自炊者になるための26週

三浦哲哉

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784255013602
ISBN 10 : 4255013608
フォーマット
出版社
発行年月
2023年12月
日本
追加情報
:
336p;19

内容詳細

さっと買って、さっと作って、この上なく幸福になれる。
「トーストを焼くだけ」からはじまる、日々の小さな創造行為。

おいしさと創造力をめぐる、全くあたらしい理論&実践の書!

“面倒”をこえて「料理したくなる」には、どうしたらいいでしょう。
“ほぼ毎日キッチンに立つ”映画研究者が、その手立てを具体的に語ります。

・大方針は、「風味の魅力」にみちびかれること。
「風味」=味+におい。自由に軽やかに、においを食べて世界と触れ合う。
そのよろこびで料理したくなる。人間のにおい解像度は犬並み? 
最新の科学研究た゛けて゛なく、哲学、文学、映像論の重要テクストを手か゛かりに、知られざる風味の秘密に迫ります。

・目標は、素材から出発して、ささっとおいしいひと皿が作れるようになること。
1週に1章、その週の課題をクリアしていけば、26週=半年で、だれでも、すすんで自炊をする人=自炊者になれる、がコンセプト。

蒸す、煮る、焼く、揚げる「だけ」のシンプル料理から、「混ぜる」「組み合わせる」、さらに魚をおろして様々に活用するまでステップアップしていきます。
日本酒とワインの新しいあり方、買い物や献立てに悩まないコツ、家事分担も考えます。

・感覚を底上げする、「名曲」のようなレシピを40以上収録しています。
「ヤンソンの誘惑」「鶏肉とパプリカ」「山形のだし」「麦いかのフリット」等々、素朴だけど、素材と出会いなおすような感動のあるものばかり。古今東西の料理書を読みこんだ著者ならではのベストチョイスです。
より先へ進みたくなった人のための懇切丁寧なブックガイドつき!

【著者紹介】
三浦哲哉 : 青山学院大学文学部比較芸術学科教授。映画批評・研究、表象文化論。食についての執筆もおこなう。1976年福島県郡山市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ほし さん

    「台所でいろいろな素材を使って料理をするということは、風味=映像を用いて、へだたった世界のさまざまな事物と交信することである。」と語る筆者は、料理における「風味」を最大限に重視しており、その風味を味わうための手段として自炊を捉えています。「冷凍コロッケも存在し、手作りコロッケも存在する、それがこの世界の豊かさ」とする筆者は、ちがい=際立ちによる風味の喚起的価値に料理の喜びを見出しているのです。調味料の選び方から魚の捌き方、料理の動線と、様々な視点から実践的な内容が記載されており、大いに勉強になりました。

  • タイコウチ さん

    著者の「食べたくなる本」(2019年刊)はその年のノンフィクションで個人的ベストの料理文化論。本書はそこからのスピンオフとでもいうべき実践編。ただしレシピ自体は最小限で、「におい(風味)を食べる」という著者の料理哲学(F感覚)が説かれる。ここでの「風味」とは、レトロネイザル経路による味と一体化したにおいであることが大切。個人的には最後の3章の内容(「群島としてある世界の肯定」「索引がひらく過去、兆候が予感させる近未来」など)をさらに展開した本が読みたい。ちなみに本書は、おいしいトーストの焼き方から始まる。

  • gorgeanalogue さん

    とてもいい読書だった。魚を下すとか、ワインセラーとか、入門本としてハードルが高い部分も確かにあるけど、気にしなくていい。これは時間の相における「経験」あるいは「想起」をめぐるレッスンなのだ。実用書としては一つのトピックでも取り入れられれば、十分だ(蒸し野菜を毎日食べるようになった)。中井久夫の索引と徴候を手がかりに風味を考える終盤は感動的。ブレッソンを引用しているので便乗して言うと、料理はいうまでもなく、生乾きのキャンバスのようなものなのだ。丸元淑生がきちんと評価されて批判されているのにも納得。

  • きゅー さん

    自炊にあたって何が一番重要か。それは料理したくなる料理をつくることだ。そのため「風味」‐味と一体になった匂い‐を中心に添え、26週間かけて自炊の力を得ていく。『食べたくなる本』でもそうだったが、著者の持ち味は理論的に食と料理を俎上にあげつつも、その根底にあるのが感覚という何より個人的で繊細なものであることだ。理論が備わっているので理解できる。感覚的なものが排除されないから納得できる。その相乗効果が素晴らしい。特に、匂いを味わうことの解説が卓越。料理する人もしない人も是非手に取りたい一冊。

  • ふわねこ さん

    旬の食材のにおいを楽しむために自炊をするのだ、という主張のもと自炊技術を集めたエッセイ集みたいな本。ワインの保存方法や台所の動線の考え方、肉の焼き方など参考になる知識も多かった。しかし、この本で自炊者が増えるかというと疑問である。初級者を中級者にする本であって、この本のレベルはそれなりに高いと思った。何よりも時間感覚が違う。フルタイムで拘束されてる人は「ちょっと遠いけど旬のものが手に入る魚屋」へ行けない。「自炊をはじめとする生活様式は自分で作るしかない」と再認識した。

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三浦哲哉

青山学院大学文学部比較芸術学科教授。映画批評・研究、表象文化論。食についての執筆もおこなう。1976年福島県郡山市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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