勝ち誇った女〜16-18世紀のチェンバロ・ヴィルトゥオーゾ作品集
＊ナクソス・ドイツ企画盤
[D.スカルラッティ: チェンバロ・ソナタ イ短調 K.188 L.239/同ロ短調 K.87 L.33/同イ短調 K.54 L.241/P.フィリップス: ファンタジア ヘ長調/フローベルガー: トッカー
タ 第3番 ト長調 FbWV 103/フレスコバルディ: トッカータ 第2番 ト短調/ラモー:
新クラヴサン組曲: 第4組曲/ダングルベール: 前奏曲 ト短調/フォルクレ: アルマンド、ラボルド/ポルトガル人/デュ ヴォーセル/クープラン]
（録音: 1999年12月 フライブルク、テーオドール＝エーゲル＝ホール）
鶴田美奈子(cemb)
良い物は素直に評価するナクソスで活躍する日本人が少なくないことは、我々も大いに誇りとしたいところ。仙台出身の鶴田美奈子はピアノでもチェンバロでも、18世紀以前の音楽を見事に奏でます（付属の解説も自らの手による）。例えばラモーの組曲で当アルバムのタイトルとなった10に続く「ガヴォットと6つの変奏」の豊潤な音楽は、圧倒的な印象を与えます。スカルラッティのソナタをはじめ、16世紀から18世紀の様々な国、作曲様式のチェンバロ曲を集めた当盤によって、チェンバロという楽器の魅力を再認識していただけるでしょう。
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