CD 輸入盤

交響曲第4番『ロマンティック』 カラヤン&BPO(1970 EMI) 

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
5858012
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD

商品説明

壮麗無比!
カラヤン&ベルリン・フィル / ブルックナー『ロマンティック』
1970年ステレオ録音。イエス・キリスト教会の豊かな空間いっぱいに鳴り響くゴージャスきわまりないサウンドにドギモを抜かれること必至の超華麗ブルックナー演奏。全曲で約70分というたっぷりとしたテンポ設定で、ベルリン・フィルの贅を尽くしたサウンドを存分に味わえるこのアプローチ、自然派・質朴志向のブルックナー演奏とは、ある意味で対極にある存在です。
 とにかく表現の流麗なこと、音響の豊麗なことにかけては古今東西を見渡してもこれ以上の演奏はあり得ないといいたいところで、これほどの官能的なまでの豊かさは、いかに「カラヤン&BPO」の黄金コンビといえども、たしかにこの時期にしか成しえなかったに違いないものでしょう。
 カラヤンはここでは基本的にハース版に基づいて演奏していますが、第1楽章序奏部における第1ヴァイオリンのオクターヴ上げなど独自の改変もおこなっており、その天空に弧を描く五彩の虹のような鮮やかな音色には驚きです。正直言ってやり過ぎの感もありますが、ここまで徹底されればグウの音も出ないところで、LP初出時にレコード・アカデミー賞を授与されたことも、この演奏が有している抗いがたい魅力の証明といえるでしょう。

 なお、リマスタリングは1996年にサイモン・ギブスンがアビー・ロード・スタジオでおこなったもので、以前の「カラヤン・エディション」発売時と同じものが使用されていますが、今回はなぜか“ART”のロゴはありません。

 また、カラヤンは5年後のDG盤では、トータルで6分半ほど速いテンポ設定をおこない、両端楽章では改訂版のアイデアも用いてメリハリの効いた演奏をおこなうなど、耽美的・官能的にうねる巨大志向のEMI盤とはだいぶ傾向の異なる演奏をおこなっているだけに、比較も大変に興味深いところです。


■ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』(ハース版)
第1楽章 Allegro [20:48]
第2楽章 Andante quasi allegretto [15:38]
第3楽章 Sher schnell-Trio:Im gleichen Tempo [10:41]
第4楽章 Allegro moderato [23:05]

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー

1970年9月15日、10月16日、イエス・キリスト教会(ベルリン、ダーレム)でのステレオ録音
プロデューサー:ミシェル・グロッツ
エンジニア:ヴォルフガング・ギューリヒ

収録曲   

  • 01. Symphony no 4 in E flat major, WAB 104 "Romantic"
  • 02. Symphony no 4 in E flat major, WAB 104 "Romantic"
  • 03. Symphony no 4 in E flat major, WAB 104 "Romantic"
  • 04. Symphony no 4 in E flat major, WAB 104 "Romantic"

総合評価

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ブルックナーの交響曲第4番『ロマンティッ...

投稿日:2016/11/02 (水)

ブルックナーの交響曲第4番『ロマンティック』を収録したCDです。 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で録音された物。 1970年にEMIに録音された物で、後々にもこの曲をカラヤンが録音していますが、この演奏はカラヤンの美学が存分に詰まったこの指揮者にしか出来ない、演奏と言えるでしょう。 徹底的にまで美しさを追求したこの演奏は、長大なブルックナーを初めて聴くにあたりわりと聴きやすくおすすめです。 この盤は日本人によるリマスタですが、金管が強調され、また音もやや悪くそこが残念です。

レインボー さん | 不明 | 不明

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初版のLPで購入したが、このCDに書かせ...

投稿日:2014/01/04 (土)

初版のLPで購入したが、このCDに書かせて頂きます。 当時7割がアンチカラヤンの評論家陣でアンチカラヤンがステータスの時代でした。アンチカラヤンこそ、本物のクラシックファンと言われていたのです。 カラヤンファンは初心者、お子様、女、でした。そういう時代でした。 そのアンチカラヤンがグーの音も出なかった演奏がこのブルックナー4番です。 LPの解説がアンチの権化の一人西村氏。さすがに戸惑っていて文章が 褒めているのか貶しているのか解らぬ内容でした。今の中国や韓国の日本への 論評に酷似しております。宇野ほど酷くはないけれど、冷静さを欠く文章でした。 衝撃だったのでしょう。テンポが速いばかりと思っていたカラヤンが突然 非常に遅いテンポで悠揚迫らぬ大迫力で来たのですから。 第一楽章の最後の和音など、これ程魂のこもった力強い和音は決して聞いた事がありません。 66年のフルニエとのドンキホーテをあらゆる理由を探して避けようとしたが、どうにもならず一種のアルバイの様にアカデミー賞が与えられました。 その後70年のフィデリオもショルティの魔笛に授与し、カラヤンのアカデミミー賞授与の絶対阻止を至上命題とするアカデミー協会の強健な意思が働いたのですが、このブル4だけは如何ともし難い完璧な演奏であったと言う事です。 残響を生かした演奏は、正にブルックナーの真髄を表現し、素晴らしいの一語に尽きます。細部をぼかし、核となる音がきちっと鳴った上で、残響と共に共鳴するのは正にブルックナーが描いた真髄であると思います。 ブルックナー4番の最も精神的な演奏であるのは、論を待ちません。 申し添えれば75年のDGはカラヤンが時代に迎合して作った古典的表現であり、ブルックナーの本質とは離れました。性急さも残念です。 アンチの巣窟であった当時の日本の評論家陣がこれにアカデミー賞を献じたのは、皆驚倒しました。 それ程の演奏ですが、発売されているCDはマスタリングの関係で、音の酷いのが混じっておりますので、注意が必要です。EMIか英国の問題か解りませんが、わずか5年後に再録音されたのでEMIがぞんざいに扱った可能性があります。

karayanus さん | UNITED KINGDOM | 不明

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驚きましたねー、何なんですか、この気持ち...

投稿日:2010/04/24 (土)

驚きましたねー、何なんですか、この気持ちよさは…確かに今までベーム盤を愛聴してきた私からすればブルックナーとしての違和感ばりばりなんだけど(笑)そんなのどうでも良くなる問答無用の説得力が有りますね。第一楽章のラストのフォルテッシモが格好良い…全休止でいちいち大見得を切るところが如何にもカラヤンなんだけど残響が心地好いから癖になる…んーっ、これはクォーターパウンダーダブルチーズだよね、ブルックナーから具が思い切りはみ出してる(笑)堪らないっすね、ごちそうさまでした。

とほほの助 さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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