CD 輸入盤

交響曲第7番 クレンペラー&バイエルン放送響

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
MM030
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


ブルックナー:交響曲第7番
クレンペラー&バイエルン放送交響楽団
放送局音源使用により音質大幅改善


クレンペラーは、1950年代初頭までの録音では快速テンポによる演奏が多く、VOXレーベルで制作したマーラーやブルックナーも最速記録となっていたりしましたが、モントリオール空港でタラップから転落して大怪我をしてからは、椅子に座って指揮をするようになり、結果として、1954年以降はかつてのような快速アプローチは影を潜め、その芸風は冷静なコントロールの効いたバランスの良いスタイルに変化しています。
 そのため、力強さや緊張感のいっそうの向上が認められ、造形的な打ち出しの強さも比類が無いという、まさに精神面・体力面でベストと思われる状態に達するのですが、これも長くは続かず、1958年には、「寝タバコ全身大やけど重体事件」を起こしてしまい、しばらくは指揮棒も持てなくなるなどという困難な状況に追い込まれてしまうのです。  つまり、1954年から1958年までの5年間は、クレンペラーにとって、たいへんバランスの取れた演奏をすることが可能だった時期にあたり、この時期に録音されたフィルハーモニアとのベートーヴェン3番や9番、ケルン放送響とのブルックナー8番やブラームス1番、『ドン・ジョヴァンニ』、ベートーヴェン9番、ミサ・ソレムニスなどの演奏はどれも見事なものでした。
 今回のブルックナー7番もそうしたクレンペラー絶好調の5年間に含まれるもので、トータル・タイムは1960年のフィルハーモニア盤65分に対し、バイエルン盤58分と全楽章を通じて速めのテンポ設定ながら、細部に至るまで豊かな表情が盛り込まれ、なおかつテンションの高い演奏スタイルはこの時期のクレンペラーならでは。
 組み合わせの『マイスタージンガー』前奏曲は、トリノRAI交響楽団との演奏。クレンペラーは戦後、世界各地のオーケストラに客演しており、イタリアも何度も訪れておりいくつかのライヴ録音も遺されていますが、録音やオーケストラのコンディションが良くないものが多いという難点もありました。中ではこの『マイスタージンガー』は条件に恵まれ、各パートを鮮やかに描き出すというクレンペラーならではの見事な演奏を聴かせています。(HMV)

【収録情報】
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調 WAB107(ノヴァーク版)
 バイエルン放送交響楽団
 オットー・クレンペラー(指揮)

 録音時期:1956年4月12日(モノラル)
 録音場所:ミュンヘン、ヘルクレスザール

● ワーグナー:楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第1幕への前奏曲
 トリノRAI交響楽団
 オットー・クレンペラー(指揮)

 録音時期:1956年12月17日(モノラル)
 録音場所:トリノ、RAIトリノ・オーディトリアム

収録曲   

  • 01. Bruckner: Symphony No. 7: I. Allegro moderato
  • 02. II. Adagio: Sehr feierlich und sehr langsam
  • 03. III. Scherzo: Sehr schnell
  • 04. IV. Finale: Bewegt, doch nicht schnell
  • 05. Wagner: Meistersinger Prelude

総合評価

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クレンペラーの第7ライヴは、この盤以外に...

投稿日:2020/09/21 (月)

クレンペラーの第7ライヴは、この盤以外に、BPO(ルツェルン音楽祭)、WSO、NDR、NPOなどもある。ということは、晩年、各地の客演でよく取り上げた、得意の演目ということなのだろうか。今回、改めて聞いてみて、演奏によって時に抒情に流れすぎるきらいを感じることがあるが、そういう弛緩した感じは全然しなかった。高山の峩々たる山容を見るようで、甘さがなく、深く自然な重厚味が一貫し、巨匠的な風格を感じた。大きな楽器編成、多声部からなる楽想の移り変わりに有機的必然性があり、全編隙がない。早い話が裏で鳴っている音楽が、すごく立派で、あくまで自然で深い陰影にとんだ表現として聞こえる。この曲の演奏では今一番気に入りかもしれない。機会があればBPO盤なども聞いてみたいと思った。

スコレー さん | 神奈川県 | 不明

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良いことは良いが、ベルリンフィルとのルツェルンライブ...

投稿日:2008/12/07 (日)

良いことは良いが、ベルリンフィルとのルツェルンライブの方がベストでしょう。音質はこちらの上。

Gunze さん | 舞鶴 | 不明

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これは渋い!たしかに為朝さんが指摘された...

投稿日:2008/12/06 (土)

これは渋い!たしかに為朝さんが指摘された通りだ。指揮者とオケの息が一体化していて素晴らしいエモーションを獲得している。どちらかと言うと60年のセッション盤の方がバランスが良くて好きだが、これはこれで最高でした。ただ2楽章のクライマックスで音が人口的に萎縮する処が残念だ。エンジニアのミスだろうか。

ジェロニモ さん | 岡山 | 不明

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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