CD

交響曲第4番『ロマンティック』 ケンペ&ミュンヘン・フィル(XRCD)

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
JMXR24210
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD
その他
:
Xrcd

商品説明

ケンペがミュンヘン・フィルを指揮した録音は、自信に満ちた晩年のものが多く、シューベルトの『グレート』やベートーヴェンの交響曲全集、ブラームスの交響曲全集など素晴らしい演奏が揃っていますが、中でも見事なのがブルックナーの2曲でしょうか。
 オーケストラのいかにもドイツ的なシブい音と、まったく揺るぎのない堅牢な構築美が作品にピタリとはまっています。その造形感覚はあくまで雄大で、しかも芯には強い力がみなぎっており、ケンペ絶好調時ならではの逞しい音楽づくりが実に快適です。ヴァイオリン両翼の楽器配置も効果的で、第1楽章の第2主題部などでも立体的なフレーズの受け渡しが強く印象に残ります。
 ケンペのBASF音源は、ACANTAに買われたという事情を反映して、「BASF系」「ACANTA系」の2つに分かれています。オリジナルの「BASF系」は、発売当時、地味とも言われたドイツ的な質朴サウンドで、「ACANTA系」はこれに残響付加などのエフェクト処理をおこなったものです。
 今回、XRCDリマスタリングの元になったマスターはオリジナルの「BASF系」なので、安心してケンペ本来のサウンドが楽しめるのがポイントとなっています。


【音楽評論家 平林直哉・ライナーノートより抜粋】
「(ケンペによるブルックナーの)第4番は今回、XRCD化されて久しぶりにこの演奏に触れることが出来た。このディスクに刻まれた音がマスター・テープに近い音なのだろう。昔聴いた感じでは渋く美しくはあるが、いささか線が細いと思ったが、今回聴き直してみると、そうした欠点を感じないばかりか、この作品の最も正統的な姿だと強く感じた。」
 このように、平林直哉氏もしみじみと語る今回のケンペ。JVCの長時間のていねいな仕事による杉本一家氏渾身のマスタリングで、鮮度が高く、しかも落ち着いた音色で過去最高の音質、同演奏の最終決定盤といって申し分ございません。(キングインターナショナル)

【収録情報】
ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調 WAB.104『ロマンティック』
 [1878-80年第2稿 ノヴァーク版]
 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
 ルドルフ・ケンペ(指揮)

 録音時期:1976年1月18-21日
 録音場所:ミュンヘン、ビュルガーブロイケラー
 録音方式:ステレオ(セッション)
 xrcd24リマスタリング:2009年5月13日

総合評価

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LP時代収録されたこのコンビによる様々な交...

投稿日:2009/10/06 (火)

LP時代収録されたこのコンビによる様々な交響曲で、1975年収録したブルックナー第5番に続いてその翌年初め録音された第4番ですがこのケンペ/MPOコンビで更に曲数を増やして欲しかったものです。私もLPしか知りませんがCD化や以降の仕様改善で音質はベターとなっていると思います。演奏について先ずタイム的には通しで65分余、各楽章で特に過不足感はありません。出だしやや繊細な感じでスタート・・・やがて音量は増大し抵抗感ないテンポ設定でもケンペの造形感覚が窺がえるようです。決して派手なパーフォーマンスではないのですが管楽器の強奏・・・特に両端楽章・・・がMPOの音色にややとってつけた様な印象は拭えません。しかし私のこの曲に求める自然のスケール感はドイツオーケストラの質朴さが中間二楽章に微妙な先述のテンポ設定も通して聴き取れたようです。素晴らしい演奏かと思います。

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ほぼ同時期に、同じ職人タイプのベームが第...

投稿日:2009/08/11 (火)

ほぼ同時期に、同じ職人タイプのベームが第4の名演を残しているが、ケンぺの本盤の演奏とは全く異なるものになっているのは大変興味深い。もちろんオーケストラも異なるし、ホールもレーベルも異なる。しかし、それ以上に、ケンぺは、ベームのようにインテンポで、しかも自然体の演奏をするのではなく、金管、特にトランペットに、無機的になる寸前に至るほどの最強奏をさせたり、テンポを随所で微妙に変化させるなど、ケンぺならではの個的な演奏を行っている。私としては、今回XRCD化されたケンぺのブルックナーの中では、第5の方をより評価したいが、この第4も、同じタイプのベームの名演によって、一般的な評価においても不利な立場にはおかれていると思われるが、高次元の名演であることは疑いのないところである。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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音源は「BASFから日本に送られたLP用...

投稿日:2009/07/27 (月)

音源は「BASFから日本に送られたLP用カッティング用マスターテープ」とあり、セッションマスターまで遡ったリマスターでないことに一抹の不安を感じたが、スクリベンダムより解像度、Fレンジに優れ、中低域の迫力も高域の輝きも素晴らしい。特にヒスノイズを除去しなかったことが効を奏しており、高弦は実にアナログライクな響きである。本盤では5番よりオケの編成が小さいためかマイクが楽器に近く、生々しい迫力が素晴らしい。また高弦のまさに松脂が飛ぶようなリアルさが聴き所。しかし5番同様リマスターがオリジナル音源まで遡れなかったことで星4つ!

meji さん | 神奈川県 | 不明

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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