CD 輸入盤

テレマン・エディション(29CD)

テレマン(1681-1767)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
BRL94104
組み枚数
:
29
レーベル
:
:
Holland
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

テレマン・エディション(29CD)
生誕330周年記念!


ブリリアント・クラシックスがこれまでにリリースしてきたテレマン作品の録音をCD29枚組のボックスにまとめたエディション(なお、トランペット協奏曲集はオリジナルでは4枚組ですが、ここではその中から序曲全集と重複する序曲を除いて2枚に収録しています)
 ブリリアント・クラシックスのテレマンといえば、当サイトでの売上げがすでに3000セット近くに達している超人気アイテムの『ターフェルムジーク』がまず思い浮かびますが、ほかにもヴェンツのパリ四重奏曲集や、ザウターのトランペット協奏曲集、ペイレの序曲(組曲)全集など注目すべき録音があり、さらに、ゲーベルやビオンディ、ホリガーのライセンス音源も含めた内容は実に多彩で、面白い聴きものが数多く存在します。テレマンで大規模にまとまったボックスというのは意外に無いので、これは便利なセットと言えるのではないかと思います。

 ドイツ・バロック期最大の人気を誇った作曲家、ゲオルク・フィリップ・テレマン[1681-1767]の音楽の明快さは、その実生活の多彩をきわめた華やかさと密接に関わっているとはよく指摘されるところです。
 テレマンは12歳でオペラを作曲するほどの早熟な天才でしたが、ライプツィヒ大学では法学を学び、同時に聖トマス教会では礼拝用の音楽も作曲、さらにはオペラの作曲もおこない、学内ではオケを組織し、新教会のオルガニスト兼音楽監督に就任するなど、キャリアの最初から実にマルチな活躍ぶりでした。
 23歳のときにはプロムニッツ伯爵の宮廷楽長に就任し、伯爵の好みでもあるフランス風な管弦楽組曲を数多く作曲、伯爵の避暑地ではポーランド系の民俗音楽やジプシー音楽に接して大いに刺激を受けます。
 27歳の時にはアイゼナハの宮廷楽長に赴任し、宮廷礼拝堂楽団を組織し、カンタータ・チクルスなどで君主の厚遇を得ますが、31歳の年にはこうした宮廷生活に別れを告げ、帝国自由都市フランクフルト・アム・マインの教会の楽長に就任。さらに9年後、40歳の年には、終生の活動の地となるハンザ自由都市ハンブルクに移って、その後46年間に渡って、都市音楽監督兼ヨハネスカントールとして、オペラに公開コンサート、教会音楽や自作の出版にと縦横無尽に活躍したということです。
 テレマンの創作の背景にあったのは、当初は宮廷であり、やがて市民社会に変わっていくということですが、そうした市民社会の豊かな音楽環境があればこそ、『ターフェルムジーク』のような画期的な作品も登場したのでしょう。
 作風も変化しています。宮廷では対位法やフランス趣味を意識していたテレマンも、市民社会に出てからは、より自由な音楽を志向するようになり、数多くの楽器奏法にも精通していたという特技を生かして実に多彩な音楽を書き上げていきます。
 このセットは、そうしたテレマンのさまざまなスタイルによる音楽を、ある程度まとまった単位で手軽に味わえるという点でも注目されるところです。(HMV)

【収録情報】
CD1-CD4
『ターフェルムジーク』全曲


バロック宮廷の晩餐を彩った美しい室内楽の数々をまとめたテレマンの名高い傑作の豪華メンバーによる演奏。
 有名なウィルベルト・ハーゼルゼット(トラヴェルソ)に、ヤープ・テル・リンデン(チェロ)、ダニー・ボンド(ファゴット)、18世紀オーケストラのコンマスを務めるレミー・ボーデ(ヴァイオリン)、それに日本の山縣さゆりなど、オランダ古楽界で活躍する人材を、チェンバロとリコーダーのマルチ・プレーヤーでもあるピーター=ヤン・ベルダーが指揮、ブリリアント・クラシックスが制作・発売するというもので、しかもウレシイ全曲盤。2003年、ユトレヒトにおける優秀録音です。

・『ターフェルムジーク』全曲
 ピーター=ヤン・ベルダー指揮、ムジカ・アンフィオン
 録音時期:2003年(デジタル)

CD5, CD6
トランペット協奏曲集
・トランペット協奏曲ニ長調
・トランペットとヴァイオリンのための協奏曲ニ長調
・トランペットのための組曲第1番
・トランペット・ソナタ ニ長調
・3つのトランペットと2つのオーボエとティンパニのための協奏曲
・トランペットと2つのオーボエのための協奏曲
・3つのトランペットと2つのオーボエとティンパニのための協奏曲ニ長調
 オットー・ザウター(トランペット)
 ニコル・マット指揮、マンハイム・プファルツ選帝侯室内管弦楽団
 録音時期:2004年(デジタル)

CD7
オーボエ協奏曲集
・オーボエ協奏曲ホ短調、ニ短調、ハ短調、へ短調、ニ長調
 ハインツ・ホリガー(オーボエ)
 アイオナ・ブラウン指揮、アカデミー室内管弦楽団
 録音時期:1981年(デジタル)
 原盤:PHILIPS

CD8
・フルートとヴァイオリンのための協奏曲ホ短調
 ジェド・ヴェンツ(フラウト・トラヴェルソ)、ムジカ・アド・レヌム

・トランペットと2つのオーボエのための協奏曲ニ長調
 アムステルダム・バッハ・ソロイスツ

・交響曲『イル・グリッロ』
・フルート、オーボエ・ダモーレ、ヴィオラ・ダモーレのための協奏曲ホ長調
・フルート、リコーダーのための協奏曲ホ短調
 マルティン・ハーゼルベック指揮、ウィーン・アカデミー
 録音時期:1995年(デジタル)
 原盤:Novalis

CD9-CD16
序曲(組曲)全集
・序曲(組曲)ニ長調 TWV 55: D18
・序曲(組曲)ト長調 『ドン・キホーテのブルレスケ』TWV 55: G10
・序曲(組曲)ハ短調 TWV 55: c2
・序曲(組曲)ニ長調 TWV 55: D4
・序曲(組曲)ヘ長調 『アルスター序曲』TWV 55: F11
・序曲(組曲)変ロ長調 『フォルカー序曲』TWV 55: B5
・序曲(組曲)ニ短調 TWV 55: d2
・序曲(組曲)変ロ長調 TWV 55: B7
・序曲(組曲)イ短調 TWV 55: a4
・序曲(組曲)イ長調 TWV 55: A4
・序曲(組曲)ニ長調 TWV 55: D23
・序曲(組曲)ト長調 『昔と今の諸国民』TWV 55: G4
・序曲(組曲)ニ長調 TWV 55: D22
・序曲(組曲)ホ短調 TWV 55: E7
・序曲(組曲)ロ短調 TWV 55: H4
・序曲(組曲)ホ短調 TWV 55: E3
・序曲(組曲)ハ短調 TWV 55: C4
・序曲(組曲)ニ短調 TWV 55: D3
・序曲(組曲)ヘ長調 TWV 55: F4(TWV 44: 7)
・序曲(組曲)変ロ長調 TWV 55: B11
・序曲(組曲)変ホ長調 TWV 55: Es1
・序曲(組曲)ハ長調 TWV 55: C6
・序曲(組曲)ヘ短調 TWV 55: F1
・序曲(組曲)変ロ長調『ブルレスケ』TWV 55: B8
・序曲(組曲)ト短調 TWV 55: G9
・序曲(組曲)ニ長調 TWV55:D17
・序曲(組曲)イ長調 TWV55:A2
・序曲(組曲)イ短調 TWV55:a2
・序曲(組曲)ホ短調 TWV55:e8
・序曲(組曲)ヘ長調, TWV55:F16
・組曲 ト短調
・序曲(組曲)ト長調, TWV 55:G7
・序曲(組曲)ニ長調 TWV 55:D13
 コレギウム・インストゥルメンターレ・ブルーヘンス
 パトリック・ペイレ(指揮)
 録音時期:2004-2008年(デジタル)

CD17
・フルートのための12の幻想曲
 イェド・ヴェンツ(フルート)

CD18
リコーダー・ソナタ集
・リコーダー・ソナタ TWV41:C5
・リコーダー・ソナタ TWV42:A1
・リコーダー・ソナタ TWV41:d4
・リコーダー・ソナタ TWV41:f1
・リコーダー・ソナタ TWV42:B4
・リコーダー・ソナタ TWV41:C2
 アンサンブル・トリプラ・コンコルディア
 録音時期:2000年(デジタル)

CD19, CD20
オーボエ、リコーダーと通奏低音のためのトリオ・ソナタ全集
・トリオ・ソナタ ホ短調 TWV42: e6
・トリオ・ソナタ ヘ長調 TWV42: f9
・トリオ・ソナタ ハ短調 TWV42: c7
・カンタータ『イエスに栄光あれ』 TWV1: 531
・トリオ・ソナタ イ短調 TWV42: a6
・トリオ・ソナタ ハ短調 TWV42: c2
・トリオ・ソナタ ヘ長調 TWV42: f15
 トリプラ・コンコルディア
 録音時期:2001年(デジタル)

ヴァイオリンとフルート、通奏低音のためのトリオ・ソナタ全集
・トリオ・ソナタ ニ長調 TWV42: d10
・トリオ・ソナタ イ短調 TWV42: a1
・トリオ・ソナタ ヘ長調 TWV42: f8
・トリオ・ソナタ へ短調 TWV42: f2
・トリオ・ソナタ イ短調 TWV42: a4
・トリオ・ソナタ へ短調 TWV42: f1
 ファビオ・ビオンディ(ヴァイオリン)、トリプラ・コンコルディア
 録音時期:1997年(ライヴ、デジタル)
 原盤:ストラディバリウス

CD21-CD23
パリ四重奏曲集
・6つの四重奏曲集
・6つの組曲からなる新四重奏曲集
 ムジカ・アド・レヌム
 イェド・ヴェンツ(フラウト・トラヴェルソ)、ムジカ・アド・レーヌム

CD24
バスのためのカンタータ集
・序曲(組曲)TWV55:21
・Die Gnadenthure steht dir offen TWV1:339(世界初録音)
・ミリヴァイスTWV21:24
・Herr, erhore meine Stimme TWV1:738(世界初録音)
・水の音楽より
・Deutschland grunt und bluht in Friede TWV12:1
・Ach Herr,Iehr uns bedenken wohl TWV1:24(世界初録音)
 クリスティアン・ヒルツ(バス)
 ステファノ・ヴェゲッティ(指揮)、アンサンブル・コルディア
 録音時期:2007年(デジタル)

CD25, CD26
『音楽による礼拝』〜カンタータ集


『音楽による礼拝』は、テレマンが自由都市ハンブルクに移ってから間もない1725〜26年に刊行されたもので、家庭でも手軽にカンタータが演奏できるように小編成&小規模なスタイルで書かれたソロ・カンタータ集となっています。
 全体は72曲からなっていますが、ここでは有名な『諸国の民よ、聞け』や、『堅き城壁の上で』など12曲をセレクトして収録。CD25にソプラノ・カンタータ、CD26にバリトン・カンタータを配して鑑賞時の便宜を図っています。なお、それぞれのカンタータは、声楽のソロのほか、器楽のソロも交えたスタイルとなっており、ヴァイオリンやオーボエ、トラヴェルソ、アルト・リコーダーといった楽器が歌に絡んで面白い聴きものとなっています。これもまた、数多くの楽器奏法に精通していたというテレマンならではの作品と言えるでしょう。有名アーティストたちによる楽しい演奏が華を添えています。

・『音楽による礼拝』〜カンタータ集
 イングリット・シュミットヒューゼン(ソプラノ)
 クラウス・メルテンス(バリトン)
 イル・コンチェルティーノ・ケルン
 録音時期:1990年(デジタル)

CD27
・カンタータ『イーノ』
・序曲ニ長調
 バルバラ・シュリック(ソプラノ)
 ラインハルト・ゲーベル指揮、ムジカ・アンティクァ・ケルン
 録音時期:1989年(デジタル)
 原盤:DG (Archiv)

CD28, CD29
・受難オラトリオ
 バーバラ・ロッチャー(ソプラノ)
 ズィーガー・ファンダースティーネ(テノール)
 シュテファン・デル(テノール)
 ベルトホルト・ポセマイヤー(バリトン)
 ヨハン=レネ・シュミット(バリトン)
 フライブルク声楽アンサンブル
 ラ・アルパ・フェスタンテ・ミュンヘン
 ヴォルフガング・シェーファー指揮
 原盤:BAYER

 ※ブックレットはCD-ROMで収録

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さすがテレマンのボリュームである。またど...

投稿日:2012/12/10 (月)

さすがテレマンのボリュームである。またどの演奏も癒しと活力に満ち溢れており、題名を選ばずともどれを聴いても満足させられる。ただ、不満足がひとつ。ギネス級の作品数のテレマンだから仕方がないかもしれないし、土台が輸入盤だから、わがままかもしれないが、音楽の礼拝やカンタータ、受難曲など、歌がついた曲、歌詞までとはいわないが、題名くらいは、日本語を添付して欲しかった。ネットで調べても、例えば音楽の礼拝などは、まtったく日本語の題名はヒットしない。カンタータということ以外は、聴くものとしては、まったく正体不明の音楽として聴かないといけない。わざわざ「テレマン 生涯と音楽」という古書(このCDよりも高価だった)を買ったが、日本語の題名はなかった。同時代のJ.Sバッハがメジャーすぎて、テレマンは隠れ「すぎて」いる。もっと、着目されてもいい作曲家だと思う。バロックと古典派をつないだ作曲家として、C.P.Eバッハとともに。わからない題名は、まだ当分はわからないままだろう。音楽はすばらしいだけに、詳細がわからないのがもどかしい。その分、☆をひとつ減らしています。音楽は☆5つです。

jie さん | 大阪府 | 不明

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