メシアン、オリヴィエ(1908-1992)

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CD 輸入盤

オリヴィエ・メシアン/アニヴァーサリー・エディション(14CD)

メシアン、オリヴィエ(1908-1992)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
2174662
組み枚数
:
14
レーベル
:
Emi
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

オリヴィエ・メシアン 1908-1992
アニヴァーサリー・エディション(14CD)

20世紀を代表する作曲家の一人、オリヴィエ・メシアンは、豊かな色彩を持つオーケストラ作品によってよく知られています。一方でメシアンは、神学者ならではのカトリシズムを感じさせる作品を数多く書いたことでも有名で、60年以上も教会オルガニストとして活躍、高度な即興演奏と宗教音楽の作曲によって深い信仰心をあらわしてもいました。
 メシアンは鳥の声にも絶大な関心を持ち、鳥類学者として世界中の鳥の声を採譜して作品に取り込み、また、「リズムの創作家」と自ら称し、インドやギリシャなどのさまざまなリズムを研究、作品にも反映させてユニークな世界を構築しています。
 メシアンはまた、音を聴くと色彩や模様が思い浮かぶという「共感覚」の持ち主でもあり、そのことは、彼の作品のユニークな性格を決定付ける大きな要因になっているものと考えられています。

【作曲者自演からデジタル録音まで】
今回再生産されることとなったこのボックスセットは、メシアン生誕100周年を記念して2008年にリリースされたもので、CD4枚分の作曲者自演によるオルガン作品のほかに、多彩な内容のD10枚という計14枚から構成されています。
 そのメシアンによるオルガン曲は1956年のモノラル録音ですが、リマスターによって聴きやすくなっており、また、その他の曲はすべてステレオ録音で聴きやすい水準にあるため、優れた演奏内容もあって、メシアンの代表作の魅力を手軽に理解するのに適した内容となっています。
 プレヴィンやベロフの有名録音が中心ですが、中には長く廃盤だったフランスの名ソプラノ、ミシェル・コマンによる「歌曲全集」が含まれていたりもするので、マニアにも見逃せないところです。

【最後の大作『彼方の閃光』も収録】
完成された大規模な作品としてはメシアン最後のものとなる『彼方の閃光』は、1987年にメータ&ニューヨーク・フィルから創立150周年を記念して委嘱された管弦楽曲で、完成は1991年。初演は作曲者の死後、1992年11月5日に委嘱者によっておこなわれ、以後、世界各地で演奏される注目作品となります。
 ディスクは、世界初録音となったアントニ・ヴィット盤(1993)をはじめ、チョン・ミュンフン盤(1993)カンブルラン盤(2002)ポルセリーン盤(1994)メッツマッハー&ウィーン・フィル(2008)がこれまでにリリースされており、現代音楽としてはかなりの人気作といえる状態にあることは確かなようです。
 打楽器奏者出身のラトルは現代音楽に造詣が深く、バーミンガム市響時代も含め、ベルリン・フィルの指揮台でもたびたびこの作品を指揮してきました。
 フルートとクラリネットそれぞれ約10人と多彩な打楽器群のサブ・オーケストラを必要とし、増強されたブラスを含む総勢128人の奏者による全11楽章からなるこの大作は、メシアン作品に貫流する宗教的性格と随所に織り込まれる「鳥の声」で際立っており、記譜された鳥の声は全部で48種に及びます。常に沈黙と表裏にあるメシアン独特の世界を、ラトルはベルリン・フィルの高精度な演奏能力を駆使して最高度に構築しています。
 膨大な管楽器・打楽器の明滅と交替する弦楽による静謐なアダージョ、木管楽器の乱舞によって絶妙に直喩される鳥たちの来訪。第8楽章「星々の栄光」ではその末に圧倒的な頂点となる荘厳なコラールの全奏が到来します。終楽章は玄妙な弦に彫琢された彼岸の世界を顕現する恍惚的な大団円です。
 ある意味で、オーケストラ音楽の極点に達したともいえるこの作品は、凄まじいトゥッティと繊細なソロのコントラストが強烈な音楽でもあり、その意味でもベルリン・フィルのスター・プレイヤーたちが織り成す極上のサウンドには、色彩感といい力感といいシャープさといい、通常の演奏ではまず味わうことのできない魅力が備わっています。(HMV)

【収録情報】
CD1
・トゥーランガリラ交響曲
 ジャンヌ・ロリオ(オンド・マルトゥノ)
 ミシェル・ベロフ(ピアノ)
 ロンドン交響楽団、アンドレ・プレヴィン指揮
 1977年7月録音(ステレオ)

CD2
・忘れられた捧げ物
 パリ管弦楽団、セルジュ・ボド指揮
 1968年3月録音(ステレオ)

・クロノクロミー
 BBC交響楽団、アンタル・ドラティ指揮
 1964年9月、10月録音(ステレオ)

CD3
・彼方の閃光
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、サイモン・ラトル指揮
 2004年6月録音(デジタル)

CD4
・世の終わりのための四重奏曲
 イヴォンヌ・ロリオ(ピアノ)
 クリストファー・ポッペン(ヴァイオリン)
 マヌエル・フィッシャー=ディースカウ(チェロ)
 ヴォルフガング・マイヤー(クラリネット)
 1990年11月録音(デジタル)

・主題と変奏
 クリストファー・ポッペン(ヴァイオリン)
 イヴォンヌ・ロリオ(ピアノ)
 1990年11月録音(デジタル)

・黒つぐみ
 エマニュエル・パユ(フルート)
 1997年2月録音(デジタル)

CD5、CD6
・前奏曲集
 ミシェル・ベロフ(ピアノ)
 1978年3月、5月(ステレオ)

・幼な子イエスにそそぐ20のまなざし
 ミシェル・ベロフ(ピアノ)
 1969年9月、10月録音(ステレオ)

CD7
・アーメンの幻想
 アレクサンダー・ラビノヴィチ(ピアノ)
 マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
 1989年12月録音(デジタル)

・4つのリズムの練習曲
 ミシェル・ベロフ(ピアノ)
 1978年3月、5月録音(ステレオ)

・カンテヨジャーヤ
 ジョン・オグドン(ピアノ)
 1972年7月録音(ステレオ)

CD8
・天上の宴
・二枚折り絵
・永遠の教会の出現
・キリストの昇天
 オリヴィエ・メシアン(オルガン)
 1956年6月録音(モノラル)新リマスター

CD9
・主の降臨
 オリヴィエ・メシアン(オルガン)
 1956年6月録音(モノラル)新リマスター

・主の降臨〜第9曲『神はわれらのうちに』
・聖体秘跡の書〜第16曲『聖体拝領後の祈り』
 ナジ・ハキム(オルガン)
 1997年3月録音(デジタル)

CD10
・栄光の御体
 オリヴィエ・メシアン(オルガン)
 1956年6月録音(モノラル)新リマスター

CD11
・精霊降臨祭のミサ
・オルガンの書
 オリヴィエ・メシアン(オルガン)
 1956年7月録音(モノラル)新リマスター)

CD12
・数の死(数多くの死)
 アン・マレイ(ソプラノ)
 フィリップ・ラングリッジ(テノール)
 アンドルー・ワトキンソン(ヴァイオリン)
 ロジャー・ヴィニョールズ(ピアノ)
 1990年2月録音(デジタル)

・3つの歌
・ミのための詩
・天と地の歌
 ミシェル・コマン(ソプラノ)
 マリー=マドレーヌ・プティ(ピアノ)
 1977年12月録音(ステレオ)

CD13
・ハラウィ
 ミシェル・コマン(ソプラノ)
 マリー=マドレーヌ・プティ(ピアノ)
 1977年12月録音(ステレオ)

CD14
・神の降臨のための3つの小典礼
・5つのルシャン
・おお聖餐
 ロルフ・ヒンド(ピアノ)
 シンシア・ミラー(オンド・マルトゥノ)
 ロンドン・シンフォニエッタ&合唱団、テリー・エドワーズ指揮

収録曲   

ディスク   1

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ディスク   2

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ユーザーレビュー

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HMVレビューのCD2の部分 「忘れられ...

投稿日:2012/11/13 (火)

HMVレビューのCD2の部分 「忘れられた捧げ物」と「クロノクロミー」の間に「われら死者の復活を待ち望む」Et exspecto resurrectionem mortuorum が抜けているような気がする。 商品セットそのものは、コストパフォーマンスが高く、すばらしい。

oj さん | 東京都 | 不明

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