フルトヴェングラー RIAS放送録音全集
限定生産発売 12CD+Bonus CD
日本語解説書付き(オリジナル欧文ライナーの完訳+ボーナスCDに収録のフルトヴェングラー発言集の完訳)
ディスク&外箱ケースは独audite(アウディーテ)社からの輸入
オリジナルテープ1stマスター・リリース!
RIASに眠っていた秒速76cmのオリジナルテープから初めてよみがえる真実のフルトヴェングラー!
大ヒット輸入盤BOX、ついに日本語完訳付きで国内発売決定!
このRIAS放送録音の音の良さはまさに驚異 ― 宇野功芳
すでに海外盤を手にしたファンの間で大評判となっているauditeのフルトヴェングラー・ボックスがいよいよ日本盤で発売されることになった。このRIAS放送録音の音の良さはまさに驚異である(すべてベルリン・フィル・ライヴ)。今まで歪みが多くて聴くに耐えなかった「運命」(47年5月25日)「田園」(54年5月23日)「未完成」「グレイト」(ともに53年9月15日)の4曲がとくに見違えるようなすばらしさだ。
そのことによって演奏の評価が激変したものがある。他ならぬ47年5月25日、フルトヴェングラーが初めて指揮を許可された初日の「運命」で、これこそ大事件といってよい。今まで、われわれは3日目の27日盤をベストに挙げて来た。しかしaudite盤の出現により、グラモフォン盤に比べ、明らかに音が優れている。こうなると、今後は25日盤こそフルトヴェングラーの「運命」のベスト・ワンになったのである。
歴史的音源のCD復刻について実績を重ねてきたドイツのレーベル、アウディーテが満を持して放つ驚異のボックスセット。フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィル演奏会のRIAS放送による全録音が12枚+ボーナスCD1枚の計13枚組ボックスに集大成されて登場です。
RIASとは、西ベルリンのアメリカ軍占領地区にあった放送局のことで、1994年にドイチュラントラジオに発展的改組するまで存在していましたが、クラシック・ファンには主に、第二次世界大戦後に活発に行われていたコンサートのライヴ録音や放送用の録音によってよく知られています。このセットは、ドイチュラントラジオに眠っていたオリジナル・マスターテープにアウディーテが初めてリマスタリングを施したもの。驚くべきはこのテープの走行スピードが秒速76cmであること!テープに記録可能な情報量はテープ速度が速い方が多いわけで、通常の録音では38cm/秒が使われていますので、76cm/秒は高音質規格のテープだったことがわかります。
12回のコンサートから、のべ32曲収録(「英雄」「運命」「田園」「未完成」「ブラームス第3番」は各2回録音)。フルトヴェングラーが手兵ベルリン・フィルとの黄金の組み合わせで築き上げてきた史上名高い名演の数々に「ここまで真実の音が入っていたのか」と驚かされるほど、絶頂期の音楽がたっぷり堪能できる素晴らしい内容となっています。
レコード録音を「音楽の缶詰」と呼んで嫌っていたフルトヴェングラーがもっとも納得して打ち込んだ録音が演奏会のライヴ収録でした。これこそ、燃え盛るようなフルトヴェングラーの指揮棒の魔力を真にとらえた「オリジナルテープ1stマスター・リリース!」の価値ある全集といっても過言ではありません。 ボーナスCDには、1951年2月27日にベルリン音楽大学で行ったヴェルナー・エック学長および学生たちとの対話の模様が収録されています。輸入盤ブックレットにはこの内容について書かれていませんが、今回の国内盤ブックレットにはフルトヴェングラーの発言集を日本語訳で紹介。ファンなら絶対持っていたい大特典です!(キングレコード)
【収録情報】
CD1
・ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調 Op.68『田園』
1947年5月25日
・ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 Op.67『運命』
1947年5月25日
CD2
・メンデルスゾーン:『真夏の夜の夢』序曲 Op.21
1947年9月30日
・ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.61
ユーディー・メニューイン(Vn)
1947年9月30日
・バッハ:管弦楽組曲第3番ニ長調 BWV1068
1948年10月24日
CD3
・ブラームス:交響曲第4番ホ短調 Op.98
1948年10月24日
・シューベルト:交響曲第8番ロ短調 D.759『未完成』
1948年10月24日
CD4
・ブルックナー:交響曲第8番ハ短調 WAB108
1949年3月15日
CD5
・シューマン:劇付随音楽『マンフレッド』Op.115〜序曲
1949年12月18日
・ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 Op.90
1949年12月18日
・フォルトナー:ヴァイオリン協奏曲
ゲルハルト・タシュナー(Vn)
1949年12月18日
CD6
・ワーグナー:「ジークフリートの葬送行進曲」
1949年12月19日
・ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』〜第1幕前奏曲
1949年12月19日
・ヘンデル:合奏協奏曲ニ短調 Op.6-10
1950年6月20日
・ブラームス:『ハイドンの主題による変奏曲』Op.56a
1950年6月20日
・ヒンデミット:『管弦楽のための協奏曲』Op.38
1950年6月20日
CD7
・ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調 Op.55『英雄』
1950年6月20日
・グルック:『アルチェステ』序曲
1950年9月5日
・ヘンデル:合奏協奏曲 Op.6-5
1954年4月27日
CD8
・ウェーバー:『魔弾の射手』序曲
1952年12月8日
・ヒンデミット:交響曲『世界の調和』
1951年12月8日
CD9
・ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調 Op.55『英雄』
1952年12月8日
・シューベルト:劇付随音楽『ロザムンデ(魔法のたて琴)』序曲 D.644
1953年9月15日
・ブラッハー:『管弦楽のための協奏的音楽』Op.10
1954年4月27日
CD10
・シューベルト:交響曲第8番ロ短調 D.759『未完成』
1953年9月15日
・シューベルト:交響曲第9番ハ長調 D.944 『グレート』
1953年9月15日
CD11
・ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 Op.90
1954年4月27日
・R.シュトラウス:『ドン・ファン』Op.20
1954年4月27日
・ワーグナー:『トリスタンとイゾルデ』前奏曲
1954年4月27日
CD12
・ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調 Op.68『田園』
1954年5月23日
・ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 Op.67『運命』
1954年5月23日
Bonus CD
フルトヴェングラーは語る−ベルリン高等音楽院における討論会−
(1951年2月27日、ヴェルナー・エックと彼の生徒たちのヴィルヘルム・フルトヴェングラーへのインタビュー:約64分)
原盤:独audite 21403 (12CD & Bonus CD)
フルトヴェングラー、ベルリン・フィル演奏会の、RIAS(当時西ベルリンのアメリカ軍占領地区にあった放送局)で放送された全録音を収録した、ファン必携のBOX。12回のコンサートから32曲を収録。音質も保証付きだ。(CDジャーナル データベースより)