Blu-ray Disc

ブルックナー:交響曲第9番、シューマン:ピアノ協奏曲 ハイティンク&コンセルトヘボウ管、ペライア(2009)

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
NSBS13872
組み枚数
:
1
:
日本
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
Blu-ray Disc

商品説明

ハイティンク&コンセルトヘボウによる爛熟の名演!
ブルーレイの高画質&高音質で再現される稀有なブルックナー!


2009年3月8日にアムステルダムのコンセルトヘボウ大ホールでおこなわれたコンサートを収録した注目のブルーレイ・ディスクの登場です。

【NHK&ポリヒュムニア】
前半プログラムはペライアとのシューマンのピアノ協奏曲。後半はブルックナーの交響曲第9番という組み合わせのコンサートを、NHKの映像技術とオランダの世界的録音チーム「ポリヒュムニア」の録音技術により収録した映像作品。

【コンセルトヘボウ・サウンド】
「最もオーケストラらしいオーケストラ」ともいわれるコンセルトヘボウ管弦楽団のサウンドの魅力を、これほどまでにはっきりと感じさせてくれるソフトは、かつてなかったのではないかと思わせるくらい良い音のするディスクです。
 楽員同士がお互いの音をよく聴きあい、あくまでもアンサンブルの一員という姿勢で演奏に臨む彼らの音楽が、ハイティンクの緻密でスケールの大きな解釈のもと、究極のオーケストラ・サウンドに結実しています。半世紀以上に及ぶハイティンクとコンセルトヘボウ管の良好な関係は、楽員が世代交代しても引き継がれ、この演奏会でも、丹念なリハーサルの果てに完璧に仕上げられたと思われるシューマンとブルックナーの姿は、磨き抜かれ底光りするような美しさを感じさせてくれます。

【ペライアの名演】
ペライアはすでにシューマンのピアノ協奏曲を2回録音しており、7年違いでどちらも同じようなテンポ設定でしたが、今回は2度目の録音から15年の開いていることもあってか、テンポは若干遅くなっています。といっても第2楽章と第3楽章はほぼ同じなので、違いの印象は、第1楽章をじっくり演奏する傾向がさらに強まったということでしょうか(4%程度の違いですが)。  シューマンを得意とするペライアだけに、ロマンティシズムあふれる仕上がりで、演奏終了後は聴衆もスタンディングでペライアを称えていました。オーケストラはスコアの編成に依拠した二管編成の中規模なもので、ピアノとの絡み具合も良くわかる音響バランスになっていたと思います。
 【タイム・テーブル】
 1987 14:43 05:12 10:19 30:14 デイヴィス&バイエルン
 1994 14:51 05:10 10:09 30:10 アバド&ベルリン・フィル
 2009 15:32 05:09 10:23 31:04 ハイティンク&コンセルトヘボウ(実測値)

【見事なブルックナー】
若いころからブルックナーを得意にしていたハイティンクだけに、すでに第9番のセッション・レコーディングも二度おこなっていますが、今回の演奏は、実演をハイクオリティに収録したということもあってか、感銘の深さはこれまでの録音を大きく凌ぐものとなっています。
 ハイティンクの基本的な解釈は28年前の2度目の録音とほぼ同じで、演奏時間も似ていますが、オーケストラの技術がさらに向上している点と、録音技術の進化もあって、全曲どの部分をとっても隙がなく、各パートに求められる音色と質感が最良の状態で示されているのが大きなポイントとなっています。楽員たちは、ハイティンクの緻密な設計のもと、持てる力を無理なくフルに発揮しており、完全に安定した技術水準の高度なことはまさに驚くばかりです。
 もちろん、実演ならではの迫力も十分で、第2楽章での豪快なティンパニや両端楽章のクライマックスなどは実に強烈。一方で、抒情的な部分での艶やかな美しさにも素晴らしいものがあり、弦と管の融合したハーモニーには抗いがたい魅力が備わっています。
 【タイム・テーブル】
 1965 23:16 11:15 24:53 59:24(実測値)
 1981 25:01 10:05 26:02 62:30(実測値)
 2009 25:28 10:37 26:18 62:23(実測値)

【大容量データの恩恵】
ブルーレイ・ディスクならではの大容量データによる高解像度画面(1920×1080)はもちろん、専門の録音チームの起用によって高音質まで実現してしまったこのアルバムの意義はたいへんに大きいものといえます。通常のステレオ・リニアPCMのほか、5.0サラウンド・リニアPCMと、5.0ドルビーデジタルという3種類の音声を収録した容量の巨大さには改めて感服いたします。
 2009年初頭、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団は、英グラモフォン誌の特集記事で世界一のオーケストラに輝いていますが、そうした現在のコンセルトヘボウ管の高度な姿を余すところなく伝えてくれるのがこのブルーレイディスクだと言えるのではないでしょうか。

【収録情報】
・シューマン:ピアノ協奏曲イ短調作品54 [31:04]
 第1楽章 アレグロ・アフェットゥオーソ [15:32]
 第2楽章 間奏曲 アンダンティーノ・グラツィオーソ [05:09]
 第3楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ [10:23]

・ブルックナー:交響曲第9番ニ短調(オーレル版、1932年) [62:23]
 第1楽章 荘重に、神秘的に [25:28]
 第2楽章 スケルツォ 運動性をもって、生き生きと [10:37]
 第3楽章 アダージョ ゆっくりと、荘重に [26:18]
 マレイ・ペライア(ピアノ)
 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
 ベルナルド・ハイティンク(指揮)

 収録時期:2009年3月8日
 収録場所:オランダ、アムステルダム、コンセルトヘボウ
 収録方式:ライヴ

(特典映像)至福の響き コンセルトへボウの秘密
・音響学者 ロブ・メトケマイヤー インタビュー
・録音家 エベレット・ポーター インタビュー
・指揮者 ベルナルド・ハイティンク インタビュー

 収録時間:本編108分+特典25分
 二層/16:9/MPEG-4 AVC/カラー/5.0サラウンド・リニアPCM/ステレオ・リニアPCM/5.0ドルビーデジタル
 解説書付/BD専用ケース

※ブルーレイディスク対応プレイヤーでのみ再生できます。

総合評価

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音楽家は健康第一ですな。80になって、大...

投稿日:2012/11/29 (木)

音楽家は健康第一ですな。80になって、大家、巨匠と呼ばれ、指揮でき、実演で、聴かせると言う事は、オケだって、尊敬を持って演奏するし、貴重、名演となりやすい。今、小澤さんの音楽が聴けないのは、至極残念。ハイティンク、ぺライアの組み合わせなら、誠実で、当然名演。ブルックナーは、ハイティンクらしく、叙情と言うより、スクエア、重厚な安定感、強制しないオケの自発性を重視するスタイルで、見事。来春、ロンドン響との来日も、健康であって、ハイティンクらしい、スケールの大きな演奏を、聴かせてくれる事を期待しています。

sunny さん | 兵庫県 | 不明

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映像は色乗りが良く、艶やかで指揮者、ピア...

投稿日:2010/07/09 (金)

映像は色乗りが良く、艶やかで指揮者、ピアニスト、オーケストラの表情が鮮明。そのため演奏より音楽を見ている感を与えるほど。音は圧倒的なダイナミックレンジ。協奏曲ではピアノとオーケストラがともに主役の様相。歌に満ちてはいるが非常に力強い。ブルックナーはコクのあるホルン、深みのある金官と艶のある弦が見事にブレンド。演奏はスケールが凄まじいほど大きく、ティンパニーの激しさも曲の深さを実感させる。気合い、気迫に満ちた壮絶な演奏である。尚、拙宅の装置では協奏曲と交響曲ではボリュームが一目盛異なる。ハイテインクは近年益々巨匠性に富み、スケールと激しさが増してきているように思える。

a &vマニア さん | 東京都 | 不明

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昔、TVでBPOの人が「ハイティンクの指...

投稿日:2010/01/30 (土)

昔、TVでBPOの人が「ハイティンクの指揮は、奏者に表現の自由を与え てくれるのでやりやすい」と言っていたが、ピアニストたちもハイティンク なら、と言う人が多い。美しい演奏だ。 ブルックナーは、81年録音とタイムは変わっていないが、よりスケールの 大きい演奏になっている。ただ、第一楽章の終結部だけはエキストラ・ ティンパニを加えた81年盤の迫力に及ばない。

あいすまんじゅう さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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