シューマン、ロベルト(1810-1856)

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CD

ピアノ協奏曲、ヴァイオリン協奏曲 アルゲリッチ、クレーメル、アーノンクール&ヨーロッパ室内管

シューマン、ロベルト(1810-1856)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
WPCS21222
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

シューマン:ピアノ協奏曲&ヴァイオリン協奏曲
アルゲリッチ、クレーメル、アーノンクール

シューマンのピアノ協奏曲は馥郁としたロマンの香りを音にしたような名曲として広く親しまれています。天才肌のピアニスト、アルゲリッチの奔放かつ情熱的な演奏は、この曲の一つの理想でしょう。20世紀になって発見されたヴァイオリン協奏曲は、鬼才ヴァイオリニスト、クレーメルがあらゆる音符に情念を込めて演奏することで真価が伝わります。眼光紙背に徹するアーノンクールの指揮により、知・情・意を備えた名盤となりました。

シューマン:
1 ピアノ協奏曲イ短調 作品54
2 ヴァイオリン協奏曲ニ短調
 マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)1
 ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)2
 ヨーロッパ室内管弦楽団
 指揮:ニコラウス・アーノンクール

 録音:1992年(1)、1994年(2)

内容詳細

夢にハマって沈潜してしまうと何だかぼんやりしてしまいかねないシューマンのロマンを、持ち前のワザを駆使してウツツの世界に繋ぎ止め、耳を覚醒させてくれる快演。アルゲリッチの思い切り、クレーメルの分節凝視、いずれも“スレスレ”だがライヴに面白い。(中)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

総合評価

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ピアノ協奏曲はこの曲のベスト演奏だと思う...

投稿日:2024/08/08 (木)

ピアノ協奏曲はこの曲のベスト演奏だと思う。エキセントリックになることもなく華やかで輝いてこの曲のイメージにピッタリである。ヴァイオリン協奏曲は、特に終楽章のテンポが遅く違和感を感じる人もいるだろうが、私は大好きでこの楽章の魅力を遺憾なくほど解いているかのようで、遅いテンポの割には平板になることなく、ソロ、オケ共にリズムの刻みも深い。シェリングやカプソンの名演もあるが、私はこのクレメール(元来は苦手なヴァイオリニスト)が好ましい。(ただしムーティとの演奏は凡演と思う)

robin さん | 兵庫県 | 不明

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シューマンに「ロマン派」の精神を求める人...

投稿日:2012/12/23 (日)

シューマンに「ロマン派」の精神を求める人々は少なからずいるようだが、シューマンの文学的嗜好(ホフマンやジャン・パウル)から判断するに、彼が有機的統一を重んじるロマン派ではなく異質な要素が混在するいわゆる「バロック小説」(ポリフォニー文学ともいえる)を好んでいたことは明白である。もちろんこのような嗜好が彼の音楽にどの程度現れているかは慎重に考えるべきではあるが、ノヴァーリスとホフマンの違いもわからない、ドイツの文化について無知な人間が勝手な思いこみでシューマンはこれこれこうあるべきと決めつけるのはいかがなものであろうか。ホフマンの文学は夢想と冷静が干渉し合うものであり、アルゲリッチの奔放さとアーノンクールの冷静さの対比はホフマンの「砂男」の幻想に憑かれた主人公と冷静なその妻の対比ともいえ、これはベストの組み合わせだと私には思える(もっともアーノンクールがアルゲリッチに引きずりまわされているかのように思える箇所がいくつかあったのでその点では不満がある)。

kieth さん | 大阪府 | 不明

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ピアノコンチェルトはさておき: このVnコ...

投稿日:2010/05/22 (土)

ピアノコンチェルトはさておき: このVnコンチェルトが好きな人はそれほど多くないはず。この曲ではVnの「歌う」特性は度外視されているし、きらびやかな高音を奏でることもほとんど放棄され、「歌曲の年」のシューマンの姿とは違うし。 だからクラーラ夫人もブラームスも、シューマンの名を辱める曲と思っていたとあります。 けれども私は、この演奏にはそうは思いません。シューマンが無意識に得意とした、小さなモティーフを反復しながら、大きな編成の曲を目指した成果をはっきり示していると思うから。 構成を突き詰めた結果だから、歌う要素はとても少ないです。ヴィルティオーゾなところもないのは、どこかブラームスの2つ目のピアノコンチェルトの、ピアノとオーケストラの関係のようでもあり。言わば、足場が組まれたままの建物であれば、見た目なっていないと同じ。 それでもシューマンが心に描いていた美しさ、夢のような瞬間が、あちらこちらで小さな輝きを煌めかせているのが、この演奏から見えてきます。そのように手に乗るような美しいものに仕上げようと意識と、新しい音楽・巨大な世界を作り上げようとする意識とが相反し、音楽のなかで別々に分離しようとする物凄いエネルギーに満ちあふれて、危うく移ろう姿を。この演奏だけが示しています。 シューマンは精神病棟で治療していて、「天使の美しい歌声が聞こえてきて、それを何とか書き留めてみたんだよ」とクラーラ夫人に告げたのが、この2楽章らしいです。その正偽はともかく、夢のような瞬間を求めていた、あるいは辛い現実から逃れようとしたシューマンの想いが、演奏のなかから立ち上ってくるのを感じます。 晩年のシューマンにとっては、音楽と接することが自らを人間の世界に留まっている、血の通った人間として存在しうる手段だったのでしょう。この演奏の3楽章を聴くと、シューマン自身がこの世から出ないように、この世に踏みとどまっていようともがきながら、筆を運んだのではないかと思えて仕方がないのです。気持ちのままに書けば乱れて行ってしまう音楽を、ひとつの型にまとめあげようと、シューマンが気力を振り絞り疲れ果てて行く姿が見えますが、それも人間のひとつの真実かもしれません。 きっとそれをクラーラ夫人はこの曲から読み取り、彼と彼の音楽を愛するがゆえに直視できなかった、肯定できなかったのだと思います。

にのしのろのやのと さん | 東京都 | 不明

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シューマン、ロベルト(1810-1856)

ロベルト・シューマン(Robert Alexander Schumann)は、 1810年6月8日にドイツのツヴィッカウに生まれました。5人兄弟の末っ子で、出版業者で著作もあったという父親のもとで早くから音楽や文学に親しみ、作曲や詩作に豊かな才能を示したといいます。  ロベルト16才の年にその父親が亡くなり、安定した生活を願う母親の希望で法学を選択、1828年にライプツィヒ大学に入学しますが、音

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