セレステ〜仲道郁代　愛奏曲集

仲道郁代　デビュー20周年記念連続リリース　第２弾
セレステ〜仲道郁代　愛奏曲集

●仲道郁代待望の小品集
20周年シーズンのクライマックスをむかえ、内外のオーケストラとの共演、室内楽そしてソロ・リサイタルと、充実した演奏活動に拍車がかかっている仲道郁代。ベートーヴェンのソナタVOL.10と同時発売する20周年記念リリースの第2弾は、まさに仲道に待ち望まれていた新しい小品集の登場です。

●仲道自選による、20年を凝縮させた、お気に入りの作品ばかり
仲道による小品集はすでにベスト・セラー・アイテム『愛の挨拶』、『私のショパン』などがありましたが、今回は単なるコンピレーションではなく、「小犬のワルツ」「英雄ポロネーズ」「愛の夢」など、これまで仲道による録音がなかったことが不思議なくらいの作品も含む8曲は、この小品集のために特別に録音されたもの。選曲は仲道本人によっており、演奏活動の初期から取り組んできたショパンとシューマンの名品はもちろんのこと、現在のレパートリーの根幹を成すベートーヴェンのピアノ曲中、最も有名な「悲愴ソナタ」の第2楽章と「エリーゼのために」という2曲も収録するなど、20周年の軌跡を概観することのできるセレクションとなっています。また新録音中の1曲、モーツァルトの「トルコ行進曲」は、2008年から開始される予定のモーツァルトのピアノ・ソナタ全曲演奏を先取りするものです。（ＢＭＧ）

●アルバム「céleste」に寄せて
これまで、多くの作品を演奏してきました。そしてコンサートで、特に繰り返し弾いてきた作品があります。聴きに来てくださったお客様に、暖かい気持ちでお帰りいただきたいという思いで弾く曲です。
　このアルバムにおさめられている18曲は、そうした作品ばかりです。それぞれに独自の風景や色合いを持っていますが、一つ一つの音を大切に慈しみ、それらがかもし出す空気感を大切にしてこそ、その美しさを表現できる、という点で共通しているのではないかと思います。
　これは、デビューしてからの20年間の演奏で、私が追い求めてきたことでもあります。そして、これからも…。
　ピアノの音が持つたくさんの表情を味わっていただきたい。より多くの方々にピアノの音を身近に感じていただきたい。生活の中のひとこまとして音楽を楽しんでいただきたい。そんな思いをこめた、私の中でキラキラと輝いている作品たちです。皆様とともに、このCDが息づくことが出来れば、とても嬉しく思います
仲道郁代

（収録曲）
・シューマン：見知らぬ国々（子供の情景 Op.15、第1曲）
・ドビュッシー：月の光 （ベルガマスク組曲、第3曲）
・グリーグ：春に寄す （抒情小曲集Op.43-6）
・シューベルト：即興曲第2番変ホ長調 D899-2, Op.90-2：新録音
・モーツァルト：トルコ行進曲 （ピアノ・ソナタ第11番 K.331、第3楽章）：新録音
・グリーグ：アリア （ホルベルク組曲Op.40、第4曲）
・シューマン：トロイメライ（子供の情景Op.15、第7曲）
・ベートーヴェン：アダージョ・カンタービレ （ピアノ・ソナタ第8番『悲愴』、第2楽章）
・ベートーヴェン：エリーゼのために イ短調 WoO59
・ショパン：ワルツ 変ニ長調 Op.64-1『小犬のワルツ』：新録音
・ショパン：ワルツ 嬰ハ短調 Op.64-2：新録音
・ショパン：雨だれのプレリュード（24のプレリュードOp.28、第15曲）：新録音
・リスト：ため息 （3つの演奏会用練習曲 S.144、第3曲）：新録音
・リスト：愛の夢 （3つのノットゥルノ S.541、第3曲）：新録音
・ショパン：幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66（遺作）：新録音
・ショパン：夜想曲第20番 嬰ハ短調（遺作）『レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ』
・シューマン／リスト編：献呈
・ショパン：ポロネーズ第6番変イ長調 Op.53『英雄』：新録音

　仲道郁代（ピアノ）
　録音：1989年〜2005年