CD 輸入盤

交響曲全集、ピアノ四重奏曲第1番(管弦楽版)、ドイツ・レクィエム クレンペラー&フランス国立放送管、ベルリン放送響、ウィーン響、バイエルン放送響、他(4CD)

ブラームス(1833-1897)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
MR2113
組み枚数
:
4
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

クレンペラーのブラームス交響曲全集
すべて異なるオーケストラとのライヴ録音!


クレンペラー・ファンにはすでに有名な演奏ばかりですが、交響曲は4曲とも既出盤より良い音質なのが注目されるところです。
 第1番はフランス国立放送管弦楽団との1954年の演奏。Golden Melodramから発売されていますが、音質は比較になりません。古いライヴ音源なので多少の瑕疵はありますが、周波数レンジなどはスタジオ盤より良好なくらいで、54年当時のクレンペラーならではのド迫力演奏が楽しめます。
 第2番はベルリン放送交響楽団との1957年の演奏。Archipelにありますが、これも今回のほうが良好な音質です。収録時にヴォリューム設定を誤ったのか若干リミッターがかかった録音となっていますが、演奏の異常なハイテンションぶりを味わうのに不足はありません。
 第3番はウィーン交響楽団との1956年の演奏。ORFEOからリリースされていますが、リマスターの傾向の違いもあって、今回のほうが鮮明な音質です。音型にこだわるクレンペラーならではの演奏です。
 第4番はバイエルン放送交響楽団との1957年の演奏。ORFEOからリリースされていますが、リマスターの傾向の違いもあって、今回のほうが鮮明な音質です。演奏はすでに有名なもので、抒情・迫力とも申し分の無いきわめて魅力的な仕上がりとなっています。ヘルクレスザールの美しい音響も効果的です。

 ピアノ四重奏曲第1番はロザンジェルス・フィルとの1938年の録音。現在では人気のあるこのオーケストラ・ヴァージョンは、クレンペラーがシェーンベルクに薦めて実現した企画で、初演もクレンペラーがおこなっており、ここに収録されているのはその初演の録音となります。戦前のライヴ録音ということでノイズの多い劣悪な音質ですが、かつてのArchiphon盤も同程度だったので、仕方ないのかもしれません。ともかく資料として貴重です。
 ドイツ・レクィエムはケルン放送交響楽団との1957年の演奏。Archipelにありますが、これは同じような音質です。清楚な美声のグリュンマー、若きプライの朗々とした歌もが魅力的な演奏です。

 50年代のクレンペラーというと、VOX時代のあまりにも速くドライ過ぎるセッション録音のイメージが強いようです。しかしクレンペラーは、モントリオール空港でタラップから転落して大怪我をしてからは、椅子に座って指揮をするようになり、結果として、1954年以降はかつてのような快速アプローチは影を潜め、その芸風は冷静なコントロールの効いたバランスの良いスタイルに変化しています。
 そのため、力強さや緊張感のいっそうの向上が認められ、造形的な打ち出しの強さも比類が無いという、まさに精神面・体力面でベストと思われる状態に達するのですが、これも長くは続かず、1958年には、例の「寝タバコ全身大やけど重体事件」を起こしてしまい、しばらくは指揮棒も持てなくなるなどという困難な状況に追い込まれてしまいます。  つまり、1954年から1958年までの5年間は、クレンペラーにとって、たいへんバランスの取れた演奏をすることが可能だった時期にあたるわけで、今回の交響曲は4曲ともそうした時期のクレンペラーにふさわしいたいへん充実した内容になっているのが特徴です。

【収録情報】
ブラームス:
CD1
・交響曲第1番ハ短調 op.68
 フランス国立放送管弦楽団
 録音時期:1954年9月17日
 録音場所:スイス、モントルー

CD2
・交響曲第2番ニ長調 op.73
 ベルリン放送交響楽団
 録音時期:1957年1月21日
 録音場所:ベルリン高等音楽院ホール

・交響曲第3番ヘ長調 op.90
 ウィーン交響楽団
 録音時期:1956年3月8日
 録音場所:ウィーン、コンツェルトハウス

CD3
・交響曲第4番ホ短調 op.98
 バイエルン放送交響楽団
 録音時期:1957年9月27日
 録音場所:ミュンヘン、ヘルクレスザール

・ピアノ四重奏曲第1番ト短調 op.25(シェーンベルク編)
 ロサンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1938年5月7日
 録音場所:ロサンジェルス、フィルハーモニック・オーディトリアム

CD4
・ドイツ・レクィエム op.45
 エリーザベト・グリュンマー(ソプラノ)
 ヘルマン・プライ(バリトン)
 ハンス・バッヘム(オルガン)
 ケルン放送交響楽団&合唱団
 録音時期:1956年2月20日
 録音場所:ケルン、ゼンデザール

 オットー・クレンペラー(指揮)

 録音方式:モノラル(ライヴ)



こちらの商品は海外工場プレスの輸入盤のため、ご利用の再生機器によっては、稀に正しく再生されない場合がございます。
恐れ入りますが、その場合は弊社カスタマーサービスまでお問合わせいただきますようお願い致します。

ユーザーレビュー

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クレンペラーファンにとっては面白い企画盤...

投稿日:2009/08/12 (水)

クレンペラーファンにとっては面白い企画盤ですね。交響曲四曲各々異なったオーケストラでの演奏ライブで何れも1950年代の収録、HMVレビューでは各別盤とは音の改善があるとの事であとは演奏次第になって来るのでしょうか。さて、その演奏・・・一番分り易い?交響曲第1番でサンプリング、これはフランス国立放送Oとの共演、第1楽章から颯爽と早いテンポ・・・幾分音のムラ・ボケとかティンパニー音の篭り勝ちな処とかいろいろありますが実に男っぽい演奏・・・クレンペラーの快速ぶりはベーム/BPO、シューリヒト/SRO盤の12分台までは行きませんが13分台前半、最終楽章も驚くほど早い15分台・・・最後のクライマックス千切って切ってエンディングへ持って行くのは印象的です。個人的にはクレンペラーのブラームスではPHOとの第4番が好きですがこのアルバムの第4番はもっと男性っぽく歎声とは別の何かを訴えているようです。ドイツレクイエムは私自身の好みもあって付き合うのは少ししんどかったです。全体としてとにかくクレンペラーファンは一聴の価値はあるようです。

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人物・団体紹介

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ブラームス(1833-1897)

1833年:北ドイツのハンブルクでヨハネス・ブラームス誕生。 1843年:演奏会にピアニストとして出演。作曲家、ピアニストのマルクスゼンに師事。 1852年:ピアノ・ソナタ第2番が完成。 1853年:ピアノ・ソナタ第1番、ピアノ・ソナタ第3番が完成。 1854年:ピアノ三重奏曲第1番、シューマンの主題による変奏曲が完成。

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