた米軍に由来する。英・仏支配下で西欧文化に馴染めず原始的な伝統生活の復活を願う原住民に希望を与えたジョン・フラム。原住民に取材するも謎だらけ。島内の部族は言語が異なるため、信仰は各々の言語で解釈され現在進行形で進化中だ。第三国は否定も肯定もしてはいけない。宗教や信仰の原形がそこにあった。

  • TTK さん

    「アメリカから来たジョン[・フラム]は、我々の祖先の精霊である。我々には本来アメリカと同じ物質=神の恩恵を得る権利があるはずだった。しかし私たちはいつしかイギリスに脅されて伝統生活を捨てたために、神に見放されてしまい、イギリスやアメリカの人々のように物資を受け取ることができていない」……彼らが真に望むのは「カーゴ」ではなく、第一に「伝統生活の維持」がある。そしてその結果として「ジョンの再来=物資の再来」があるはずだ、と考えているからだ。p.116

  • 暗頭明 さん

    2007年にはBBCの番組企画の一環として(故エジンバラ公)フィリップ(王配)を崇拝する村人5人がバッキンガム宮殿に招かれ、そこでフィリップと対面した。こうした “人間的”交流を繰り返すなかで、村の人々はフィリップが英国の王配であり、人間であることを十分理解している。しかしそれでもなおフィリップを精霊の化身と捉え、島の出身者であり、彼らの真の王だとする考えは変わらなかった。この逸話は彼らにおける人間と精霊の捉え方が我々とまるで違う理解であることをよく示している。p.77

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