私たちの近現代史 女性とマイノリティの100年 集英社新書

村山由佳

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087213072
ISBN 10 : 4087213072
フォーマット
出版社
発行年月
2024年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
朴慶南 ,  
追加情報
:
272p;18

内容詳細

一九二三年九月一日に発生した関東大震災は、大きな被害をもたらしたばかりか、近代日本の精神にも大きな傷跡と罪科を刻み込んだ。民間人らによる朝鮮人虐殺や憲兵らによる無政府主義者殺害である。シベリア抑留体験のある父を持ち、ドラマ・映画化された小説『風よあらしよ』でアナキスト伊藤野枝・大杉栄と、大震災での彼らの殺害を描いた村山由佳、祖父が関東大震災で殺されかけ、家父長制の色濃い在日家庭に育ち、自らも様々な形での差別を経験してきた朴慶南。ふたりが、戦争と植民地支配、災害虐殺が日本社会に与えた影響、そして、いまだ女性やマイノリティへの差別と偏見が根強く残るこの国の一〇〇年を語り尽くす。

目次 : 序章 女性とマイノリティの近現代史へ―2人の出会い、そして語りたいこと/ 第1章 朝鮮人虐殺の事実に分け入る/ 第2章 虐殺はなぜ起こったか―隠された歴史の解明と希望をつなぐ人/ 第3章 伊藤野枝の恋と闘い―『風よあらしよ』をどう読むか/ 第4章 痛みを負った人々への想像力―『星々の舟』をどう読むか/ 第5章 差別の構造を超えて―女性とマイノリティに身を置き換えてみる/ 第6章 独自の価値を探して―愛と性の自分史を語ろう/ 終章 想像力のレッスン―物語は他者の「痛み」を伝える

【著者紹介】
村山由佳 : 1964年、東京都生まれ。作家

朴慶南 : 1950年、鳥取県生まれ。作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 優希 さん

    女生とマイノリティについての100年を語り尽くしています。未だに残る差別や偏見はジェンダー論へと通じるものがあると思いました。女性として考えさせられる歴史対談でした。

  • 青雲空 さん

    読んでよかった。全編素晴らしいのだが、特に印象に残ったことがある。村山さんの「許されることを前提に謝ることをを詫びとは言わない」。 謝ったら死ぬ病の似非保守政治家や、「謝ったらいいんでしょう」と拗ねるアホ世襲政治家をみていると、村山さんの人間としての高い品格を感じるのである。 もうひとつ、「言葉ってほんとに不完全な道具だし、たった6色の色鉛筆で極彩色の絵を描けと言われているみたいに不自由じゃないですか。」という発言。 言葉の遣い手の村山さんが言うだけに、重みがあった。

  • どら猫さとっち さん

    「風よあらしよ」などの直木賞作家と、在日家庭に育ち社会を見つめてきた作家が語る、近現代史100年。関東大震災から、朝鮮人虐殺や戦争、ヘイト発言と差別など、その醜悪さは100年経った今も消えることはない。その歴史の記憶や記録から想像力を生む糧にするための言葉、そして思想。今私たちが考えなければならないことが、すべてこの一冊にある。

  • K.C. さん

    手に取った経緯は忘れたが、対談の両話者の経験や蓄積をうまく引き出し合う良書と感じる。歴史をミクロでしか見ず、マクロで見える不都合なものは見ないふりをしたり、隠してしまう現在の風潮には自身も危機感を持っている。昨今の政治資金問題もそう。民間には徹底的な記録を(それも下手すると紙と電子データ両方!)持たせるのに対し、公がポイポイ記録を破棄したり。検証される歴史であってほしい。

  • Dwight さん

    共感できるところもある。できないところもある。

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村山由佳

1964年、東京都生まれ。作家

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