弦楽四重奏曲全集　シネ・ノミネ四重奏団（５ＣＤ）

シネ・ノミネ四重奏団の注目盤！
シューベルト：弦楽四重奏曲全集

スイスのローザンヌを本拠地に世界的な活動を展開する弦楽四重奏団、“シネ・ノミネ四重奏団(Quatuor Sine Nomine)”によるシューベルト弦楽四重奏曲全集が、大幅プライスダウン＆スリムボックス化されての嬉しいリリースです。
　第１ヴァイオリンのパトリック・ジュネ、第２ヴァイオリンのフランソワ・ゴトロー、ヴィオラのニコラシュ・パシュ、チェロのマルク・ジェルマンという４人によって結成されて以来30年余り、世界中の熱心な室内楽ファンから根強い支持を受け続ける彼らの演奏は、繊細さを究めたイントネーションと上質のソノリティがもたらす洗練された美しさを持つもので、室内楽に精通したリスナーを中心に高い評価を獲得してきました。
　かつてドイツのメロス四重奏団の薫陶を受け、海外では「メロスの音楽的な子供たち」と評された彼らもいまや大ベテラン。弦楽四重奏界の重鎮としてすでに押しも押されもせぬ存在となっていますが、レコーディングにはさほど熱心ではなかったようで、長いキャリアにも関わらず、残念ながらディスコグラフィはさほど多くはありません。
　“シネ・ノミネ”、つまり“名も無き”四重奏団という、無私の精神を象徴する名を持つこの四重奏団は、1975年にローザンヌで設立。1985年、エヴィアン国際コンクールで優勝し、1987年にはパオロ・ボルチャーニ・コンクールでも優勝。以後、ヨーロッパ、アメリカを中心に世界的な演奏活動を展開し、名声を高めます。
　レコーディングは最初、フランスのERATOを中心におこなっていましたが、その後、スイスのCascavelleやClaves、MUSIQUES SUISSESのほか、フランスのTIMPANI、アメリカのCENTAURなどと範囲を拡大。古典派、ロマン派から現代音楽に至る広範なレパートリーで高い評価を獲得しています。
　このシューベルト全集は、親しい仲間との団欒のために作曲された初期作品に始まり、第8番以降の高度な書法による作品まで、快適なテンポで歌ごころあふれる演奏を聴かせるシネ・ノミネ四重奏団の代表作とも言うべき充実した内容を持つもので、いまなお新鮮な魅力に満ちています。

CD1［65:37］
・弦楽四重奏曲第13番イ短調D804,Op.29-1『ロザムンデ』
・弦楽四重奏曲第9番ト短調D173.遺作
・弦楽四重奏曲第12番ハ短調D703『四重奏断章』
　録音：1989年、スイス、コルソー、サル・ドゥ・シャトネル

CD2［63:35］
・弦楽四重奏曲第15番ト長調D887,Op.161
・弦楽四重奏曲第7番ニ長調D94
　録音：1989年3月、スイス、コルソー、サル・ドゥ・シャトネル

CD3［76:17］
・弦楽四重奏曲第10番変ホ長調D87,Op.125-1
・弦楽四重奏曲第2番ハ長調D32
・弦楽四重奏曲第6番ニ長調D74
・弦楽四重奏曲第1番変ロ長調D18
　録音：1990年5月、パリ、ミュゼー・ギメ

CD4［74:37］
・弦楽四重奏曲第8番変ロ長調D112,Op.168
・弦楽四重奏曲第4番ハ長調D46
・弦楽四重奏曲第3番変ロ長調D36
　録音：1994年4月、スイス、コルソー、サル・ドゥ・シャトネル

CD5［74:37］
・弦楽四重奏曲第14番ニ短調D810『死と乙女』
・弦楽四重奏曲第11番ホ長調D353,Op.125-2
・弦楽四重奏曲第5番変ロ長調D68
　録音：1994年4月、スイス、コルソー、サル・ドゥ・シャトネル

　シネ・ノミネ四重奏団