Afreeque

辺境ビート/フリースタイル・ワールドグルーヴの真打ち、
南イタリアの奇才チェーザレ・デッランナ率いる、ズィーナの待望の2nd！

「今はっきり言えるのは、これは聴いたことのない音楽だ、ということである」（石田昌隆氏）と、ワールドミュージックの玄人筋から大絶賛だったズィーナ。彗星のように現れた彼らは、STUDIOVOICE誌の「2000年以降に聴くべき」音楽として紹介されたり、RADIOCHANGO周辺を聴く若いリスナー/DJからも支持され、来日もなしにカルト大ヒットを記録しました。
前作はホームグラウンドの南イタリアのプーリア州の伝統音楽、タランテッラとマグレブの強靱グルーヴ、グナワをベースにアフロ・ビート、レゲエ、ダブ等のリズムをミクスチャーしたファンキーかつグルーヴィーなサウンドで注目をあびました。オパツパ（BNSCD-8829）、タランタヴィルス（BNSCD-8838）、マイ・マイルス(JZSCD-6001)、ジロディバンダ(BNSCD-8851)で南イタリアの摩訶不思議なワールド・グルーヴを紹介した、11/8records代表チェーザレ・デッランナの09年の新たな動きです。

今作もマグレブ/アフロービートは健在、さらにセネガルのンバラやアラビックなリズムを増殖。メンバーも前作から随分入れ替わり、サルディーニャなどの南イタリア勢に加えチュニジア、モロッコ、セネガル勢、フェルミン・ムグルサ『アズマティック・ライオン・サウンド・システマ』（BNSCD-8860）にも参加のパレスティナのラップ・ユニット、DAMなど気鋭ミュージシャン一挙集結。スペシャル・ゲストにはミラノに拠点を置く地中海ミクスチャー・ロックMASCARIMIRIのヴォーカル、Claudio “Cavallo” Giagnotti、来日も果たすイタリアのバトル系スクラッチDJマスター、DJ GRAFF。同じくチェーザレ率いるオパ・ツパにも参加のトランペット奏者Riccardo Pittau。

『Afreeque』のタイトルにあるように今作はアフリカに焦点をあて、リズムだけでなく収益の一部をスーダンの子供達へ贈るなどの熱いメッセージも込められたラディカルな面と、地中海〜アラブ〜アフリカを超えたジャンルレス、ホームレスに楽しめるフリー・スタイルな黒いサウンド、そして彼ら独特のスリリングなサウンドもしっかり加味されています。
デビュー作で彼らの魅力にハマった方はもちろん、このレーベルに特徴的なアートワークもまたもや秀逸。

デジタルクンビアやレッガーダなどのローカル・ダンスミュージックがジャンルを越えて注目されるなか、やはり彼らは別格のクオリティ。音質も低音がしっかりでてますので、前作に続きDJにも是非フロアでかけて欲しい1枚！